クラッチ交換の費用って?磨耗の原因や対策も!
公開 : 2021/09/25
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
クラッチを交換する際は、「どれくらいの費用が掛かるのか」をご存じでしょうか?また、クラッチの「摩耗原因は?」「交換目安は?」などについて、ご存じない方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、クラッチの交換費用についての内容を徹底的にまとめてみました★
目次
トラックサイズ別! クラッチ交換費用[2トン・4トン・増トン・10トン]
皆様は、トラックなどの車両に備え付けられている「クラッチ」をご存じでしょうか?
クラッチは、エンジンの動力を車体の車軸に伝える役割を担っており、あらゆる構造によってギアの変速を行う機械的な仕組みのこと!
このクラッチは動力伝達装置であり、下記の3つの部品を組み合わせたものがエンジンのクランクシャフトに取り付けられています!
- ■クラッチの構成部品
- ・クラッチ板
- ・クラッチカバー
- ・フライホール
また、クラッチはクラッチカバーに動力を伝える働きのある皿状のクラッチ板・このクラッチ板を操作するクラッチカバー・エンジンに駆動力を伝える役目があるフライホイールの3つの部品で構成されているのです。
このようなクラッチには、ある症状が現れることがあるのです。
その症状は、「クラッチが滑る」こと!
クラッチの滑りは、ギアなどの変更時にエンジンの回転数だけが上がり、自動車のスピードが上がらなくなる症状…
原因としては、クラッチ板が摩耗によって損傷することが関係しています!
基本的にクラッチは消耗品となっているため、少しずつ磨り減っていき、エンジンの動力を車軸に伝えることができなくなってしまうのです。
この滑りの症状が出た場合はクラッチを交換する必要があり、専門業者などに依頼しなければいけません。
交換を依頼する際は費用などが掛かってくるため、事前に覚えておくことをオススメします!!
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そこで今回は、クラッチの交換費用・交換目安・業者の比較などについて、徹底的にご紹介していきたいと思います★
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展子クン!詳しい説明を頼んだぞう。
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しっかり勉強するトラー!!
2tトラックのクラッチ交換費用
では、車両ごとの交換費用は、実際にどれくらい掛かると思いますか?
この金額について知らない方も、多いのではないでしょうか?
そんな方へ向けて、トラックの大きさごとに交換費用を順番に解説していきたいと思います。
まず、2トントラックの交換費用について!
これは、以下のようになります!
- ■2トントラックのクラッチ交換費用
- 約100,000~150,000円
2トントラックの場合は、おおよそ100,000~150,000円程度が交換費用の相場となっています。
※このような交換費用はおおよその目安となっているため、参考程度にご覧ください!
4tトラックのクラッチ交換費用
お次は、4トントラックの交換費用です!
これも以下を参考にしてください!
- ■4トントラックのクラッチ交換費用
- 約150,000~200,000円
4トントラックのクラッチ交換は、約150,000~200,000円程度であり、2トントラックよりも車体が大きい分、それなりに費用が掛かってきます!
また、交換を専門業者などに依頼する場合は、前もって金額の確認をしておくようにしましょう。
増トントラックのクラッチ交換費用
3つ目にご紹介するのが増トントラック(6.5トン・8トン)の交換費用。
この交換費用は、以下の通りになります!
- ■増トントラックのクラッチ交換費用
- 約200,000~250,000円
増トントラックの交換費用は約200,000~250,000円程度となっており、4トントラックよりもさらに費用が掛かる傾向にあります!
これも大よその目安であり、交換時は依頼する専門業者に金額の確認が必須です。
10tトラックのクラッチ交換費用
トラックの規格で1番大きい10トントラック!
この10トントラックの交換費用は、以下が挙げられます。
- ■10トントラックのクラッチ交換費用
- 約200,000~300,000円
10トントラックの交換費用は、約200,000~300,000円程度となっており、トラックの中でも交換費用は多く掛かってしまいます!
そのため、車両の規格が大きい分、交換作業も大掛かりになるのです!
このようなクラッチの交換費用は、車両ごとに異なるため注意が必要となります。
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クラッチの交換費用は、車両ごとに異なるんじゃな!
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知らなかったトラァ~!!
クラッチ交換費用が安いのはどこ?[ディーラーvs整備工場]
いざ、クラッチの交換を行うとなったら、どのようなことを考えますか?
おそらくですが「費用を安く抑えたい!」と思う方は、少なくないのではないでしょうか?
