トラックの種類・サイズ・形状・寸法、小型・中型・大型のちがい
公開 : 2016/10/18更新 : 2023/12/12
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
トラックには2t・4t・10tといった、荷台寸法や積載量の違うサイズがあります。また、平ボディやダンプ、トレーラーなど、用途に応じて多くの形状も存在します。今回は、トラックを買うとき・レンタルするとき参考になるよう、豊富な『トラックの種類』について1つずつ解説していきますよ★
トラックの種類『サイズ』のちがい
(小型・中型・大型)
貨物を運ぶための事業用自動車として、利用されているトラック。
そんなトラックは、まずサイズによって種類が分かれます。大きく分けると〝小型トラック、中型トラック、大型トラック〟の3種類ですね!
- 小型トラック(別名:2t・3tトラック)
- 中型トラック(別名:4tトラック)
- 大型トラック(別名:10tトラック)
このトラックは、車両寸法や最大積載量、車両総重量などによって、小型・中型・大型の規格に分類されるわけです!
トラックの種類分け
トラックの種類分けについてですが、それぞれ規格ごとに分類されています。
まず、分け方には、〝道路運送車法の保安基準〟と〝トラックメーカーの区分〟の2種類あり、それぞれ分け方が違うのでご覧ください。
[1]道路運送車両法の保安基準
コチラは寸法と最大積載量、車両総重量で区分が決められています!小型トラックと中型トラックは、寸法と積載量によって分けられ、中型トラックと大型トラックは、車両総重量に応じて分けられているのが特徴です。
[2]トラックメーカーの区分
トラックメーカーの場合は、主にトラックの標準的な積載量に応じて区分。これはトラックが貨物運搬に利用されるという用途から、積載量での分け方となっているのですよ。
例えば、標準積載量が4t未満のトラックは、小型トラックに分類され、4t以上の場合は中型トラックまたは大型トラックに区分されます!!
それでは、トラックの規格ごとのサイズや定義などを、チェックしてみましょう
小型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量
さて、小型トラックの車両寸法、荷台寸法、最大積載量は、どうなっているのでしょうか?
小型トラックは、トラックの規格の中で一番小さいサイズとなり、コンパクトな車体が特徴的です。
また、規格の条件としては、以下が挙げられますね。
小型トラックの条件 | |
---|---|
全長 | 4,700mm以内 |
全幅 | 1,700mm以内 |
全高 | 2,000mm以内 |
最大積載量 | 3,000kg以内 |
車両総重量 | 5,000kg以内 |
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▲小型トラックの紹介はこちら!「エルフ リンボーバン」編
この小型トラックを運転するためには、普通免許(第一種運転免許)を取得していることが必要となっています!
次に、小型トラックのスペックについて車両例を挙げて紹介していきましょう。
小型・エルフ(いすゞ)の車両寸法・荷台寸法
トラックなどの商用車を中心に取り扱っている自動車メーカーであるいすゞ(いすゞ自動車)が、製造している小型トラックのエルフ。
このエルフは、1959年に製造が開始され、マイナーチェンジやモデルチェンジを繰り返し、現行車は6代目です。
さらに、インテリアのシートの改良などにより、乗り心地を安定させ、快適性が向上!
今では、いすゞの顔と言えるトラックとなっていて、世界的に高い知名度を誇っています!
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,685mm | 全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,960mm | 長さ | 3,120mm |
幅 | 1,620mm | 高さ | 380mm |
小型・キャンター(三菱ふそう)の車両寸法・荷台寸法
トラックやバスを含む商用車や産業用エンジンの製造会社である三菱ふそう(三菱ふそうトラック・バス)が製造しているキャンター。
このキャンターは、1963年に初登場し、近年も改良を重ねて進化し続けている小型トラック!
現行車は8代目となり、燃費性能のUPやスムーズな走行性能などを実現しています。
そのため、三菱ふそうの人気車種の一つとなり、今後も新たなモデルが登場することでしょう!!
