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ダンプトラック・10tダンプの種類・寸法・最大積載量・過積載など!

全国展子

みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!

土木・建築業界では、欠かせない1台となっているダンプ!運転時や作業を行う際は、気を付けなければいけない注意点・守るべきルールがあるのをご存じでしょうか?そこで今回は、ダンプの種類・過積載の対策・注意点などについて詳しく解説していきますね!

ダンプトラック
[最終更新日]2018年01月31日
※初版は2016年10月24日に公開されました。

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レッスン1

土砂ダンプトラックと土砂禁ダンプトラック(別称:深ダンプ)

ダンプトラックと言ったら、皆さんも一度は見掛けたことのある車両ですよね?

土木・建設現場で活躍していて、一般的に土砂・石材などを運ぶことができ、作業にマストなトラックの代名詞的存在!

ダンプ

このダンプトラックの中には、「土砂禁ダンプ」という土砂を積むことができないタイプがあるのをご存じでしょうか?

「何それ?」「土砂運べないの?」と感じた方もいらっしゃるかと思います。

これは「深ダンプ」とも呼ばれているタイプなんですが、なぜ土砂を運ぶことが出来ないのか…?

なぜそんなダンプがあるのか…?

摩訶不思議(ミステリー風)ですよね…

実は、そこには荷台の構造が大きく関係していて、この記事を読めば、驚きに加えて知識量がUP!!

全国展子

そこで今回は、ダンプトラックの〝種類・登坂能力・過積載の罰則〟などについて、まとめてご紹介します★

土砂ダンプ

ダンプトラック

さて、ダンプの意味は荷台を傾ける(後方に倒す)ことで、積荷を下ろすことができる機能のことを指しています!

このダンプという言葉は和製英語であり、中身を空にするという意味のdumpと、車の意味であるcarを組み合わせて、土砂を下ろす様子から名付けられています。

ちなみに、英語でdump carは鉄道車両を意味していて、ダンプを意味しているのはdump truckとなっているのです!

さらに、イギリスなどではティッパー・トラック (tipper truck)や、ティッパー・ローリー (tipper lorry)、またはティッパーという複数の名称で呼ばれているんです。

そんな各国で呼び名の違うダンプカーですが、主流となっているのが土砂ダンプです!

土砂ダンプは、主に土砂や産業廃棄物などを運搬するために、使用されることが多くなっているダンプのスタンダードタイプ!!

以下では、他の種類についても触れていきますね。

土砂禁・深ダンプ

ダンプトラック

土砂以外のペットボトルやゴミ(軽量物)を運搬するために、荷台部分のあおりの高さ「ドーーンッ」と高くしたダンプを土砂禁ダンプと呼んでいます!

この土砂禁ダンプで土砂などを運搬してしまうと、〝過積載(積載オーバー)〟になる恐れがあります…

基本的に、土砂を運搬するために使用される中型自動車、特に大型自動車は事故防止のために国土交通大臣に指定の書類を提出し、表示番号を取得する必要があるのです。

そのため、土砂禁ダンプを使う時には、「土砂を運搬しない」ということを明確に提示するために「土砂等運搬禁止」表示義務が課せられているのです。

上記の理由があり、土砂禁ダンプはがれき類や鉱さいを運搬することができないので、積載物には十分な注意が必要となります!

レッスン2

ダンプトラックの分類:ローダー・強化・3転

ダンプトラックは、世間的に馴染みのある車両ですが、その中でも何と!10種類以上の形状があるのをご存知でしょうか?

ダンプの種類

そもそもダンプカーとは荷台に土砂などを積み、荷台ごと傾けることで積荷を降ろせる車両全般を指しています。

大規模な工事の場合は、重ダンプと呼ばれる最大積載量が通常のダンプより遥かに多い車両が使われているんです!

この重ダンプは、大き過ぎて公道(一般道路や高速道路)を走ることができませんが、「車検がいらない」という特殊な車両でもあります!

ちなみに、重ダンプの車両価格は、1億円を越えるモノもあるんだとか…!?

重ダンプ以外の車両には、ローダーダンプや強化ダンプ、3転ダンプなどの種類があるので以降で詳しく確認していきましょう!

ローダーダンプ

次に、ローダーダンプとは、シャーシに備えられた油圧シリンダーで作動するダンプ機構と、荷台を後方に倒すことができるスライド機構を兼ね揃えた車両のことを指しています。

ローダーダンプ

二つの機構を上手く組み合わせたハイブリッドなダンプといった感じですかね!

