トラックのオルタネーターの寿命の目安、故障の前兆、費用の目安は?
公開 : 2024/01/26更新 : 2024/06/13
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回はトラックのオルタネーターのご紹介です!ブックマーク登録もよろしくお願いします!
目次
「オルタネーターとは?」「故障の前兆、費用の目安はどれくらい?」
オルタネーターはトラックを動かす重要な部品のひとつです。安全に乗車するための知識として、今回はオルタネーターについて解説していきます。
トラックのオルタネーターとは?
トラックのオルタネーターとは、トラックに搭載されているエンジンの力を活用し発電する発電機のことを言います。トラックにおけるオルタネーターは、エンジンをかけるときに減ったバッテリー内の電力を充電したり、車内で使うエアコンやライトなど電気系統の電力の供給する発電機の役割を担っています。スマートフォンでいうところの「充電器」です。
本来だとエンジンの稼働に電気を必要としないディーゼルエンジンなのですが、燃料を自然発火させるにはピストンで燃焼室内を高圧状態に圧縮しなければなりません。始動の際ピストンを動かすのにセルモーターの動力が必要で、セルモーターは電動であるのでディーゼルエンジンをスタートするために電気が必要です。
さらに、ディーゼルトラックには燃料噴射装置など数々の電装部品が搭載されていることから、本来は稼働時に電気を必要としないディーゼルエンジンでも電気が不可欠となるために、オルタネーターが必要となるのです。
そのような観点から、オルタネーターはトラックにおいて発電所的な役割をしてくれるので、とても利便性が高く欠かせないものだと言えるのです。非常に重要なオルタネーターであることから、故障してしまって機能しなくなると、電力が供給できなくなってしまいエンジンがかからなくなってしまいます。オルタネーターが主流になるまではダイナモと呼ばれる発電機を使用していましたが、1960年代以降は改良を重ねて高性能となったオルタネーターが主流となり、トラックに搭載されるようになったのです。
構造が非常にシンプルであり、アイドリング時の低回転から高速走行時の高速回転まで幅広く対応できるのもオルタネーターなので、普及がここまで進んだ理由となっています。
トラックのオルタネーターの寿命の目安
年数
トラックのオルタネーターの寿命の目安年数として、だいたい10年ほどです。オルタネーターは消耗品であるために、回転子を回転させるためのパーツなどは摩耗していき、消耗していくのです。それでもオルタネーターはかなり寿命が長く、10年ほどは使用可能な場合が多いです。10年が近づいてくれば、そろそろ交換を検討してみてはいかがでしょうか。10年以上使用すれば、さまざまな箇所に不具合が起こり、故障の兆候が現れる可能性が高いのです。
走行距離
トラックのオルタネーターの寿命は走行距離も目安となっており、約10万km~15万kmと言われています。オルタネーター内部のブラシが摩耗していくことから、だいたいこれくらいが限界と言われているのですが、ブラシを交換することでそれ以上走行することも不可能ではないでしょう。
また、現在では改良を重ねて技術がかなり向上したこともあって、約20万km~30万kmほど走行することも可能なケースもあります。しかしながら安全性や機能性を考慮すれば、約10万km~15万kmで交換したり、乗り換えたりするのがベストでしょう。
トラックのオルタネーター故障時の前兆や症状
異音がする
トラックのオルタネーターの故障時の前兆や症状1つ目は、「異音がする」場合です。オルタネーターはプーリーにベルトがかかっているのですが、ベルトを介しエンジンから動力をオルタネーターに伝えているのです。プーリーが回転することで発電が行われるため、プーリーの軸が駄目になれば異音がするようになります。
異音の原因として、ベアリングが挙げられます。ベアリングは軸受の部品のことを言うのですが、プーリーがスムーズに回転できるのはベアリングのおかげです。そのために、ベアリングが破損してしまうと異音がするのです。
エンジンがかかりにくくなる
トラックのオルタネーターの故障時の前兆や症状2つ目は、「エンジンがかかりにくくなる」場合です。エンジンを始動させてもどうもスムーズにかからないならば、それは故障の前兆の可能性があります。
バッテリーを交換してもエンジンがかかりにくいのであれば、オルタネーターの故障を疑ってみましょう。オルタネーターを交換することで、スムーズにエンジンがかかるようになります。
警告灯が点灯する
トラックのオルタネーターの故障時の前兆や症状3つ目は、「警告灯が点灯する」場合です。バッテリーの警告灯が点灯していれば、バッテリーに異常がある、あるいはバッテリーを充電するオルタネーターに異常があるということになります。原因がオルタネーターであれば、しっかりと発電できていないことも考えられますし、もしくは過剰発電の可能性もあるでしょう。
電気系統の異常が発生する