また、欧州や東南アジアを始めとした世界各国で販売されているため、ワールドワイドなトラックとも言えます!
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,690mm | 全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,975mm | 長さ | 3,120mm |
幅 | 1,615mm | 高さ | 380mm |
小型・ダイナ(トヨタ)の車両寸法・荷台寸法
ダイナは、世界最大手となる自動車メーカーのトヨタ(トヨタ自動車)が製造している小型トラックです。
このダイナは、1956年に製造が開始され、最大積載量が1000kgクラスの小型クラスから、中型クラスを中心としたピックアップトラックです!
トヨタは乗用車などのイメージが強いかもしれませんが、商用車にも力を入れており、特にダイナは根強いファンから支持を集めています。
現行車は8台目となり、今後も機能性の改良が期待されています!
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,685mm | 全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,980mm | 長さ | 3,115mm |
幅 | 1,615mm | 高さ | 380mm |
中型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量
次に、中型トラックの車両寸法、荷台寸法、最大積載量について、触れていきたいと思います。
中型トラックは、小型トラックと大型トラックのちょうど中間サイズとなるトラックです!
この中型トラックの条件は、以下のようになります。
中型トラックの条件 | |
---|---|
全長 | 12,000mm以内 |
全幅 | 2,500mm以内 |
全高 | 3,800mm以内 |
最大積載量 | 6,500kg以内 |
車両総重量 | 11,000kg以内 |
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▲中型トラックの紹介はこちら!「日野レンジャー三転ダンプ(平成25年式)」編
中型トラックを運転するために必要な免許は、中型免許。
ちなみに、2007年以前に普通免許(旧型普通免許)を取得している方は、中型8t限定免許となるため、最大積載量5,000kg以内、車両総重量8,000kg以内の4tトラックの運転が可能です!
中型・フォワード(いすゞ)の車両寸法・荷台寸法
いすゞが製造している中型トラックのフォワード。
フォワードは、1966年に生産が開始され、デザインの変更や機能の追加を繰り返し、現在は7代目となっています。
商用車としてフォワードは、あらゆる業種の作業現場で活躍しており、消防車や電源車のベースとしても用いられています!
また、安全機能として車線を逸脱しそうになると、左右白線をカメラで検知して、警報音とマルチディスプレイに警告表示をしてドライバーに注意を促す車線逸脱警報を採用!
海外では、いすゞのFシリーズとして展開されていて、世界進出も果たしているのですよ。
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 8,485mm | 全幅 | 2,260mm |
全高 | 2,550mm | 長さ | 6,210mm |
幅 | 2,155mm | 高さ | 390mm |
中型・ファイター(三菱ふそう)の車両寸法・荷台寸法
ファイターは、三菱ふそうが製造・販売している中型トラック。
このファイターは、1984年に中型トラックであるFKシリーズのフルモデルチェンジの際に、新たに引き継ぐ形で名称が決定しました。
また、現行は2代目となり、エクステリアの変更や排出ガス規制に適合などの改良が加えられています。
ファイターの種類には、大型仕様車(増トン)・4WD車などもあります!
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 5,935mm | 全幅 | 2,240mm |
全高 | 2,470mm | 長さ | 4,000mm |
幅 | 2,120mm | 高さ | 400mm |
中型・レンジャー(日野)の車両寸法・荷台寸法
トラックなどの商用車を取り扱う日野(日野自動車)が製造している中型トラックのレンジャー。
このレンジャーは、1964年に生産が開始され、4tクラスから20tクラスまでとラインナップが豊富に揃っています!
さらに、2015年には世界に先駆け、インドネシアで新型となるレンジャーの6代目を発表しました。
今後は世界各国に生産を広げていくことでしょう!
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 8,677mm | 全幅 | 2,230mm |
全高 | 2,445mm | 長さ | 6,705mm |
幅 | 2,130mm | 高さ | 395mm |
大型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量
さて、大型トラックの車両寸法、荷台寸法、最大積載量は、どうなっているのでしょうか?