このローダーダンプは、荷台後部が地面に着くまでスライドさせるため、通常運搬する土砂以外にも、小型のユンボなどの建機を積んで運ぶことが可能なんです!

また、荷台のスライドはリモコンでカンタン操作ができ、荷台の動きから「スライドダンプ」という名称でも呼ばれています。

強化ダンプ

ダンプの中でも、荷台部分の床板を丈夫に強化したタイプを強化ダンプと呼んでいます。

強化ダンプ

この強化ダンプは、通常のダンプより床板が厚く作られているので、工事現場などの作業で活躍します。

中でも、土砂や石などを積載する際には強化ダンプを使うとより効果的でしょう。

この理由は、ダンプが土砂を降ろす時に石や岩などの固いモノが床板を削ってしまうことがあるためです!

強化ダンプは、床板が強化されているため傷や破損による影響が少ないので、長く使用することが可能なんです。

ちなみに、強化ダンプを見分ける方法は、トラックの荷台キャブ側にある鳥居部分の支柱が折れ曲がっていれば、強化ダンプである可能性が高いです。

ですが、「支柱レス強化ダンプ」と呼ばれている車両も存在しているため、折れ曲がっていない車両が通常タイプのダンプとは言い切れません。

そのため、一番ベストなのは、荷台部分の鉄板の厚みを測る方法が確実とされています!!

3転ダンプ

次に、3転ダンプとは、荷台部分が後方に限らず、左右にも排出できるタイプのことを指していて、3方向に向かって排出が可能なのです!

三転ダンプ

このため、ダンプで作業を行う際にやりやすい方向にスライドができ、格段に効率が良くなっています。

特に狭い工事現場などの狭所作業であったり、交通量の多い道路の路肩で活躍しています!

さらに、通常のリアダンプと同様のダンプアップも可能なので、操作性能の高さが理由で人気を得ています。

コボレーン付き

コボレーンとは、ダンプの荷台側面のアオリに取り付けるシートのこと。

コボレーン付きダンプ

このコボレーンは自動開閉シートとも呼ばれていて、取り付けることによって土砂をこぼす心配が無くなり、安心して走行することが可能となっています。

また、コボレーンの正式名称は自動開閉シートでしたが、現在では、コボレーンの方が有名になりこちらが定着しています。

ちなみに、同様の自動開閉シートの種類に、クイックと呼ばれるものも活用されています。

Lゲート付き

Lゲートダンプとは、リアゲートが特殊な構造で作られているダンプで、フラット(平坦)なゲートを横側から見てみるとL字型であることからこう名付けられています。

Lゲートダンプ

さらに、英語のFlatの頭文字Fを取って、Fダンプという名称で呼ばれる場合もあります。

Lダンプは、通常のダンプの荷台が「上付き下開き」なのに対して「下付き上開き」の設計となっています。

このため、大きな岩などを積載している場合でも、容易に降ろせちゃう!といったメリットがあるのです!

クレーン付き

クレーン付きは、運転席と荷台部分の間に小型クレーンが取り付けられたダンプのことです。

クレーン付きダンプ

このクレーン付きは、主に建設現場などを解体する際に、鉄やコンクリートブロックを吊るして、荷台に乗せる時などに利用されています。

ユニック車と形態が近いことから、別の名をユニックダンプとも呼ばれているんです。

また、廃棄物などが入ったコンテナを持ち上げ、中に入った廃棄物をトラックの荷台に載せる場合などにも使用されることがあります。

レッスン3

諸元表から寸法チェック!大型・中型・小型ダンプトラック

ダンプトラックを大きさ(サイズ)で分類すると大型・中型・小型の3つに分けられますが、これらの荷台の寸法や最大積載量はどのような違いがあるのか気になるところですよね!

種類

ダンプの最大積載量を知っておけば、使用する際に役立つはずなので覚えておくと良いですよ★

ここからは、各メーカーが公表している諸元表などを確認しながら、寸法や最大積載量を一緒にチェックしていきましょう!

大型(10tダンプ)の荷台寸法・最大積載量

「大型ダンプ」は、最大積載量が10t前後である〝ビッグサイズ〟の車両を指しています!

大型ダンプ

実際は、最大積載量が9t~11tの場合でも、10tダンプと呼ばることが多くなっているのです。

また、トラックドライバーさんなどが働く物流業界では、最大積載量10t前後のダンプを10tダンプと呼ぶことが定着しています!!