トラックのオルタネーターの故障時の前兆や症状4つ目は、「電気系統の異常が発生する」場合です。ヘッドライト、ルームランプ、オーディオといった電気系統の異常が発生したときにも、オルタネーターの故障が疑われます。
ライトがいつもよりチカチカしたり、オーディオの音が弱く聴こえにくくなったりすれば、それはオルタネーターが故障している可能性が高いでしょう。走行中にオルタネーターが故障してしまうと、バッテリーの充電が切れて走行できなくなるので注意が必要です。そうなった場合は安全な場所に駐車してください。
トラックのオルタネーターの点検・修理方法
自力で行う場合
トラックのオルタネーターの点検・修理方法として、「自力で行う」というやり方もあります。整備に詳しい方であれば、自力で解決できる可能性もあります。ですが、基本的にはオルタネーターの点検・修理というのは、プロでなければ難しいです。
自分自身で部品を購入してバッテリーマイナス端子を外し、Vベルトを外した後、車両配線を切り離してオルタネーターを取り外し、再び逆の手順を行ってオルタネーターを交換するということも不可能ではないでしょうが危険が伴います。
もしかしたら、予測不能な事態となってしまうことも考えられるので、自力で行うのはあまりおすすめできません。そのこともあって、できればディーラーや工場でプロにオルタネーターの点検・修理交換をしてもらうのが良いでしょう。
ディーラーや工場に依頼する場合
トラックのオルタネーターの点検・修理方法として、「ディーラーや工場に依頼する」というのがおすすめです。経年劣化しにくくとても頑丈なパーツのオルタネーターなのですが、オルタネーターが故障する可能性も0ではありません。オルタネーターの交換費用は車種などによって違うのですが、工賃込みでだいたい80,000円~150,000円ほどの費用がかかります。
中古のリビルド品にすれば修理費用を半額ほどに抑えられるのですが、それでもオルタネーターの故障を修理・交換するのはある程度の出費となるのです。それでも、自分自身で行うよりも安心安全なため、オルタネーターの故障を直したいという場合には、ディーラーや工場に依頼してみてはいかがでしょうか。
トラックのオルタネーター交換時の費用の目安
トラックのオルタネーター交換時には、新品に交換するのとリビルト品に交換するケースがあります。新品のオルタネーターだと価格はだいたい5万円~10万円ほどで、工賃代を合わせると費用の目安は10万円前後となります。
ですので、リビルト品と比べると高額になります。新品のほうが当然状態が良いことから安心感はあるでしょう。ただし、新品でも粗悪品も少なからず存在するため、粗悪品だと交換してもすぐに故障してしまうことが考えられます。新品のものを購入する際には、できる限り質の良いものを選ぶようにしてください。
一方でリビルト品とは、中古部品をしっかりと品質チェック、検査を行って新品同様の状態にした商品のことを言います。一定の条件をクリアしていることから、高品質が保証されるのがリビルト品です。新品に比べて費用が安くなることから、オルタネーターの交換の際には新品ではなくリビルト品にするという方も少なくありません。保証もあって比較的安心なために、費用を少しでも抑えたい方にはリビルト品が最適と言えるでしょう。
オルタネーターはかなり丈夫であることから、一般的には10年ほどは大丈夫と言われています。走行距離にするとおよそ10万km~15万kmです。それでも、まったく経年劣化しないわけではないため、使用しているといずれ不具合が生じてしまい、故障の兆候が現れることがあります。
その場合、トラックの乗り換えを検討するのも良いでしょう。オルタネーターを交換したとしても、その他の箇所のパーツも劣化することから、再び修理・交換をする必要があります。さまざまな箇所を修理・交換していればそれだけ費用も高額になりますし、いちいち修理工場などに持って行くのはかなり面倒です。そのことから、トラックの乗り換えを考えるのも決して悪くはありません。
10年ほど使用したとすれば、そろそろトラックの乗り換えを考える時期でもあるでしょう。オルタネーターが最近調子が悪いなど、パーツの劣化が見え隠れした場合には、トラックの売却を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまでトラックのオルタネーターの寿命の目安や故障の兆候、修理方法、交換費用の目安などについて解説してきました。トラックのオルタネーターはトラックにおいてとても大きな役割を担っていることから、故障すると各種電気系統の充電ができない、エンジンがかかりにくいなど、さまざまな悪影響が出てしまうのです。
そのこともあって、丁寧にメンテナンスする必要がありますし、故障を疑われる兆候が現れた場合には、すぐに修理・交換が必要となります。ですが、オルタネーターを交換したとしても、その他の箇所も劣化してしまいます。そのためトラックの乗り換えをするのも一つの方法です。もしトラックの買い替えを検討している方であれば、下記のサービスのご利用が最適です。
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