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確かに!!安く抑えられたら嬉しいことじゃな!
また、費用を抑えるということを考えたら、重要になってくるのが場所選びです!
「場所はどこがいいの?」と疑問が浮かんだ方もいるかもしれませんが、このクラッチ交換が行える場所は、主に以下の2つが挙げられます。
- ■クラッチ交換が行える場所
- ・ディーラー
- ・整備工場
クラッチの交換時は、ディーラーや整備工場などの場所に依頼することができます!
とはいえ、いくつか選択肢があると「どちらの費用が安いのか?」という気になる問題も出てきますよね?
この費用の問題については、次の項目でさらに詳しく解説していきます!
ディーラーvs整備工場
ディーラーと整備工場を比較してみると、いくつか特徴があります。
この特徴は、次の通りになります!
①ディーラー
ディーラーの場合は、補償があるところが特徴となっています。
かつ、部品の供給量も多くなっているため、在庫なども多い傾向にあるのです!
②整備工場
一方、整備工場は金銭面的に、ディーラーより安い傾向となっています。
とはいえ、交換費用は業者や場所によってそれぞれ変わるため、金額の断定はできないのです!
このため、ディーラーと整備工場でも、どちらが安いかは一概には言えません…
また、交換に掛かる期間は、ディーラーや整備工場も半日~数日程度掛かるため、時間に余裕を持って依頼するようにしましょう!
ちなみに、クラッチの滑りを感じているのにも関わらず、放置し続けた場合は修理が必要になる可能性もあるため、費用が大幅に高くなる可能性があるのでご注意を!!
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滑りなどの症状に気づいたら、早めに交換することを意識しましょう★
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早急な対応が大切なんじゃな!
クラッチ交換費用の見積もり手順
クラッチ交換を行う際は、見積もりの手順を覚えておく必要があります!
手順さえ覚えておけば、費用を安く抑えることができるので実践してみる価値アリですよ◎。
まず、交換費用の見積もり手順は、次のようになります。
交換費用の見積もり手順 |
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①ディーラーに見積もり依頼 |
②複数の整備工場に見積もり依頼 |
③見積もり結果を比較 |
④交換費用の安い場所を選ぶ |
これを順番ごとに説明していくと、始めにディーラーで見積もりを取り、その後に複数の整備工場で見積もりを取って比較するのが一般的な流れ!
複数の業者を比較することで、見積もり額の1番安い場所を選ぶことができるのです。
ちなみに、交換費用も大切ではありますが、交換時に丁寧であるかという業者の評判なども重要なので、口コミや評価を確認してから場所を決めても良いかもしれませんね★
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クラッチの交換場所を決める際は、上記の見積もり手順が役立つはずなので、是非実践してみてはいかがでしょうか?
クラッチ交換のタイミング目安[症状・走行距離など]
では、クラッチの交換をする場合は、「どのタイミングがベスト」なのでしょうか?
交換のタイミングはご自身が分かっていないと、いざ「交換しよう!」となった際に困りますよね…
そんなクラッチの交換目安は、主に以下の2つが挙げられます!
- ■クラッチの交換目安
- ①滑りの症状が出た場合
- ②走行距離が10万km
まず、1つ目の交換目安はクラッチに滑りの症状が出た時です。
これはエンジンの回転数に付いていけない状態のことであり、これに気づいた時は交換が必要となります!
また、滑りの症状が分からないという方は、クラッチ調整を正確に行った状態でクラッチペダルを踏み込んでみると、より分かりやすくなりますよ!!
さらに、2つめの交換目安としては、走行距離が10万kmに達した場合です!
クラッチは約20万km程度まで耐えられることを想定して造られていますが、普段からスピードなどをよく出す人はこれより距離を積まずに交換が必要になります!
そのため、交換時期は一般的に走行距離が10万kmに達した場合に、交換した方が良いとされているのです。
しかしながら、クラッチの繋ぎ方などによって走行距離に違いが出るため、5~6万kmを超えてくるとクラッチに滑りの症状が出始めることがあります。
また、車種や形状などによっても走行距離が異なってくるため、注意が必要なのですよ!
このようにクラッチ交換のタイミングはあくまで目安であり、日常の操作・クラッチの繋ぎ方・使用頻度などによって変わるため、車両に負担を掛けない運転が重要となるのです!
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ふむふむ!日頃からの運転操作が大事ということか!!
クラッチの摩耗原因&予防法
お次は、クラッチが摩耗する原因についての内容となります!
