リーチリフトって何?運転操作・必要免許などの基本的な知識や運転のコツを大公開!!
公開 : 2017/01/06更新 : 2021/09/25
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回は、仕事に役立つリーチリフトについて!「運転の操作は?」「運転のコツは?」「必要な免許は?」などの疑問を浮かべている方も多いのではないでしょうか?そんなリーチリフトの運転方法・コツ・必要免許などについて、ワタクシ展子が調べた基礎知識を余すことなく大公開★
目次
リーチリフト運転操作[乗り方・手順]
皆様は、「リーチリフト」についてご存じでしょうか?
リーチリフトとは、フォークリフトの1種類であり、立ち乗りで運転する小型の構内用車両のこと。
最近では、仕事で使用するために「運転や操作を覚えたい」という方も増えてきているんです!
とはいえ、「操作が難しそう?」と操作方法について、不安を感じている方も少なくありません…
そんな悩める方へ向けて、リーチリフトの操作・コツ・必要免許などに関して、「ワタクシ展子」が調べた情報を詳しくまとめてみました!
この操作方法やコツなどを覚えておけば、リーチリフトで作業を行う際に役立つこと間違いなしですよ◎!
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まずはリーチリフトの基本的な運転操作「乗り方・手順」から、ご説明していきたいと思います★
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楽しみトラー!!
準備
始めにご紹介するのが、基本操作段階の「準備」です!
基本的な操作手順に沿って、ご紹介していきますね。
①フロアデッキに乗る
最初に、リーチリフト車体のフロアデッキに乗ります。
②左手はハンドルに置く
作業時においては、左手の位置はハンドルグリップ上の位置に置いておきます!!
③右手は始動スイッチをOFF→ONに切り替える
右手の位置は、アシストグリップに添えて置きます。
また、右手では前進・後進操作、上げ下げ操作、マストアップダウン操作を行います。
④左足でブレーキペダルを踏んでブレーキの解除
運転席の足元にあるブレーキペダルを踏み込むことにより、ブレーキが解除されます。
ちなみに、この動作だけではリーチリフトの車体は動かないのでご注意を!
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ここまでが動かすまでの準備ということなんじゃな。
前進・後進
お次は、先程の続きから「前進・後進」の操作方法について!
①アクセルレバーを倒して動かす
リーチリフトの正面パネル右側にあるアクセルバーを進行方向に倒していきます!
この時に前側に倒せば前進し、後ろ側に倒すと後進する仕組みになっています。
走行速度に関しては、アクセルレバーを倒す加減によって変わるため、始めの内はゆっくり倒すように心掛けてみましょう!
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ゆっくりゆっくりトラね!
右折・左折操作
続いての操作方法としては、「右折・左折」についての内容です!
①左手でハンドルを曲がりたい方向へ回す
右回転に回した場合は右方向へ曲がり、左回転に回すと左方向へ曲がりますよ。
この場合も回転させる量によって、曲がる角度が大きくなります。
そのため、回転は少しづつ行うようにしましょう!
荷物を持ち上げる
リーチリフトで「荷物を持ち上げる」際の一連の手順は、以下のようになります!
①積み下ろしする荷物の手前で減速
まず、目的の荷物に極力近づくために、速度を減速させながら寄せていきます。
②荷物の前で一旦停止
速度を落とした状態で近づき、荷物の前で一旦停止させます。
③荷物の荷崩れがないかを確認
荷物の荷崩れや、それ以外の危険性がないかの安全を確認してから荷物を持ち上げる操作を行っていきます。
④パレットやスキッドの差し込み部の高さまで上昇
リーチリフトのマストを垂直、フォークを水平にし、荷物の載っているパレットやスキッドの差し込み部の高さまで上昇させます!
⑤フォークの差込み位置を確認してフォーク部分を差し込む
リーチリフトのフォーク差込み位置をよく確認し、車体を慎重に前進させながらフォークを差し込んでいきます!!
特にリーチでは、マストを慎重に伸ばして差し込むようにします!
⑥差し込んだらフォークを少し上昇
リーチリフトのフォーク部分を5~10cm程度上昇!