大型トラックは、トラックの中で最大となる規格であり、積載量や車両総重量もダントツの大きさ!
そんな大型トラックの条件は、以下のようになります。
大型トラックの条件 | |
---|---|
全長 | 12,000mm以内 |
全幅 | 2,500mm以内 |
全高 | 3,800mm以内 |
最大積載量 | 6,500kg以上 |
車両総重量 | 11,000kg以上 |
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大型トラックを運転するためには、大型免許が必要となります。
また、ダンプカーやクレーン車などの特殊用途に使用する大型車両を運転する場合は、大型特殊免許を取得しなければいけません!
大型・ギガ(いすゞ)の車両寸法・荷台寸法
いすゞが製造している大型トラックのギガ。
このギガは、1994年に製造が開始されていて、近年もマイナーチェンジやモデルチェンジを繰り返し、2015年には2代目が発表されています。
機能面としては、衝突安全機能を始め、大型トラックの先進安全装置を採用!
さらに、空力やエンジン・制御などの改良によって、低燃費を実現したため、ランニングコストを大幅に削減することが可能!
海外では、2代目Cシリーズ、Eシリーズとして製造されています
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 7,860mm | 全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,460mm | 長さ | 5,100mm |
幅 | 2,190mm | 高さ | 500mm |
大型・プロフィア(日野)の車両寸法・荷台寸法
日野が製造・及び販売している大型トラックのプロフィア。
プロフィアは、先代モデルのスーパードルフィンをフルモデルチェンジする形で、1992年から製造が開始されました。
国外では、700シリーズとして販売され、海外での人気も高くなっています!
また、最新のプロフィアは、新型トランスミッションの採用により、万が一の衝突時に被害を防ぐ、衝突回避支援機能などを搭載しています。
■車両寸法■ | ■荷台寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 11,950mm | 全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,790mm | 長さ | 9,670mm |
幅 | 2,400mm | 高さ | 267mm |
大型・クオン(日産UD)の車両寸法・荷台寸法
大型車専門の自動車メーカーであるUDトラックスが、生産している大型トラックのクオン。
クオンは、2005年まで製造されていたビッグサムの後継モデルとして登場!
さらに、大型トラックでは世界初となる、全面衝突の際にドライバーの膝を保護するSRSニーエアバッグ&ニープロテクターを採用しています。
また、2006年には、販売台数の約4割が重量車燃費基準を達成し、技術力の高さを証明しました!
今後も新たな機能の追加や性能の発展が期待されています。中古市場も賑わっていますよー!!
■車両寸法■ | ■荷台内寸法■ | ||
---|---|---|---|
全長 | 11,900mm | 全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,035mm | 長さ | 9,500mm |
幅 | 2,330mm | 高さ | 450mm |
以上が、トラックの小型・中型・大型のメイン車種の寸法サイズです!
買うときは、これらのサイズはもちろん各種装備や操作性をくまなくチェックすると失敗しませんよ!
トラックを買うまでの流れや購入必勝法を知りたい方は下記の画像をクリックして、体験記事も読んでみてくださいね。
トラックの種類『形状』のちがい(平ボディ・ダンプ…etc.)
さて次に。トラックの形状の種類は、何が挙げられるでしょうか?
トラックは、元々業種や作業内容に合わせて造られています。
このため、使用用途によって形状が異なり、作業内容に適した形をしているのです。
そこで、トラックの種類や形状を一括で分かるように、今回はまとめてみました!
以下では、トラックの種類・形状・用途などについて、実際の車両画像とともに詳しく紹介していきますよ★
平ボディ(アルミブロック)とは
トラックの一般的なタイプとなっている平ボディ(アルミブロック)。
この平ボディは、車体に荷台を備えたトラックであり、一番普及している形です!
トラックの歴史上、初めに造られた形状と言われています。
また、貨物運搬の際に積荷の寸法や積み下ろしの方法などで、制限を受けることが少なくなっています。
これにより、様々な荷物に対応することが可能であり、運搬に役立つ車両でしょう!!
