イモビライザーとは?仕組み・機能・盗難防止の効果について一挙に解説★
公開 : 2017/01/23更新 : 2021/09/25
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回の内容は、イモビライザー(盗難防止装置)についてですが、「効果は?」「仕組みや構造は?」などのギモンをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこでイモビライザーの機能・効果・仕組みなどの知って得する専門知識について詳しくまとめてみました★
目次
車両の盗難防止に? イモビライザーとは何?![盗難を防ぐための装置]
自動車には、「イモビライザー」という盗難防止装置が採用されていることがあるのをご存じでしょうか?
- ■イモビライザーとは
- 鍵と車両に組み込まれた電子的なキー照合システムにより、車両盗難を防ぐための盗難防止装置のこと。
通常の鍵は、キーシリンダーの内部とキーの鍵山部分が一致することで、イグニッションスイッチがオンになり、自動車のエンジン始動を可能にしています!
ですがイモビライザー対応の鍵は、専用キーに埋め込まれたトランスポンダと呼ばれている電子チップが持つ特有のIDコードと車両のIDコードを電子的に照合し、完全に一致すればエンジンを始動させることができるのです。
これにより合鍵を使用してエンジン始動を試みても、IDコードが一致しないとエンジンを始動させることは不可能ということになります!
このように合鍵を使った乗り逃げなどの盗難手口に有効であり、イモビライザーは「セキュリティシステム」として高い盗難防止効果が見込めるのです。
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今回の内容は、そんなイモビライザーの機能・効果・仕組みなどの全貌に迫っていきたいと思います★
どうぞ楽しんでご覧になって下さい!
イモビライザーの有無[3つの確認方法!]
皆様は、ご自身の愛車にイモビライザーが備え付けられているかをご存じでしょうか?
意外と知らない方もいて、「どこを見て判断すれば良いのか分からない」という声をよく耳にします!
また、イモビライザー搭載の鍵を見ても、パッと見で見分けるのは非常に困難となっているため、愛車に備え付けられているかを知らずに過ごしているドライバーさんも多いんだとか…
このようなことを起こさないためにも、事前に確認できる方法を覚えておくことをオススメします!
イモビライザーの有無を確認する方法は、主に以下の3つがあります。
- ■イモビライザー有無の確認方法
- ①キーヘッドの分解
- ②インジケーターランプの点滅チェック
- ③イモビライザーステッカーの確認
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ここからはイモビライザー有無の確認方法について、それぞれ詳しく触れていきたいと思います!
確認法1:キーのヘッド部分を分解してみる
まず、鍵の差込口ではない持ち手の部分のことをキーヘッドと呼んでいますが、このキーヘッドを分解することによって確認が可能なんです。
ヘッド部分を分解することでイモビライザー対応の鍵であれば、中にイモビチップが内蔵されているので確認することができます。
また、イモビライザーが付いていない通常の鍵には、中に収納できるスペースはなく、ICチップも内蔵されていません。
そのため、分解して中を確認すれば、イモビライザーの有無が分かるということなのです◎。
この際の注意点としては、ヘッドを分解して確認するため、中の重要部品やヘッド部分を破損させるリスクもあり、電子機器に不慣れの方にはあまり向いていない方法でもあります!!
確認法2:インジケーターランプの点滅をチェックする
続いてご紹介する確認方法は、インジケーターランプの点滅確認です!
このインジケーターランプは、イモビライザーが搭載された車両に設置されており、鍵を抜くとメーター周りが点滅し、搭載の有無を確認できます!
また、ランプの近くには、「SECURITY」「鍵のマーク」となっていることが多く、これも「イモビライザー搭載の証」となるのです。
また、防犯効果としては鍵が差し込まれていない状態で点滅するため、駐車している時にイモビライザーの搭載車であることを周りに知らせて盗難防止効果を高めます!!
確認法3:イモビライザーステッカーの有無を確認する
最後にご紹介する確認方法は、イモビライザーステッカーの有無です。
一般的に車両の窓ガラスに貼り付けられていることが多く、判断がカンタンな方法の1つです!