皆様はクラッチの摩耗原因に、どんなことが関係していると思いますか?
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まず摩耗って何トラー??
摩耗とは、基本的に機械部品などが摩擦によって磨り減ることであり、クラッチの滑りにも大きく影響を及ぼしているのです…
この摩耗が進行することで、滑りなどの症状が現れるのです…
そんな摩耗を防ぐためには、どのような方法があるのでしょうか?
摩耗予防の方法を実践することによって、よりクラッチの寿命を伸ばすことができちゃうのです!
クラッチの寿命を伸ばすことができれば、交換時期の間隔も空くので交換の手間などが少なくなりますよ!
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そこで以下の項目では、クラッチの寿命を縮める摩耗原因・摩耗防止の方法について徹底的にご紹介していきたいと思います!
クラッチの摩耗原因とは
日常的に無理の無い運転をしている場合は、クラッチの摩耗進行が早まることは少なくなっています…
ただし、普段からの運転操作に原因となる癖がある場合は、摩耗を進行させる恐れがあるのです…
このクラッチの摩耗原因は、以下の通りになります!
- ■クラッチの摩耗原因
- ・半クラッチの多用
クラッチ板を摩耗させる最大の原因としては、「半クラッチの多用」があります。
半クラッチとは、クラッチ板を擦り合わせている状態のことであり、この半クラッチを多用することでクラッチ板の摩耗が進行していくのです…
とはいえ、一般的な発進・バックの一時的な半クラッチとは異なり、坂道発進時の停車中に半クラッチを保つことや、車両の走行時に左足をペダルに載せておくことが摩耗原因となる半クラッチに分類されるのです。
また、クラッチ板が部分的に摩耗することにより、クラッチ自体を交換しなければいけなくなるケースもあります!
ですが、日常で使用する発進・バック駐車などの半クラッチは、急激に摩耗を進行させることは少なくなっているのです。
クラッチ板が摩耗してしまう原因には、ご自身の運転操作が大きく関係しています!
最後の項目では、クラッチの摩耗を防ぐための正しい乗り方について詳しく触れていきます!
摩耗を防ぐ正しい乗り方
クラッチの摩耗を防止するためには、正しい乗り方を意識する必要性があります。
ですが「正しい乗り方って何?」「どんな乗り方なの?」と思った方も、いるのではないでしょうか?
そんな摩耗を防ぐためには、以下のような乗り方を意識する必要性があるのです!
- ■摩耗を防ぐ正しい乗り方
- ①クラッチの多用をしない
- ②始動時は低回転数を意識
先程の項目でも説明しましたが、基本的にクラッチペダルに足を載せたまま運転してしまうと、クラッチ板の摩耗を早めてしまうのです…
このような摩耗の進行を防ぐためには、「無駄な変速をしない」で「最低限の変速を心掛ける」ことが重要となります。
そのため、半クラッチを多用する癖がある方は、日常の変速を見直してみてください!!
また、始動時は低い回転数で直結に繋ぐと、摩耗の進行を防ぐことができます。
シフトアップ時の場合は、エンジンの回転数が少し下がるまで待ってから、すぐ繋ぐことです!
さらに、シフトダウン時の場合はクラッチを切ってから、アクセルをあおり、エンジンの回転数を合わせてすぐ繋ぐようにしましょう!
これはクラッチ変速時の繋ぎのことであり、変える際はできるだけ素早く行うようにすると良いです!
この内容をまとめると、シフトチェンジの後はクラッチをいきなり繋いだとしても、車体部分が「ガクン」としなければOKということです。
クラッチの交換は車両の規格ごとに費用が異なり、それぞれの業者で工賃なども変わってくるのです!
また、摩耗を防ぐためには原因や正しい運転方法を覚えておくことで、交換の頻度を減らすことができ、クラッチの寿命を伸ばすことができます★
クラッチ交換費用まとめ
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今回は、クラッチの交換費用について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
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クラッチ交換の費用は、車両ごとに異なるということじゃな。
交換目安も分かったし、これで安心じゃわ!
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勉強になったトラー
姫も、クラッチ交換ができるようになりたいトラァ~!!
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トラック姫!
クラッチ交換には、自動車の専門知識が必要になりますよ!
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もっと勉強して将来のことを考えるトラ!
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まさか、専門業者になるつもりですか!?
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ちょっと憧れるトラーー!!!
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おいおい…国家のことを忘れるでないぞ…
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