フォグランプの色や明るさってどんなの?取り付けや交換方法、車検合格条件をチェック!
公開 : 2021/09/25更新 : 2023/05/11
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回の内容は、フォグランプについて!「車検の基準は?」「交換方法は?」「取り付け方法は?」といった、疑問をお持ちの方も結構いるのではないでしょうか?そこでフォグランプの基本的な知識・車検条件・交換方法などの内容について、徹底解析!フォグランプの全知識を皆様へ★
目次
フォグランプとは?[基礎知識・国内と国外の違い]
ドライバーのみなさん! 「フォグランプ」ってなんだか分かりますか?
フォグランプという言葉自体は知っていても、「どのようなモノなのか分からない…」という方は結構いるかもしれませんね?
このフォグランプは、車両に取り付けられるヘッドランプと別に設けられた補助灯のこと。
主に、霧の発生時や走行中の視認性を向上させるために使用されます。
「霧灯(むとう)」とも呼ばれているんですよ!
例えば、走行中に霧がムワァ~!と出現したら?
通常のヘッドランプでは、ごくわずかな視界しか確保できません!
でも!フォグランプを装着していれば運転手への光の反射が減少され、かつ同時に運転中の「視認性の向上」まで叶うのです!
視界も通常のヘッドランプなら、約70度のところ、フォグランプは100度ほどの範囲まで広げられると言われています★
とはいえ、国内では霧が発生する地域の方が少ないため、純正での装備は義務付けられていません。
安全意識の高い人や、欧米っぽさがもたらすオシャレ目的で装備する方が日本では多いですね。
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今回の内容は、フォグランプの機能・装備した場合の車検条件・交換方法など! ワタクシ展子が調べた耳よりな知識を公開していきたいと思います★
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いっーぱい勉強するトラー!!
フォグランプの機能
まず、フォグランプの基本的な機能をご紹介していきたいと思います!
先程も軽く説明しましたが、フォグランプは霧が発生したときの視認性の確保に役立ちます!
霧が発生すると、霧の水滴に光が反射することで通常のヘッドライトでは視界が確保しにくくなります…
「視界が悪い」からといって、ハイビームを使うと余計に見えにくくなってしまうのです!
このような不便な状況を解決するために、フォグランプは装備されているんですよ★
さらに、多くのフォグランプは、近距離の視認性UPも期待できるよう、左右に広がる配光パターンになっているのです。
一方、見やすさを考慮して上下への広がりは狭めな設計。
上方向に広がり過ぎると、霧による反射光がドライバーの視界を遮るため、下方向への配光に留めることで視認性が上がるのです。
お次はフォグランプの装備事情! 日本と海外での違いについて、ご説明します!!
日本のフォグランプ事情
日本でのフォグランプは、気象条件・時間帯によっての点灯義務は基本的にはありません。
ですが、夜間やトンネル内などの前照灯が必要になる場合は、ハイビームで走行し、先行車や対向車がいる際はハイビームを消灯してロービーム、またはフォグランプで走行することとされています。
これは法的に義務付けられている訳ではありませんが、安全性を踏まえた上での「マナー・ルール」のようなもの。
また、日本の傾向としては、機能性よりも外観のドレスアップ目的で装備される場合が多くなっているんです!
→トラック王国なら、かっこいい中古車両が多数!
これは、「欧州車への憧れ」から取り入れられるようになったため★
近年では、バンパーやスカート部にフォグランプ用の開口部が設けられるなど、後付けしやすいような車体が設計されることも増えているのですよ!
海外のフォグランプ事情
一方、海外でのフォグランプ事情は、どうなっているのでしょうか?
日本では装備が義務づけられていないフォグランプですが、ヨーロッパの山岳地帯などでは霧が発生することは日常的なので、霧発生時の対策が必要不可欠となっているのです。
このため、昔からヨーロッパの車両はフォグランプの装備が主流★
稀に装着されていない車両でも、後付け可能なスペースが設けられています!
また、EU(欧州連合)では、乗用車の「デイライト(昼間点灯用ライト)」も義務化されているんです。
デイライトが純正装着されていない年式の車両は、日中でもフォグランプなどを点灯させるそうですよ!
このように日本・海外では地域状況の違いから、フォグランプの装備義務や用途に差があるのです!
フォグランプの車検と通過のポイント[車検基準・取り付けルール]
続いてご紹介するのが、フォグランプの車検条件についての内容です。
この車検条件は、気になっている方も多いのではないでしょうか?
トラックなどの自動車には定期的に車検が行われていますが、車両にフォグランプを備え付けたものの、条件を満たしておらず「車検に通らなかったら悲しい」ですよね…
そんな車検時の疑問を解決するべく、以降の項目に各条件をまとめてみました★
車検に通るフォグランプの条件(色と点灯数の規定)
最初にご紹介するのが、フォグランプの色について!
この色の条件としては、以下のようになります。
- ■フォグランプの色の車検条件
- 白色もしくは黄色であること
ヘッドライトなどと同様ですが、白色範囲に収まっていることが条件となっています!