車体の形状は、地面から荷台床面までの間隔が低く造られている低床タイプや、逆に地面から荷台床面までの高さが高く造られている高床タイプがあります。
さらに、荷台部分やアオリの素材としては、アルミ製、鉄製、木製などが使用されています!
1.アルミ製
2.鉄製
3.木製
トラックの形状を代表する平ボディですが、積み下ろしが容易に行える点や、幅広い用途に適している点が人気の秘訣ですね!
土砂ダンプとは
土砂ダンプとは、名前の通り土砂などを運ぶために開発されたトラック。
荷台を傾けることが可能な機械装置を備え、油圧シリンダを伸長することによって土砂を排出できます。
主に、建設現場の土砂や砂利などの、積み下ろし作業を行う際に使用されますよ。
また、土砂ダンプには、一般道路の走行が可能な普通ダンプと、走行不可な重ダンプがあります。
普通ダンプは一般的な工事で利用されているため、見かける機会も多いかもしれませんが、重ダンプはダム建設や鉱山などの大規模な工事に用いられるので通常は見ることはできません!
土砂禁ダンプとは
土砂禁ダンプは、土砂を積むことを禁止されているトラック。
これは、通常のダンプとは異なり、重量のある土砂などの積み込みが一切禁止されたタイプとなります!
使用用途は、軽量でかさばったりしてしまう物を運ぶ際に利用します。
このため、一般的な土砂ダンプよりも荷台部分のあおりが深く設計され、清掃業者が使用済みのペットボトルなどをまとめて運ぶ際などにも便利です。
ちなみに、土砂などを積んでしまった場合は、過積載となるため、構造変更・車検を受ける・登録番号を荷台に記載するなどの整備命令が勧告されます!!
この整備命令などに従わない場合は、道路運送車両法の違反に該当し、罰金などの厳しい処罰にあたる可能性があるので注意しましょう。
トラッククレーンとは
荷台部分がクレーンになっている車両が、トラッククレーン。
用途は、クレーンで荷台に荷物を積み込むことや、荷物を吊り上げ、荷卸しなどの作業に使用します!
車体の下部には、アウトリガーや旋回サークルを装備し、車体の上部にはクレーン操作するための操縦室がそれぞれ設置されています。
このようなトラッククレーンは、操作性、機動性に優れているので、幅広い作業現場で重宝されています!
トラッククレーンのメリット |
---|
操作性と機能性に優れている |
ラフタークレーン車とは
ラフタークレーン(ラフテレーンクレーン)とは、クレーン車の一種です。
建設現場などで幅広く使用されていますが、トラッククレーンなどと比較して、小回りが利くため、狭所作業などにも対応しています!
さらに、走行、吊り上げ、旋回、などの動作を一つのエンジンで行っているので、車体の走行とクレーンの操作時に運転席を移動する手間がありません。
このため、作業効率の向上にも貢献しています。
また、四輪駆動・四輪操舵を採用しているため、悪路などの走行も可能です!
セルフローダー・セルフクレーンとは
荷台部分にあおりが付いていない形状のセルフローダ。
このセルフローダは、車検の無いトラックや自走できない建設機械を輸送する目的で使用されている車載運搬車のことを指しています!
キャビンと荷台の間には、ハイジャッキ(油圧昇降式のシリンダ)を採用し、車両前側を上昇させることにより、車両後部を傾けて地面に近づけることが可能です。
これにより、後方部分からトラックや重機を積み込むことができます。
ちなみに、セルフローダーは、クレーンなどを架装したタイプも存在しますよ!
セーフティーローダー・ヒップリフターとは
セルフフローダーに名前が似ているセーフティーローダー。
このセーフティーローダーの用途も、トラックや建設機械を運搬することを目的としているのです。
さらに、形状もセルフローダーに類似していますが、セーフティーには車体を持ち上げることが可能なハイリフトジャッキを搭載していません。
また、荷台部分の操作は、車体の前方側に付属されているレバーやスイッチなどで作動させることができます!
