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ディーゼル規制とは?規制対策・車検対策から罰則・下取りの内容を総まとめ★

公開 : 2017/01/25更新 : 2021/09/25

ディーゼル 全国展子 みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
主にディーゼル車を対象にした条例のことであるディーゼル規制!このディーゼル規制について、詳しく知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回の内容は、ディーゼル規制の内容・罰則・車検対策について徹底的に分析★ディーゼル規制の全知識を完全網羅しましょう!

レッスン1▶︎▶︎▶︎

ディーゼル規制とは?[ディーゼル規制について]

皆様は、「ディーゼル規制(ディーゼル車規制条例)」と聞いて、意味や内容をご存じでしょうか?

おそらくディーゼル規制という言葉自体は知っていても、「具体的な内容を知らない…」という方は結構多いのではないでしょうか?

  • ■ディーゼル規制とは
  • ディーゼル自動車を対象とした運行・通行を規制する条例のこと。

このディーゼル規制は各地方自治体が制定しているものであり、環境規制に適していないディーゼル自動車は特定の対象地域内を運行・通行することができないというもの!

ディーゼル規制

また、ディーゼルエンジンはトラック・バスの大半が搭載していますが、この規制はディーゼルエンジンの搭載車が規制対象となります!

さらに、規制基準を満たさないディーゼル車を運行させたら、運行の禁止が命じられ、その命令に従わない場合は罰則が課せられることになることも…

  • 全国展子

    そこでここからは、ディーゼルエンジンの規制内容・罰則・車検対策などについて詳しくまとめてみました★

  • トラック王

    今回も、見逃せない内容じゃな!

  • トラック姫

    知識を増やすトラー!!

どんな条例?

国会議事堂

では、ディーゼル規制が「どのような条例か知らない」方へ向けて、ご回答させて頂きたいと思います!

まず、ディーゼル規制が実施されている場所は、特定の地域となっています。

首都圏で実施されているディーゼル規制は、基本的に規制対象となるディーゼル車が東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県を通過することが許可されていません…

また、東京都・埼玉県「自動車NOx・PM法」と呼ばれる国の規制と、各都道府県ごとの自治体で実施されているディーゼル規制の2つの規制対象となっているのです!

  • ■自動車NOx・PM法とは
  • トラック・バス・ディーゼル自動車などを対象とした使用・運行を規制する条例のこと。

これで分かるように、ディーゼル自動車に対して厳しい規制であることが分かります!

  • 全国展子

    続いては、ディーゼル規制の内容について、踏み込んでいきたいと思います!

ディーゼル規制の内容

さて、ディーゼル規制の内容は、具体的にどうなっているのでしょうか?

ディーゼル規制は、条例で定めた「粒子状物質排出基準」を満たしていないディーゼル自動車が対象となります!

このため、排出基準を満たしていない車両は、特定の規制地域の走行が禁止されるものであり、規制の基準値は順次変更されています。

また、ここまでして規制する理由には、次の目的があるんです!

  • ■ディーゼル規制の目的
  • 大気環境の改善

これらは、ディーゼル車が排出する窒素酸化物のNOx・粒子状物質のPMが環境へ負担を掛けていることから、大気環境を改善させるための案として制定されたのです。

環境

ディーゼル規制は、環境保護を第一に考えた条例ということになります!!

  • トラック姫

    環境を考えた規制トラねー!!

とはいえ、規制対象の基準を満たしていれば、ディーゼル車の乗り入れは可能となっていますよ!

レッスン2▶︎▶︎▶︎

ディーゼル規制対策[対象地域・ナンバー・区分]

では、ディーゼル規制の対策は、一般的にどのような内容だと思いますか?

このディーゼル対策の詳細は、主に以下の3つになります!

  • ■ディーゼル対策の詳細
  • 1.規制地域
  • 2.規制ナンバー
  • 3.規制区分

これらの3つの条件に該当する場合は、規制の対象となるので要注意!

また、規制の基準を満たしていないディーゼル車を所有している場合は、CNG車・LPG車・ガソリン車・国の排出ガス規制適合のディーゼル車などの低公害な車両への買い替えがすすめられています!