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また、フォグランプの色味の数値であるケルビン数が高すぎると、「青色」と判断され、車検に通らない可能性があります!
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青色はダメなんじゃな!初めて知ったわ!
この青色と判断されてしまうケルビン数の目安は、次のようになります!
- ■フォグランプのケルビン数の条件
- 7000ケルビンを超えない
さらに、色が同一であることも条件に含まれているため、白色と黄色を混同させることは禁止されています。
ただし、ケルビン数は1つの目安。
OK範囲の数値でも、製品によって色味が多少青っぽいと、車検時の判断に影響を及ぼすことがあるので注意…★
さて、色の次は点灯数! 車検をパスするにはフォグランプの点灯数もチェックしておかないといけません。
- ■フォグランプの点灯数
- 2個まで
そのため、フォグランプを2個以上点灯するカスタムを行っている場合は、車検条件を満たさないので要注意!
車検に通るフォグランプの条件(明るさの規定)
フォグランプの色は分かりましたが、明るさの規定はどうなっているのでしょうか?
この明るさの規定としては、主に以下のようになります!
- ■フォグランプの明るさの規定
- 平成17年12月31日以前の車両
1万カンデラ以下 - 平成18年1月1日以降の車両
なし
このように平成17年12月31日までの車両は、1万カンデラ以下となっていますが、平成18年以降の車に関してはハッキリした明るさの規定はありません…
「不公平じゃないか!」と思った方もいることでしょう。
しかーし!数値的な条件は無くなったものの、「他車両の交通の妨げにならないこと」という条件があるのです…
必要以上に明るいとNGといった、ふんわりした条件は残っているので注意して!
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この次の項目では、取り付け位置のルールについて、詳しく触れていきたいと思います!
車検に通るフォグランプの条件(取り付け位置の規定)
フォグランプを取り付けるとなったら、どこの位置につければ車検に通るのでしょう?
「くわしくは分からない!」そんな方へ、フォグランプの取り付け位置のルールに関してご説明します!
- ■フォグランプの取り付け位置のルール(平成18年1月1日以降の生産車)
- 上のフチは地上から800mm以下の高さ
- 下のフチは地上から250mm以上の高さ
- 車幅の最外側から外側のフチが400mm以内
※平成18年以前の車両なら、フォグランプ照明部の中心が、ロービーム照明部の中心以下であればOKというざっくり規定になっています。
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フォグランプの位置が高過ぎたり、内側などによってしまうと車検に通らなくなる可能性があるので注意しましょう!!
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取り付ける位置って大事トラねー!!
その他、車検に通らなくなるケース
フォグランプを装備している場合、光の色や明度、取り付け位置に規定があることがわかりましたね!
しかし、これらを満たしていても、車検に通らないケースもあります…!
そんな、車検に通らない条件としては、以下!
- 車検に通らない条件
- ・フォグランプ付きのバンパーを取り付けている場合
地上からフォグランプ付きのバンパーまでの間隔が9cm以内だとNG - ・オーバーフェンダーに改造した場合
フォグランプの位置が外側から400mm以内に収まっていないとNG
1つめにフォグランプ付きのバンパーを取り付けている場合は、地上からバンパー下までの間隔が9cm以上空いていなければいけないのです。
また、オーバーフェンダーに改造する場合は、フォグランプの位置に気をつけなければいけません!
(※オーバーフェンダーとは…三日月型の追加フェンダーのこと)
これはオーバーフェンダーすることにより、フォグランプの位置が外側から400mm以内に収まらないという可能性があるため、取り付け位置の範囲外となることがあるのです。
そのため、フォグランプの位置自体は変わっていなくても、車検に通らない原因になるので位置やパーツの事前確認は必須となります!!
その他気を付けておきたいポイント
上記以外にも、気をつけておくべき注意点は、いくつか挙げられます!
元々フォグランプが付いていない車両に後付けする場合は、他にも注意が必要。
この注意点は、車内側にスイッチの設置が必要なこと!
スイッチが付いていないフォグランプは車検に通りません…
また、常時点灯させることよりも、霧などの発生時などに補助灯として使用できるようにしておくことが大切です。
かつフォグランプが点灯するタイミングは、ポジションランプも同時に点灯させなければいけません。
どちらか片方だけで点灯する状態では、車検に通ることは厳しいため注意しましょう。
そのため、フォグランプを後付けする場合は、ポジションランプの位置と平行に配置することと定められているんです!
フォグランプの交換方法についてご紹介![交換の手順・流れ]
続いてはフォグランプの交換方法について、触れていきますね。
フォグランプを純正からLEDタイプに交換したいと思った場合は、自分で行うことができます!
いくつか手順はありますが、純正の取り外し・LEDの取り付けを覚えておけば、交換が可能なんです◎。
ここからはLEDフォグランプ化の方法・純正フォグバルブの外し方・新規の取り付け方などについて、流れや手順ごとにご紹介していきたいと思います★
LEDフォグランプ化の方法
まず、LEDフォグランプ化の方法について、ご紹介していきたいと思います!