ちなみに、車両全ての寸法が統一されている訳ではないため、積載量もそれぞれ異なっています。

以下では、この「10tダンプ」の寸法や最大積載量について、下記の代表モデルを例に取り上げたいと思います。

いすゞ ギガ・ダンプ
型式 LKG-CXZ77AT-KDH-M
車両寸法 全長7670mm 全幅2490mm 全高3300mm
荷台寸法 長さ5100mm 幅2200mm 高さ3300mm
最大積載量 9.5t
三菱ふそう スーパーグレート・ダンプ
型式 LKG-FV50V
車両寸法 全長7605mm 全幅2490mm 全高3200mm
荷台寸法 長さ5100mm 幅2200mm 高さ520mm
最大積載量 9.2t

中型(4tダンプ)の荷台寸法・最大積載量

次に、4tダンプ」は物流業界でも〝ポピュラー〟な車両であり、この名称を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

中型ダンプ

車体のサイズも程よい大きさで、使いやすいところも特徴の一つなのです!

この4tダンプは最大積載量が4t~5t程度の車両も含まれ、明確な定義は定まっていません。

下記では、この定義に該当する「4ダンプ」を紹介していきます!

三菱ふそう ファイター・一方開ダンプ
型式 TKG-FK71F FK71FC3D
車両寸法 全長5355mm 全幅2190mm 全高2555mm
荷台寸法 長さ3400mm 幅2060mm 高さ340mm
最大積載量 3.5t
日野 レンジャー・ダンプ
型式 FC9JCAD
車両寸法 全長5400mm 全幅2190mm 全高2445mm
荷台寸法 長さ3400mm 幅2060mm 高さ320mm
最大積載量 3.5t

小型(2tダンプ)の荷台寸法・最大積載量

ダンプトラックの中でも、〝ミニサイズ〟に当てはまるのが「2tダンプ」です。

小型ダンプ

小型ダンプは、おおよその積載量が2t~3t程度と定義付けられています。

このダンプは積載量によって名称が変わりますが、境界線が曖昧な部分もあり、メーカーごとの車両を例に出して比較してみましょう!

いすゞ エルフ・2t三転ダンプ
型式 PB-NKR81AD
車両寸法 全長4690mm 全幅1695mm 全高1975mm
荷台寸法 長さ3050mm 幅1600mm 高さ320mm
最大積載量 2.0t
三菱ふそう キャンター・ダンプ
型式 KK-FE71EBD
車両寸法 全長4690mm 全幅1695mm 全高1990mm
荷台寸法 長さ3050mm 幅1600mm 高さ320mm
最大積載量 2.0t
レッスン4

ダンプトラックの登坂能力

ダンプトラックは、山の中などの工事現場でも活用されていますが、どれくらいの坂道を登れるのか気になりませんか?

坂道

この坂道(勾配)を登り切る最大の値は、登坂能力と呼ばれていますが、ダンプの場合は15%以下程度となっています。

ダンプトラックの登坂能力⇒【15%以下】

また、実際に走る距離や車両の能力、道路の抵抗、舗装強度や施工性などでも変化するのため、悪い場合は12%以下になることが考えられます。

さらに、積載状況に空きがある状態と、空きがない状態では登板可能な勾配に変化があり、坂への侵入速度や長さ、排気量などの条件でも大きく変化するんです。

ちなみに、ダンプトラックは15%~30%までのアスファルト舗装ロであれば、登れるとの声もありますが、安全を考慮する場合は15%以下の坂を登坂するように心掛けると良いかもしれません!

レッスン5

ダンプトラックの過積載問題を解決!

ダンプトラックを扱う運送業界では、構造改革規制緩和されたことにより、新規参入が容易になりました!

そのため、過度な競争が続いていて、荷主側から運賃の値引きを求められることが多くなっているのです!

運送業者は、この要求に対応するために人件費やコストを削減し、運賃を値引きしています!!

荷物の重量に対して運賃を支払う場合は、沢山積んだほうがお得ということがあり、危険と知りながらも荷積を規定以上に積んで過積載状態にしている業者もいます!

ダンプの荷台

また、荷主側としては、ダンプトラックの最大積載量より多い荷物(積み残し)が発生した場合に、もう1台追加で手配することを嫌い、車両1台に無理やり荷積を積むケースもあるようなんです…

さらに、燃料が高騰化していることによって、運賃に乗せられないといったことも過積載増加に繋がっている原因の一つです。

このような過積載状態で土砂を高く積んだダンプは、1980年代の規制が緩かった頃に多く見られ、一発屋と呼ばれていました。

現在では、土砂禁ダンプで土砂を運搬すると検問ですぐ止められてしまうため、当時より減っています。

では、過積載の状態で荷物を運搬すると、どのようなことが起こるか予想できますか?