その後フォークリフトを後進し、パレットやスキッドを10~20cm程度手前に出して一旦降ろします。
⑦フォークを根元まで差し込みバックレストに接触させて上昇
ここでもう1度、フォークを根もとまで深く差込んで、荷物をフォークの垂直前面・もしくはバックレストに軽く接触させてから上昇させます。
⑧マスト部分を引っ込めていき後進
上昇させた場合は、マスト部分を引っ込めて後進させ、パレットやスキッドを安全に降ろせる位置にあるかを確認します!
⑨マストを後傾させて目的の場所に移動
パレットやスキッドをリーチレッグ上面から5cm程度まで降ろし、この後にマストを十分に後傾させ、目的の場所まで移動させていきます。
停止
最後にご紹介するのが、リーチリフトの基本動作である「停止」について!
①ブレーキペダルを離すとブレーキが掛かる
この動作はブレーキペダルから左足を離すことにより、ブレーキが掛かって止まる仕組みになっています。
そのため、ブレーキを効くようにするためには、タイミングよく離すように意識しましょう!!
また、アクセルレバーを倒すことによっても、停止することが可能なんです…
さらに、プラッギング操作での停止もあり、ブレーキペダルを踏んだ状態でアクセルレバーを進行方向と逆の方向に操作することで速度が下がり、停止調整がしやすくなりますよ。
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ここまでは、基本的なリーチリフトの操作手順について触れてきましたが、次の項目では運転方法のコツを詳しくご紹介していきますね★
リーチリフトの運転方法[4つのコツ]
リーチリフトを運転する際に、気になるのが「運転方法のコツ」ではないでしょうか?
ちょっとしたコツさえ覚えてしまえば、運転がスムーズに行え、作業効率も格段にUPすることが期待できますよ◎。
このリーチリフトの運転方法のコツは、主に以下の4つになります!
- ■リーチリフトの運転方法のコツ
- 1.走行スピードはゆっくり
- 2.レバー操作は確実に行う
- 3.ハンドルはゆっくり回す
- 4.操作練習を繰り返し行う
このようなコツは安全運転を守る上でも重要であり、日頃から意識付けるようにすると良いでしょう。
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ちょっとしたコツが大切なんじゃな!
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以下では、それぞれのコツをさらに詳しく見ていきましょう!
コツ1:走行スピードはゆっくり
1つめのコツとしては、走行スピードを上げずにゆっくり移動することです!
これはスピードを抑えて走行することにより、事故などの起こり得るトラブルを避けることができ、万が一の緊急時にも対応しやすくなるためです。
また、リーチリフトをゆっくり移動させることで、丁寧な作業を行うことができるのです。
これにより慣れるまでは、リーチリフトのスピードを上げずに、ゆっくり動けるように操作をしてみてはいかがでしょうか?
コツ2:レバー操作は確実に行う
お次のコツは、レバー操作を確実に行うように心掛けましょう!
これは中央3本のレバーを使用してパレットなどを持ち運ぶ際は、誤操作などを防止するために的確に行うように意識することです!
また、レバー操作をゆっくり行なうことで、より着実に操作ができるため、誤操作などを防ぐことが可能となりますよ。
さらに、操作時は安全確認を怠らないように心掛けることも大切です。
コツ3:ハンドルはゆっくり回す
3つめのコツは、ハンドルはゆっくり回すことです!
これはリーチリフトのハンドルは軽いことが関係しており、回しすぎると車体が急回転してしまう恐れがあるためです。
急回転してしまうと、横転などのトラブルなどを起こす恐れがあるため、注意しなければいけません。
そのため、姿勢を正した状態で両腕の力を抜き、ゆっくりハンドルを回すように心掛けましょう。
コツ4:操作練習を繰り返し行う
最後のコツは、操作の練習を繰り返し行うことです。
どのようなことにも言えますが、練習を繰り返すことで自然に体に染み込みます!
そのため、リーチリフトの車体操作やフォーク操作は、慣れてくると自分の手足のように繊細に動かすことも可能なんです。
ここまでの操作を行うには作業経験が必要であるため、休憩時間などの空いている時に練習を行うのも1つの方法です。
リーチリフトの運転(操作)練習術![練習方法・安全意識など]
リーチリフトの運転をもっと「上手くなりたい」と思った方は、練習をすることが1つの近道となっています。
ですが、具体的に何をやればいいのか「分からないよ」なんて方も、いるのではないでしょうか?