このLEDフォグランプ化は、バルブ交換を行うことで簡単に実現できちゃうのです。
LEDフォグランプ化を考えている人が、事前に知っておくべきこととしてLEDフォグバルブは、場合によってはハロゲンフォグバルブの方が向いていることもあるということです。
- LEDフォグランプ化の注意点
- ・車種によって装着スペースがちがう問題
バルブの型式だけが一致していれば装着可能、という判断は良くありません!
これに関しては、LEDフォグバルブを購入する際に車両に合っているかを確認しておくと良いですよ!
とはいえ、LED化は「ライトの明るさ」はもちろんのこと、手軽にドレスアップすることができ、「見た目のオシャレ感」も格段に増しますよ◎!!
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機能性UPとドレスアップ効果が期待できるんじゃな!
純正フォグバルブの外し方
さて、交換を行うためには、次のような手順で純正フォグバルブの取り外しを行います。
①スペースの確保
まず、フェンダーカバーをめくっていき、フォグランプ後部にアクセスハンドルを全開で切っておくと、スペースが確保できるため作業がしやすくなります。
左右のどちらかに作業スペースを設けてフェンダー部分のインナーカバーをめくり、固定されているピンやネジを外していきます!
②配線カプラーを抜く
固定されている数カ所のピンやネジを外すと、フォグランプの後部が見えるはずなので純正フォグの配線カプラーを抜きます。
また、この際はツメ部分でロックされているため、ゆっくり押しながら引き抜くと良いですよ!
③フォグバルブを回転させてロック解除
フォグバルブはバルブ後部を持ちながら時計回りか反時計回りに回転させると、ロックが解除されます。
このロックが外れたら、そのままバルブを後部へ引き出すことで、取り外しが完了となります!
LEDフォグバルブの付け方
純正フォグバルブを外し終えたら、次はいよいよLEDフォグバルブの取り付けに掛かります!
①LEDフォグバルブを差し込む
最初に、バルブ挿入口とツメの位置を確認しながら合わせ、LEDフォグバルブを差し込んでいきます。
また、正しい向きで差し込まないと、取り付けが行えないので注意が必要です。
②LEDフォグバルブを回してロックを掛ける
さらに、LEDフォグバルブを差し込んだ後は、時計周り(または反時計回り)などに回すことでロックされる仕組みとなっています!
回してロックを掛けないとしっかり固定されないため、忘れないようにしましょう!!
配光調整の方法
LEDフォグバルブを取り付けて「完成したー!」と思っている方へ。
まだ完了ではないですよ…
実は!LEDバルブには取り付け後に行わないといけない調整があるのです。
それが「配光調整」。
取り付け直後は一切調整されていない状態なので、フォグランプのレンズカットが利かず、光りもぼやぼやしています。
そのため、LEDバルブ後部にある配光調整のネジ2本をゆるめて回転させ、光の向きを調整させましょう!
ちなみに、調整の注意点としては、対向車などの運転の妨げになる上方散乱光にならないようにすることがポイント★
フォグランプのLED[補助灯としての役割]
先程からフォグランプの取り付け方・車検条件などの内容に触れてきましたが、最近になって普及しているのがLEDフォグランプ。
明るさや見た目のカッコよさで人気を得ていますが、何よりLEDはハロゲンよりも消費電力が少ないところが大きな魅力!
そのため、カーショップや整備会社などでもLEDフォグランプは、たくさん販売されているんです!!
ただし、LEDフォグランプの注意点として、定められている明るさなどを超えてしまうと車検に通らないこともあるので注意しなければいけません。
LEDフォグランプの用途
最後の項目でご紹介するのが、LEDフォグランプの用途について!
この用途は、主に以下が挙げられます。
- ■LEDフォグランプの用途
- 霧発生状況での補助灯
- 路肩・道路標示・車線分離帯を照らす
LEDフォグランプは、視界の悪い霧などの発生状況で補助灯として使用される他、路肩や道路標示・車線分離帯などを照らすための目的があります。
また、LEDフォグランプはハロゲンのフォグランプよりも明るいため、日常的に使用するのであれば視認性を確保することができるのですよ!
ちなみに、トラックやバスなどの車両は乗用車などと比較し、ヘッドランプの位置が高いことと運転席が大きく振られやすいことから、天候状況に関わらず使用することもあります!
フォグランプの基礎知識について触れてきましたが、交換などを行う際は車検条件を考慮しておくことを忘れずに★
フォグランプまとめ
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今回の内容は、フォグランプの基礎知識についてでしたが勉強になりましたか?
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よく理解できたわい!
車検条件と交換方法を覚えておけばバッチリじゃな!
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そういえばランプで思い出したけど、変なランプの中から人が出てきて願い事を聞かれたトラー
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まさか…それはかの有名な魔法のランプ…!
姫は、何てお願いしたんじゃ!?
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「一生分のケーキをちょうだい」ってお願いしたトラァ~
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…
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