ちなみに、所有しているトラックが排出基準を満たしていなくて、かつ続けて使用したい場合はどうすれば良いと思いますか?

この場合は、「粒子状物質減少装置」を装着することで排出基準に適合し、規制の解除が可能となっているのです!

(※この粒子状物質減少装置については、レッスン4で詳しくご説明します。)

  • 全国展子

    ディーゼル対策の詳細については、次の項目でそれぞれ見ていきましょう!

規制地域

ディーゼル規制対策の1つ目にご紹介するのが、対策地域についてです!

この対策は特定の地域で実施されており、規制該当車は運行・走行ができません。

対策地域

国内では、8都道府県の各市区町村が該当します。

ディーゼル対策地域は、次の通りになります!!

  • ■東京都
  • 東京23区 八王子市 立川市 武蔵野市 三鷹市 青梅市 府中市 昭島市 調布市 町田市
    小金井市 小平市 日野市 東村山市 国分寺市 国立市 福生市 狛江市 東大和市 清瀬市
    東久留米市 武蔵村山市 多摩市 稲城市 羽村市 あきる野市 西東京市 瑞穂町 日の出町
  • ■埼玉県
  • さいたま市 川越市 熊谷市 川口市 行田市 所沢市 加須市 本庄市 東松山市 春日部市
    狭山市 羽生市 鴻巣市 深谷市 上尾市 草加市 越谷市 蕨市 戸田市 入間市 鳩ヶ谷市
    朝霞市 志木市 和光市 新座市 桶川市 久喜市 北本市 八潮市 富士見市 上福岡市
    三郷市 蓮田市 坂戸市 幸手市 鶴ヶ島市 日高市 吉川市 伊那市 吹上町 大井町 三芳町
    川島町 吉見町 上里町 大里町 岡部町 川本町 花園町 騎西町 南河原村 川里町 宮代町
    白岡町 菖蒲町 栗橋町 鷺宮町 杉戸町 松代町 庄和町
  • ■神奈川県
  • 横浜市 川崎市 横須賀市 平塚市 鎌倉市 藤沢市 小田原市 茅ヶ崎市 逗子市 相模原市
    三浦市 秦野市 厚木市 大和市 伊勢原市 海老名市 座間市 綾瀬市 葉山町 寒川町 大磯町
    二宮町 中井町 大井町 愛川町 城山町
  • ■千葉県
  • 千葉市 市川市 船橋市 松戸市 野田市 佐倉市 習志野市 柏市 市原市 流山市 八千代市
    我孫子市 鎌ヶ谷市 浦安市 四街道市 白井市
  • ■愛知県
  • 名古屋市 豊橋市 岡崎市 一宮市 瀬戸市 半田市 春日井市 豊川市 津島市 碧南市 刈谷市
    豊田市 (旧藤岡町 旧小原村 旧足助村 旧下山村 旧旭町及び旧稲武町を除く) 安城市
    西尾市 蒲郡市 犬山市 常滑市 江南市 小牧市 稲沢市(旧祖父江町を除く) 東海市 大府市
    知多市 知立市 尾張旭市 高浜市 岩倉市 豊明市 日進市 愛西市(旧立田村・旧八開村を除く)
    東郷町 長久手町 西枇杷島町 豊山町 師勝町 西春町 春日町 清洲町 新川町 大口町
    扶桑町 七宝町 美和町 甚目寺町 大治町 蟹江町 十四山村 飛鳥村 弥富村 阿久比町
    東浦町 武豊町 幸田町 三好町 音羽町 小坂井町 御津町
  • ■三重県
  • 四日市市 桑名市(旧多度町を除く) 鈴鹿市 木曽岬町 朝日町 川越町
  • ■大阪府
  • 大阪市 堺市 岸和田市 豊中市 池田市 吹田市 泉大津市 高槻市 貝塚市 守口市 枚方市
    茨木市 八尾市 泉佐野市 富田林市 寝屋川市 河内長野市 松原市 大東市和泉市 箕面市
    柏原市 羽曳野市 門真市 摂津市 高石市 藤井寺市 東大阪市 泉南市 四條畷市 交野市
    大阪狭山市 阪南市 島本町 忠岡町 熊取町 田尻町
  • ■兵庫県
  • 神戸市 姫路市 尼崎市 明石市 西宮市 芦屋市 伊丹市 加古川市 宝塚市高砂市 川西市
    播磨町 太子町
  • トラック王

    国内でこんなに規制地域があるんじゃな!