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姫も、分からないトラー
そんな運転に慣れない方は、以下の練習方法を試すのも1つの手です!
- ■リーチリフトの練習方法
- パレット・カゴなどを持ち上げる練習
この練習方法は、単体のパレットやカゴなどを使用し、重ねる練習やイメージした位置に置けるようにする方法です!
仕事の休憩時間などにできるため、手ごろに実践できるところが魅力!
また、練習を始める際に意識することとしては、以下のようになります!
①安全意識
まずは、安全性を最優先する必要があり、練習時には安全確認などの基本動作を心掛けましょう。
無理がない運転を心掛けるためにも、ゆっくりとした操作を見につけると良いですよ!
②作業の質
安全性を考慮した運転に慣れてきたら、次の段階として作業の質を上げてみましょう!
これは与えられた仕事を着実にこなせるように、的確な操作をしっかり覚えることです。
さらに、的確な操作には経験が必要になってくるため、焦らず・無理をせず自分のペースで練習していくことをオススメします!
③スムーズな動き
作業の質が上がってきたら、スムーズに動かせるようになることも大切!
日常的な作業や練習を繰り返すことで、無駄な動きも少なくなり、自然と早くなってくるものです!
また、スピードが上がることによって作業の効率も上がるため、決められた仕事を難なくこなせるようになりますよ。
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次の項目では、リーチリフトの運転に必要な免許について、ご紹介していきたいと思います!!
リーチリフトの運転に必要な資格は?[資格の種類]
さて、リーチリフトを運転するためには、もちろん「必要な資格」があります!
この資格に対して、ご存じない方も多いのではないでしょうか?
リーチリフトの運転に必要な資格は、以下の2つが挙げられます。
- ■リーチリフトの運転に必要な資格
- 特別教育
- 技能講習
これらの資格を取得するには、学科や実技などを受ける必要があります。
ちなみに、リーチリフトは構内専用となっているため、公道の走行はできません。
以下では、特別教育・技能講習などの学科・実技時間や費用などについて、さらに詳しく触れていきたいと思います★
特別教育
リーチリフトを運転する際に必要となる特別教育ですが、各事業所(企業)や都道府県労働局長登録教習機関などで取り扱われています!
この特別教育を受講することで、以下の条件に該当するリーチリフトが運転可能となります!
- ■特別教育の受講
- 最大積載荷重1t未満のリーチリフトが運転可能
また、特別教育には受講時間や講習科目などが決められており、それぞれ所持している免許によって異なります!
特別教育の講習時間は、以下のようになります。
特別教育の講習時間 | |
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講習時間12時間 | 学科6時間 |
実技6時間 | |
自動車免許を取得していない | |
講習時間10時間 | 学科6時間 |
実技4時間 | |
自動車免許を取得 |
このように特別教育の教習時間は、自動車免許を取得していない場合で12時間となっており、自動車の免許を取得していると10時間に短縮される仕組みになっています。
技能講習
続いて技能講習は、都道府県労働局長登録教習機関などで実施されています。
この技能講習を受講することにより、以下のリーチリフトが運転可能となるのです!
- ■技能講習の受講
- 最大積載荷重1t以上のリーチリフトが運転可能
これも受講時間・講習科目は、取得免許や運転経歴によってそれぞれ異なります。
技能講習の受講時間 | |
---|---|
講習時間11時間 | 学科7時間 |
実技4時間 | |
普通免許・大型自動車免許・大型特殊免許(限定付) のいずれかを取得し、1t未満の特別教育修了者であり、 運転の経験3ヶ月以上、また大特免許を取得 |
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講習時間31時間 | 学科7時間 |
実技24時間 | |
普通免許・大型自動車免許・大型特殊免許(限定付)を取得 | |
講習時間35時間 | 学科11時間 |
実技24時間 | |
上記で挙げた資格を取得していない |
このように取得している免許や経歴によって講習時間が異なるため、事前に確認してから取得をするようにしましょう!