実は!「死亡事故」「道路の損傷」などを引き起こしたり、「罰則」に問われる可能性があるのです!

この詳しい内容については、次の項目で紹介していきますね!

過積載の怖さ(死亡事故・道路の損傷・罰則)

まず、過積載は〝本当に危険な行為〟であることを覚えておいてください。

「えっ何が危険なの?」「ちょっとなら大丈夫だろ」と思った方もいるかもしれないので、説明していきます!

例えば、10tダンプに荷物を積む場合、40tの積載をしても走行は可能です!

このダンプに鋼材60tを積んだ場合は、そんなに見た目は重そうに見えないかもしれませんが、60tに及ぶ積載をすると車体が圧迫されて歪んでしまうのです。

これによって、車両のタイヤ接地部分が異常に潰れてしまい、外観から見ても走行が危険な状態だと分かるまでに変形してしまいます。

このような車両に過積載をする行為は、横転、荷物落下、車線逸脱などを引き起こし、重大事故に繋がることも考えられます…

近年でも、このことが原因で事故は多発しているんです…

基本的には、車両の車軸や各部の強度は、安全を考慮した上で設計されていますが、最大積載量などの定められているラインは超えないようにすることが重要です。

過積載によって起こり得る損傷は、以下のようになります!

過積載による損傷
①タイヤの破裂
②道路からの振動によって車軸が破断
③クリップボルトが折損し、車輪が外れる
④カーブでの旋回が困難
⑤ブレーキが効かなくなる
⑥重量が重いため、貨物が崩れる
⑦重量が重く燃費の悪化

以上の損傷が考えられ、最悪の場合は死亡事故に発展する恐れがあるので注意が必要なんです!!

死亡事故

過積載による死亡事故は、どういったことが挙げられるでしょうか?

この事故事例について、詳しく紹介していきますね!!

〝展子調査〟によると、大型のダンプに最大積載量を超えた可燃性溶剤(危険物)を積んだことにより、巻き込まれた軽乗用車が炎上して乗員2人が死亡した例があります。

このダンプは可燃性溶剤を過積載した状態で、信号待ちをしていた乗用車・軽乗用車の2台に衝突。

この軽乗用車は、そのまま車両炎上して乗員の2人が死亡。

一方、乗用車を運転していた女性は、胸に軽傷の傷を負う事故となりました。

事故を起こしたダンプ運転手の方は、車両の最大積載量8tを遥かに上回る12tの可燃性溶剤を過積載していたのです。

また、運転手は可燃性溶剤が入っていたドラム缶が倒れることを恐れ、ブレーキ操作をせず、前方の2台に衝突したことも発覚。

これによって、自動車運転過失致死傷罪の判決を受け、懲役5年の罰則を受けることとなりました。

さらに、運転手の勤務していた運送会社の社長は、業務の指示をしていたため、道路交通法違反にあたり書類送検されています。

全国展子

このような悲惨な事故は〝車両の最大積載量を上回る過積載〟をすることで、引き起こっていることが考えられます!

道路の損傷

過積載という行為は事故を引き起こす以外にも、道路や橋の損傷を早める原因にも繋がっているのです。

過積載による道路の損傷

「それってどういうこと?」と疑問が生まれた人もいるかもしれませんが、重量オーバーによって交通基盤の損傷・老朽化を加速させてしまうことが考えられます。

国土交通省は、ダンプやトラック、トレーラーなどが重量制限の2倍以上の過積載をしていた場合は、この運送会社を即時に刑事告発する方向性を固めています。

例えばですが、トラックなどの車両の車軸に掛かる重量が2倍になった際は、道路や橋の損傷は約4000倍にもなるという結果が出ているんです。

これによって、道路交通法は改正され、トラックなどの総重量(車両、積載物、乗員)を20t以下に制限することになりました。

発表前は、過積載をしたドライバーと運送会社を指導し、再び繰り返した場合のみ警察に通報していましたが、今回の改正によって即座に刑事告発する形に変更。

また、車両の重量超過が2倍以下の場合は、従来に従って運送会社を指導し、常習的に繰り返すようであれば、告発へ発展するという流れです。

ちなみに、国道交通省は、違反を起こさない優良会社には、特殊車両(大型トレーラー)使用許可の期間延長などの特典を考えているようです。

罰則

それでは、過積載による罰則は具体的に何があるのでしょうか?