ならびに、セーフティーローダーは、荷台にあおりが付いているため、荷台枠の高さを確保しています。
トラクターヘッド(トレーラーヘッド)とは
トラックの前方部分(牽引自動車)のみの車両を指しているトラクターヘッド(トレーラーヘッド)。
この形状は、運転席と荷台部分を分離できる構造のもので、ヘッドとも呼ばれています。
また、トラクターヘッドのみで走行することは、稀にありますが、通常は後方部分となるトレーラー(被けん引車)と連結し、貨物運搬などを行うために使用されています!
正式な使用方法としては、トラクターヘッドとトレーラーはセットという形なので覚えておくと良いでしょう。
バンとは
バンとは、貨物を運搬するための車両のことを指しています。
このバンは、商用車として利用されることが多い車両!
食品会社が自前で持っていたり、震災の時も活躍しやすいトラックなのですよ。
屋根と広い荷室スペースを完備し、キャビン部分が一体化になっているのが特徴の一つです!!
ウィングとは
ウィング車とは、荷台部分を開閉することができる形状のトラックのことを指しています。
また、鳥が翼を大きく広げて羽ばたいているように見えることから、ガルウイング車や側面開閉車と呼ばれることもあります。
車両の構造としては、上側以外の場所から貨物の積み下ろしが可能!
そのため、後方からは長いサイズの荷物を積むことができ、側面部分からは前後後方に隙間なく荷物を積むことができます。
ミキサー車とは
ミキサー車は、荷台部分にミキシングドラムを装備したトラック。
この用途は、生コンクリートを製造している工場から工事現場まで輸送するために使用されています!
さらに、ドラム部分の内部は、常に回転を続けていて、骨材や水の分離を防いて、生コンクリートを均一に保ちます!
ちなみに、一般的にはミキサー車と呼ばれることが多くなっていますが、建築業界や官公庁ではアジテータと呼ばれているのです。
高所作業車とは
高所作業車(リフト車)とは、高所作業時に上昇、下降を行える昇降装置を備えた特殊車両の事を指しています。
また、作業員が乗れる作業床を完備し、自走することも可能です。
高所作業車の用途は、電信柱などの電気設備(メンテナンス)、高い場所の空調の取り付け工事、一般道路・高速道路の標識の設置・補修など幅広い作業現場で使用されています!
冷蔵冷凍車とは
トラックの荷台部分に断熱構造を採用し、箱部分に冷蔵(冷凍)機を搭載した冷蔵車(冷凍車)。
冷蔵冷凍車は、主に生鮮食品などを運ぶために利用され、箱内で冷やすことや凍らして保存することが可能!
さらに、温度管理などが必要な医薬品を輸送する際にも使用されています!!
ちなみに、冷凍機を装備せずに断熱構造が施されているトラックは、保冷車となり、温度管理などの必要が無い商品の運搬に用いられています!
コンテナ専用車とは
貨物輸送用のコンテナ(空箱)の運搬を専門的に行うコンテナ専用車。
主に、鉄道コンテナ、海上コンテナの運搬に使用されます。
コンテナは大きさに規格があるため、コンテナ専用車も規格に合わせたボディサイズとなっています!
さらに、コンテナと設置する荷台部分は、平らな荷台になっていて、あおりは付いていません。
パッカー車(塵介車)とは
ごみ収集車には種類があり、車体後方に積み込み装置を搭載している機械式のパッカー車(塵介車)と、大きい容量が確保されている荷箱を装備したダンプトラックがあります。
パッカー車の仕組みは、収集ごみを自動的に荷箱に押し込んで圧縮するため、ごみの散らばりや積載状況の効率化を実現!
また、機械式の中でも、回転板式とプレス式に分けられ、ごみ収集の容量は、1t~1.4t程度となっています!