ステッカーのマークは、「車両に鍵がくっついているイラスト」が多く、特徴的なので分かりやすくなっています。
また、これも周辺にイモビライザー搭載を知らせ、防犯効果を高める役割があります!
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ちなみに、以上の確認方法以外にも専門の鍵業者などに相談することもでき、「自分では分からない」という方は連絡してみるのもアリですよ!
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それは確実な方法じゃな。
さらに、鍵業者はイモビライザーの有無を判別するために、内部のチップを一瞬で解析することができるトランスポンダ判別機という機器を所有しているため、一瞬で判別可能となっています。
ここまででイモビライザー有無の確認方法について説明してきましたが、ご自身の試しやすい方法でチェックしてみてはいかがでしょうか?
カギの紛失時に役立つ![3種類のカギ解説]
日常的に起こり得ることが「紛失」ですよね?
皆様も何かしら無くされた経験があるかと思いますが、それが大事なものであると「ショックは計り知れない」ですよね…
もしも「車の鍵」を無くしてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
このような場合は専門の鍵業者に複製を依頼をすることがあるかもしれませんが、この時に無くした鍵がどのような種類であったかという詳細はとても重要になってくるのです。
車の鍵の種類は、主に以下の3つが挙げられます!
- ■車の鍵の種類
- 1.リモコンキー
- 2.イモビライザーキー
- 3.スマートキー
これらは構造や仕組みも異なり、それぞれエンジンの始動方法も変わります…
特にイモビライザーの場合は構造が複雑となっており、鍵の作成には特殊な技術や装置が必要となります!
このことを踏まえておかなければ、車両に合っていない鍵が作成され「エンジンが掛からない…」なんてこともあるのです。
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そんなの嫌トラー
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こんなトラブルを防ぐためにも、鍵の種類について覚えておけば、万が一の紛失時に「役立つこと確実」ですよ★
以下の項目では、鍵の種類ごとに特徴・機能を説明していきたいと思います!
カギの種類1:リモコンキー
始めは、リモコン形式によるドアのロック・解除が遠隔で行える「リモコンキー」。
これは車の鍵穴に直接差し込む手間がなく、一般的にキーレスエントリーシステムに採用される鍵のことです!
また、鍵を差し込まずにドアロックの開閉が可能ですが、エンジン始動には従来のように機械式の鍵を使用しなければいけません。
そのため、ドアの開閉とエンジン始動を行うためには、2つの鍵が必要となるということです!
ちなみに、別の名称としては、「ワイヤレスキー」と呼ばれることもあります。
カギの種類2:イモビライザーキー
先程から解説している「イモビライザーキー」ですが、鍵の内部に記憶されているIDと車体のIDを照合し、完全一致した場合のみエンジンを始動させる鍵のこと!
また、イモビライザーは防犯機能であるため、これだけではドアの開閉機能はありません。
一般的に開閉を行うためのリモコンキーとセットで利用されることが多くなっています。
さらに、紛失時の複製には専門的な技術と装置などが必要なため、一般的な鍵業者では難しくなっています!
カギの種類3:スマートキー
最後にご紹介する鍵は、「スマートキー」。
リモコンキーなどと異なる点はドアのロック・解除だけでなく、エンジン始動もワイヤレスで行うことができちゃうことです!
さらに、各メーカーによって名称は異なり、「インテリジェントキー」「アドバンスキー」「キーフリー」などと様々な呼ばれ方をしています。
現行のほぼ全てのスマートキーにトランスポンダが組み込まれているため、イモビライザー機能も兼ね備えて場合もあるのです!!
そのため、高機能な鍵といえます◎。
とはいえ複雑な構造となっており、紛失すると専門の鍵業者に複製を依頼する必要があるのでご注意を!
この次は、イモビライザーが仕組みや構造・効果的な理由について、さらに深く迫っていきたいと思います★
イモビライザーの仕組みは?どうして効果的なの?[安心のセキュリティ]
イモビライザーの知識が着実に深まってきたところで、「詳しい仕組み」「どういった効果」があるのか気になる方もいるのではないでしょうか?