裁判

この過積載による罰則を以下で、まとめてみました。

■事業者への罰則

【過積載車両に関する公安委員会による指示】

車両の過積載運転が行われた際は、ドライバー(運転者)に対して罰則などを適用し、将来において過積載を防止するために、責任者にも運行の管理を改善させる必要が出てきます。

このため、公安委員会は車両による運行管理の改善を図るため、自動車の使用者に対して、過積載の防止をするために必要な措置を指示することを命じます。

【過積載運転に関しての使用制限処分】

車両の使用者が業務に関し過積載を指示し、または許可した場合や、支持などを受けた自動車が1年以内に再び過積載の運転行為を行った場合は、自動車の使用者に対して3ヶ月を超えない範囲内での運転、それか運転させてはならないことを命じることになります。

■運行管理者への罰則

運行管理者の罰則は、以下の法令違反に該当する場合に運行管理者資格者証の資格取消(返納命令)が下されます。

・重大事故を引き起こす(複数の死傷者を出した場合)

・社会的影響が大きい事故

・過労運転もしくは過積載運行

・ドライバーに対する適切な指導不足

■ドライバーへの罰則

過積載を行なうことで荷主や事業者だけではなく、ドライバー自身も違反による点数の減点や反則金の支払いが命じられます。

また、ドライバーへの罰則は、以下の3つになります。

・自動車検査証の提示

・過積載を解消するための応急措置

・重量測定受認義務

ダンプやトラックなどの大型車両で、10割以上の過積載を行なうと違反点数が6点となり、免許停止処分が課されます。

また、反則金の行政処分ではなく、6カ月以下の懲役か、もしくは10万円以下の罰金という処分を受けることになるのです。

過積載の有効対策(目視計測のコツ・自重計の活用)

次に、過積載に有効な対策について紹介していきたいと思います!

作業中のクレーンとダンプ

車両に過積載を行うことで積載量に比例し、作用する力は大きくなる傾向があります。

例えば、大型トラックのタイヤが脱輪したことによって、対向車線の観光バスに直撃した事故事例があります。

これによって、観光バスの運転手の方が死亡しています…

この事故の原因となっているのがトラックの過積載であり、ボルト部分に大きな荷重が掛かり破損を招いてしまったのです!

過積載は運転操作への影響、路面へのダメージ、事故などの危険な状況を生み出すので注意が必要です!

また、過積載による影響の一つに、制動距離が長くなることがあります。

制動距離とは、走行中に急ブレーキを掛けて停止させるまでに必要となる距離のこと!!

過積載によってトラックは、走行している方向へ向かう力の割合が大きくなるため、制動距離も長くなってしまうのです。

10tトラックの制動距離を積載量ごとに見た場合、標準積載量で時速80km/hを出していると50.3mになります。

一方、積載量が80%増えた場合は、制動距離が70.3mとなり、20m程度も長くなる結果となるのです。

そのため、車両が時速80キロの場合は、1秒間に走行する距離は約22mであり、過積載が原因で1秒間に渡りブレーキを踏み遅れたことと同じになるのです。

これって本当に怖いことですよね…?

このように1秒の遅れは、大きな事故に繋がる原因となり、避けることができるかの運命を左右することになります。

目視計測のコツ

では、過積載を防ぐための対策は、何があるのでしょうか?

この対策としては、目視計測で確認する方法があるんです!

目視

慣れればカンタンな方法ですが、積載量を目視で確認して過積載を避けるというものです!

目視する際の目安は、土砂を積んだ場合、荷台の枠部分がすり切り一杯になるところです。

また、アスファルトやコンクリートの塊の場合は、荷台の枠から20cm程度盛り上がったところが目印になります!!

これらの目視計算の教育は、新規入場時に実施すること、現場において標準の積載基準となる写真をダンプの運転席に掲示して日常的に意識付ける方法などがあります。

さらに、ベテランのドライバーさんが新入社員などに直接教えることで、目視の技術向上やコミュニケーションを図ることができるんです★

警察官による過積載運転の取り締まりは、車体のリアサスペンションが下がっているかを確認して判断します。

そのため、目視計算を日頃から実践しておけば、取り締まりの対象になりませんよ!

自重計の活用

ダンプの荷台下には、積載量を計測するための装置として自重計が設置されています!