リーチリフトはどんなフォークリフト?[特徴・役割など]
では、ここまででの説明でリーチリフトとは、「具体的にどんなフォークリフトなの?」と思っている方もいるのではないでしょうか?
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確かに!もっと詳しく知りたいのう!!
先程の項目でもお話しましたが、リーチリフトはフォークリフトの一種であり、基本的に立ち乗りで運転する小型の構内用車両のこと!
構内専用となるため、工場内での利用は可能ですが、公道などの走行はできません。
また、リーチリフトの動力源は、排気ガスが出ないバッテリー式となっており、環境にやさしいところが大きな魅力となっています◎!!
リーチリフトはコンパクトで使い勝手がよい、作業に役立つ小型車両と言えそうです。
ここからはリーチリフトの長所・短所について、深く迫っていきます!
リーチリフトの長所・短所
仕事に役立つリーチリフトですが、気になるのが長所や短所ですよね?
事前に知っておけば、後で「知らなかった…」なんてことは無くなりますよ!
まず、リーチリフトの長所は、以下が挙げられます。
- ■リーチリフトの長所
- 小回りが利く
- 環境に優しい
- 騒音が少ない
リーチリフトの長所は、何よりもコンパクトボディによって小回りが利くこと!
これにより倉庫内での狭所作業に対応し、作業の幅も広がるのです◎。
また、動力方式がバッテリー式であるため、空気汚染が少なく、環境に優しいこと。
さらに、車体からの騒音も比較的少なく、周りの地域や他の作業者の迷惑になりません。
逆に、長所がある分もちろん短所もあるため、以下で説明していきますね!
- ■リーチリフトの短所
- 安定性が低い
- 揺動が大きい
リーチリフトの短所は一般的(カウンターバランス式)なフォークリフトよりも、安定性が低いことが挙げられ、急ハンドルや障害物に接触してしまうと転倒する恐れがあります!
また、マスト剛性も低いため、荷物を高く持ち上げた際の揺動が大きくなるところも短所の1つとなっているのです。
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車体がコンパクトで使い勝手の良いリーチリフトですが、安定性に欠けることもあるので念入りな安全確認を忘れないように注意してください。
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ハーイ!しっかり覚えておくトラ!
リーチリフトの用途
お次は、リーチリフトの用途についての内容ですが、皆様はどのような場所で使用されているかを知っていますか?
使用される場所としては、主に倉庫内などの室内が多くなっています。
これは倉庫内の狭い通路を自由自在に走行できるように、一般的なフォークリフトよりも小さめの車輪が採用されているためです!
また、バッテリー式なので排気ガスは出ないため、倉庫内でも安心して作業が可能です。
さらに、倉庫内の使用用途としては、以下の通りです!
- ■リーチリフトの用途
- 商品の棚入れなどを行う
ちなみに、マスト部分を7メートルまで伸ばすことのできる車種もあり、高い位置の棚入れをする際にも活躍しています!
リーチリフトの構造
最後の項目では、リーチリフトの構造について説明していきますね。
リーチリフトは、フォーク部分のみを前後に傾ける機能があり、車体に傾きが生じたとしても荷物を水平に保つことできるようになっています。
また、リーチリフトのタイヤは表面にゴム・もしくはウレタン樹脂を使用したソリッドタイヤを用いたものが主流となっています。
このタイヤのカラーは黒が多くなっていますが、作業場の床にブレーキ跡が目立たないように白や緑などのカラータイヤが使用されることもあるのです!
今回の内容は、いかがだったでしょうか?
リーチリフトの使用を考えている方は、運転方法・コツ・必要免許などを覚えておくことで、今後の仕事に役立つのではないでしょうか?
リーチリフトまとめ
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リーチリフトについて触れてきましたが、勉強になりましたか?
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リーチリフトの運転方法・必要免許などを知れてよかったわい!
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ところで、トラック姫は今何をやられているのですか?
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姫は、イメージトレーニングでリーチリフトを運転してるトラァ~
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それは、良いことですね!
時には安全意識を高めるためにイメージすることも大切なんです。
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ふむふむ!
姫は、日に日に成長しているのう!
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あーーー!
ぶつかりそうになったトラーー!!!!
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どういうイメージをしているんじゃーー!!
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