以上がディーゼル規制の対策地域となるため、車検証の記載事項で使用の本拠位置を確認し、表と照らしわせてみましょう!

規制ナンバー

2つ目に触れていくディーゼル規制対策は、規制ナンバーについてです。

ナンバー

この規制ナンバーは車種ごとに決められており、これに該当する場合は規制対象になる恐れがあります!

各規制ナンバーについては、次のようになります。

  • ■普通トラック
  • 1ナンバー 10~19 100~199
  • ■小型トラック
  • 4ナンバー 40~49 400~499
    6ナンバー 60~69 600~699
  • ■大型バス(定員30人以上)
  • 2ナンバー 20~29 200~299
    6 60~69 600~699
  • ■マイクロバス(定員11人以上30人未満)
  • 2ナンバー 20~29 200~299
    5ナンバー 50~59 500~599
    7ナンバー 70~79 700~799
    6ナンバー 60~69 600~699
  • ■特種自動車
  • 8ナンバー 80~89 800~899
  • ■ディーゼル乗用車(定員11人未満)
  • 3 30~39 300~399
    5ナンバー 50~59 500~599
    7ナンバー 70~79 700~799
    7ナンバー 70~79 700~799

各車両の規制ナンバーは上記のように定められており、この中に該当する場合は規制対象になる可能性があるので覚えておいてください!

規制区分

最後のディーゼル規制対策は、規制区分です!

この規制区分は、「車両総重量・排出基準に適合しているか」が大きく関係しているようなんです。

  • ■車量総重量が1.7t~3.5t
  • 平成17年の規制に適合していれば問題なし
  • ■車量総重量が3.5t~
  • 平成10年の規制に適合していれば問題なし
  • 全国展子

    ディーゼル規制対策の特定地域・ナンバー・区分の3つに該当する場合は、規制対象となるのでご注意を!

レッスン3▶︎▶︎▶︎

ディーゼル規制を無視した場合の罰則![罰金など]

では、ディーゼル規制の対象となった場合は、「どうすれば良いのか焦ってしまう…」なんて方もいるのではないでしょうか?

また、「罰則はあるの?」という疑問をお持ちの方も、いらっしゃるかと思います!

一般的に基準を満たしていない車両は、新車登録された初度登録日から起算し、猶予期間が設けられているんです!

この猶予期間以内に何らかの対策をすれば、罰則などの対象にはなりません!

ただし、この猶予期間を過ぎてしまった場合は、車検に通らないことはもちろんのこと、無視などをすると罰則の対象になることも…

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さらに、特定の規制地域では、自動車Gメン(自動車公害監察員)が路上検査などを行っているため、取り締まられた際に猶予期間が過ぎていたら即罰則に…

ディーゼル規制を無視した場合の罰則内容は、以下が挙げられます!

  • ■ディーゼル規制の罰則
  • 6ヶ月以下の懲役
  • もしくは30万円以下の罰金

このように最悪の場合は、6ヶ月以下の懲役・または30万円以下の罰金が適用される可能性もあるんです。

そのため、ご自身の愛車がディーゼル規制の該当車だった場合は、解決するための対策を取らなければいけません!

  • 全国展子

    そこでディーゼル規制の対象だった場合の車検対策について、確認していきましょう★

レッスン4▶︎▶︎▶︎

ディーゼル規制対象だった場合の車検対策![規制解除・下取り(買取)]

ディーゼル規制地域で規制対象だった場合は、車検が通らなくなります!

車検対策

このような場合に、「車検を通すための対策」があるのをご存じでしょうか?