自重計は、土砂などを運搬するダンプの安全を配慮し、ダンプ規制法の過積載防止対策によって装備することが義務づけられているのです!!

これを使用することによって、積載量をメーターで正確に把握・確認することが可能となります。

また、自重計には有効期限の代わりとなる〝自重計技術基準適合証〟があり、車両に備えておかなければいけません。

この自重計技術基準適合証は、専門の資格を持った業者が自重計検定機で測定を行い、メーターの機能に異常が無いかを判断し、正常であれば発行される証明書のようなモノです!

さらに、この適合証に関しては、新車登録時や車検時に提示が求められるため、用意しておく必要があります。

レッスン6

大型ダンプトラック運転手がこだわる「あおり」

ダンプの荷台部分には、荷物の落下防止を目的とした〝あおり〟を取り付けることがあります。
ダンプトラック

あおりは荷物の積み下ろしを容易にし、荷役性などの向上にも大きく貢献!

基本的には、荷台部分の左右と後方の計3ヶ所にあおりが取り付けられていて、開閉が可能となっています。

大型のダンプトラックなどは、左右に4枚のあおりが付く場合もあるんです。

また、ダンプの種類には、上記で紹介した深ダンプがあります。

これは、左右後方のあおり部分を高く設計しているため、通常のダンプよりも容積が増し、廃棄物や粗大ゴミなどのかさばるモノを大量に積むことができます。

他にも、天蓋付きダンプと呼ばれるタイプがあり、運転中に飛び散る恐れのあるペットボトルやアルミ缶などの軽量物の運搬に適しています。

全部のダンプがあおりを装備している訳ではないので、付いていなくても違反にはなりません!

とはいえ、走行中に荷物を落としてしまって、後続車などに危害を加えてしまった場合は運転者が責任を負うことになるのです…

このため、ダンプトラックなどの積載量の多い車両を扱うドライバーさんは、安全性を考慮してあおりにこだわってみるのもアリだと思いますよ!

ちなみに、トラックのあおりについての詳細は、以下の記事に載っているのでご覧になってみてください。

ダンプには使用用途に合った種類があり、それぞれ構造や機能は異なることが分かりましたね!

また、過積載の危険性についても紹介してきましたが、目視計算や自重計確認などの安全対策を取ることで事故は防げるため、日頃から意識してみてはどうでしょう?

レッスン7

白ナンバーのダンプって?[白ナンバーの活躍理由]

建設現場で土砂などを運搬しているダンプトラックは、自家用車の白ナンバーをつけていることが多くなっています。

ナンバープレート盗難

しかし、本来ならば、運送で運賃を得ている事業用自動車(緑ナンバー)に該当するのでは?と思う方もいるのでは?

実は!国内の大型ダンプのほとんどは白ナンバーで、個人で営業を行う車両持ち込みのケース、いわゆる一人親方が運転しています。

この白ナンバー車両による運送は、道路運送法によって認められ、違反にならない場合があるのです!

■自家用有償運送の許可、道路運送法78条3号 「公共の福祉を確保するためやむを得ない場合においては、国土交通大臣の許可により、地域又は期間を限って自家用自動車(白ナンバー)を有償運送の用に供することを認めている。」

白ナンバーの運送は、以下のような期間を限定して許可が与えられ、この場合は受理印付の許可証を外部から見やすいように掲示する必要があります。

  • ■白ナンバーの使用可能期間
  • ・ 年末年始繁忙期
  • ・ 夏期繁忙期
  • ・ 秋季繁忙期

参考資料・運送事業における自家用自動車(白ナンバー)の使用について[PDF]

白ナンバーの場合は運送料は発生せず、荷降ろした場所で土砂などを販売するために運搬しています。

全国展子

つまり、自身の所有物を販売していることになっているのです!

業務で活用できるダンプトラックはコチラで購入できます!

レッスン8

ダンプまとめ

全国展子

今回の内容は、ダンプについてでしたが、いかがだったでしょうか?

トラック姫

ダンプは大きくてパワフルトラー!!!

トラック王

作業を行う上で、種類やスペックは違うんじゃな!
また過積載は、危険ということが分かったわい。

トラック姫

ダンプププ~!ダンプププ~!
ダダダンプッープッープーーー!

全国展子

トラック姫、何をされているのですかー?

トラック姫

ダンプの歌を作ってみたトラァ~!!

トラック王

歌を作る暇があったら、もっと勉強できるじゃろー!!

全国展子

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