このイモビライザーの仕組みには、以下の条件が関係しています。
- ■イモビライザーの仕組み
- 鍵と車両のIDを照合⇒一致した場合はエンジン始動
イモビライザーの鍵には、専用のイモビチップが埋め込まれていて、個別のIDコードが記録されているのです!
また、車両側の電子制御装置にも個別のIDコードが記録されており、鍵と車両のIDを照合し、完全一致すると始めてエンジンが始動する仕組みとなっています。
一般的な車の鍵では、合鍵でエンジンを始動させることが可能ですが、イモビライザーの場合はエンジン始動できません!!
そのため、合鍵などの盗難手口に強く、車両に乗り込まれることはあるかもしれませんが、車両の乗り逃げなどの防止に効果的です◎!
近年では、防犯機能として標準装備している車両も多くなっており、今後も増えていくことが予想されます。
車両保険が安くなる?イモビライザー割引[お得な豆知識]
車両にイモビライザーを搭載していると、「車両保険の割引」があることを知っていますか?
「そんなんあるの?」「知らなかった…」なんて方も、多いかもしれませんね…
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姫も知らなかったトラー!
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ワシもじゃ!
車両保険の割引は、通称「イモビライザー割引」と呼ばれています!
このイモビライザー割引は、保険の契約車両にイモビライザーが搭載されていると保険料を割引してくれるというサービス。
これはイモビライザーが搭載されていると、盗難被害に遭う可能性が低くなり、保険会社が負担する可能性も低くなるため値引きを行っているのです!
また、イモビライザー割引については保険会社によって差がありますが、おおよその目安は以下のようになります!
- ■イモビライザー割引
- 車両保険料金の3%~5%程度の割引
ちなみに、車両保険は自動車の盗難以外にも、いたずらによる傷や落書きなども補償対象となっています!
これもイモビライザーの搭載車であれば、その分いたずらなどのリスクが低くなることから保険料を割引してくれるというワケなんです!
このようにイモビライザー割引を利用すれば、車両保険料が削減できてかなりお得◎。
ちなみに、割引の金額や適用条件については各保険会社で異なるため、事前に確認することが必要となります!
バイクの「イモビアラーム」との違い[防犯機能が異なる]
車の盗難防止装置であるイモビライザーですが、バイクにも盗難防止装置があるのをご存じでしょうか?
バイクに採用されている盗難防止装置は、通称「イモビアラーム」と呼ばれています。
イモビライザーに名前は似ていますが、防犯機能は大きく異なるのです!
この防犯機能の違いは、以下の通りです!
- ■イモビライザーとイモビアラームの機能の違い
- ・イモビライザー
IDの照合をしないとエンジンを掛けれない - ・イモビアラーム
車体が振動することで警告音を鳴らす
基本的に車のイモビライザーは、IDの照合をしなければエンジンを掛けれません。
このため、ドアやトランクは開けられても、車体を動かすことはできないのです!
一方、バイクのイモビアラームは、車体が振動することにより「警告音」を鳴らす機能。
例えばですが、窃盗を企む人がバイクに触れたり・移動させようとした時に、イモビアラームは警告音を鳴らすため、周囲に異常を知らせることができます。
これにより、窃盗しようとした人を驚かせ、盗難を阻止する効果が見込めます。
ただし、車のイモビライザーとは違うため、エンジンを掛けることはできるので注意が必要ですよ!
「イモビライザー」は車の盗難防止が期待できるため、近年では搭載車も増え、かつ車両保険の割引サービスなども実施しているので、今一度「盗難対策」を考えてみてはいかがでしょうか?
イモビライザーまとめ
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今回は、イモビライザーについての内容でしたが勉強になりましたか?
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仕組みや防犯効果がよく理解できたわい!
姫も、集中して展子クンの話しを聞いていたのう。
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イモビの全知識をマスターしたトラ!!
姫は、ドンドン頭よくなってるトラー!!!
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姫ー!すごいぞーー!
この調子でもっと頑張るんじゃ!!
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パパー!!
これからも頑張るトラー!!
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家庭教師として嬉しいですが、「熱血親子」感出てますね…
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