ディーゼル規制の対象だった場合は、次の車検対策があります。

  • ■ディーゼル規制対象だった場合の車検対策
  • 規制解除装置を取り付ける

これは、「どうしても車検に合格させたい人向け」の対策となっており、ディーゼル自動車に特殊な装置を取り付けることで排出基準を満たすことができる方法です!

この車検対策となっている規制解除装置については、下記の項目で触れていきます!

規制解除装置の取り付け

ディーゼル規制の排出基準を満たすための車検対策として、規制解除装置を取り付けることができます。

規制解除装置とは、具体的にどういったものなのでしょうか?

そこで規制解除装置の種類・取り付け費用は、次のようになります!

DPF

DPFは、ディーゼル微粒子捕集フィルターとも呼ばれており、マフラーに装着する装置のこと!

このDPFは、排ガス中からPMを捕集することができ、PMを大幅に低減することが可能となっています。

また、各地方自治体が実施しているディーゼル規制は、DPFで対応することができちゃいます!!

ちなみに、大型の装置なので装置スペースが必要になり、定期的に装置のメンテナンスをしなければいけないので覚えておきましょう。

  • ■DPFの取り付け費用
  • 約50~100万円程度

酸化触媒

酸化触媒は、排気ガス中のPMを白金などの触媒作用で削減するための装置!

小型な装置となっているため、マフラースペースに装着することが可能です。

また、メンテナンスが不要であることも、特徴の1つとなっています!

  • ■酸化触媒の取り付け費用
  • 約20~40万円程度

これらの規制解除装置は、車種・取り付け位置の状況などによって時間・費用が異なるのでご注意ください!

また、規制解除装置を取り付ける際は、高額であることや取り付けのサービスを行っている業者が少ないことから、現在所有している車両を下取りに出す方も多いんだとか?

  • トラック王

    下取りに出せば、新たに買い替えることが可能じゃからのう!

  • 全国展子

    新たに買い換えることで、燃費性能の向上・故障リスクの減少などが期待できますよ◎。

対象車を下取り(買取)に出す

ところで、ディーゼル規制の該当車は、「買い取り可能なの?」という疑問を抱いている方はいませんか?

ディーゼル自動車であると、「規制で走れない…」「売れないんじゃないか…」と思っているあなた、心配しないで下さい!

  • 全国展子

    ディーゼル規制の該当車でも、下取りに出すことは可能であり、高価格での買取も「夢」ではないんですよ!

この理由として国内で不要になったディーゼル車は、「海を渡って海外で有効活用される」ためです!!

一般的に海外ではディーゼル車が普及しており、重宝されることが多くなっています!

これは国の制度・文化の違いが関係していて、ディーゼル自動車の規制が緩くなっているからです。

さらに、トラックなどの車両に不具合があったり、低年式である場合でも、海外では需要があります。

そのため、ディーゼル規制の対象だからといって諦めずに、車両を下取りに出すのも1つの方法ですよ!

ちなみに、下取りに出す際は、以下の申し込み方法があります!

  • ■専門店の下取り申し込み方法
  • ①電話申し込み
  • ②オンライン査定申し込み
  • ③ライン申し込み
  • ④展示場への持ち込み査定

ディーゼル規制について説明してきましたが、規制対策・車検対策などを覚えておけば、ディーゼル自動車の所有・購入を考えている場合は役立つのではないでしょうか?

また、高価買取・格安販売の専門店もあるため、下取りに出して新たに買い替えることも可能なので検討してみる価値はアリますよ★

レッスン5▶︎▶︎▶︎

ディーゼル規制情報まとめ

  • 全国展子

    今回は、「ディーゼル規制」の内容についてでしたが、いかがだったでしょうか?

  • トラック王

    ディーゼル規制の内容から、罰則・車検対策まで色々知れてよかったわい!
    環境のことを考えた規制なんじゃな!

  • トラック姫

    姫も、新たに規制を考えてみたトラ!!

  • トラック王

    どんな規制じゃ!?!?

  • トラック姫

    お菓子を我慢する規制トラ!!

  • トラック王

    それは絶対無理じゃな…

  • 全国展子

    そうですね…

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