バキュームカーとは
吸引機とタンクを装着したトラックの一種となるバキュームカー(吸上車)。
バキュームカーは、主に屎尿運搬用の車両を指しているため、汲み取り式便所の糞尿や、浄化槽に貯まった汚泥の回収などを行う際に利用される車両です!
バキュームカーは、タンク内の圧力を大気圧より低い状態にして、これによって吸引ホースから液体を吸い上げることを可能としているのです。
ちなみに、バキュームカーという名称は日本固有であり、衛生車、汲み取り車、糞尿収集車、屎尿収集車と呼ばれることもあるんですよ!
レッカー車とは
レッカー車とは、他車の前輪や後輪などを吊上げて、牽引するために利用するトラック。
用途としては、故障した車両や事故車両、加えて駐車違反した車両などの自走不可である車両を牽引して移動させる目的があります!
また、電線の下や高架下の作業にも備え、ブームの装着位置が低くなっています。
さらに、レッカー車は牽引自動車に分類されますが、国内では車両を牽引する際にけん引免許は要りません!
穴掘建柱車とは
荷台部分に掘削スクリューを装備したトラックの穴掘建柱車(ポールセッター)。
この穴掘建柱車は、電気設備の際に穴を掘るための掘削作業で使われています!
また、掘削スクリューの他にクレーンを搭載しているため、地下から大型の電柱などを吊上げることが可能です。
このため、電気設備・電気工事には、欠かせない一台となっています。
コンクリートポンプとは
車体に長いブームが装備され、建築現場で活躍しているコンクリートポンプ車(コンクリート作業車)。
コンクリートポンプ車は、ミキサー車から輸送された生コンクリートを離れた場所までブームで運び、車体の荷台部分に架装したPTOポンプを用いて輸送する目的に使用されています!
さらに、ブームを伸ばす場合は、転落防止用の支えとなるアウトリガーを出します。
高圧洗浄車とは
トラックの荷台に大きなタンクを搭載している高圧洗浄車。
タンク部分は、タンクローリーに類似している楕円形タイプや、四角いタイプがあります。
車体に設けられているタンク上部には、水を入れるためのマンホールがあり、ワンタッチで簡単に開閉することが可能となっています!
また、車種や架装メーカーによって、性能は多少異なります!!
活魚運搬車とは
活魚運搬車は、鮮魚などを運搬するための水槽を荷台部分に搭載している車両のこと。
水槽の構造としては、FRPと断熱材の複合板を使用しているため、外気温の影響を受けにくくなっています。
また、酸素の供給を始め、海水の保護、ろ過、水温調節など多彩な機能が完備されています!
ちなみに、魚港や市場から店舗に卸されることが多くなっていますが、生きた魚を水族館などに運搬する際などにも使われています。
タンク車とは
大きなタンクを荷台部分に設置したトラックであるタンク車。
積載する物品は、ガソリンや灯油などの石油類、化学薬品類、セメント、水など、様々な液体を運搬しています!
タンクの形状としては、直接タンク内に液体を注入して運搬するため、ステンレスやアルミニウムなどの頑丈な素材で形成されています!
粉粒体運搬車(バルク車)とは
荷台が大きなタンクになっていて、粉粒体を運搬するために利用されているバルク車。
粉粒体運搬車やバルクローリーと呼ばたりもしますね。
用途としては、炭酸カルシウム、バラセメント、石灰などの鉱産物から、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネートなどの樹脂ペレットなど、粉粒体を運搬する際に役立っているのです。
トラック種類まとめ
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さて、今回はトラックの種類について触れてきたわけじゃが!
姫も勉強になったはずじゃのう!
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カッコいいトラックをいっぱい知れて嬉しいトラー!!
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トラックには、業種や用途によって様々な種類や形状があります。
そのどれもが、〝働く車〟として活躍しているのですよ!
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わしも働き者の後継者を早く見つけたいのう~
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後継車(後継者)ってどんな車トラー?
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