「免停通知はいつ来る?」違反点数・免許停止期間・講習・罰金の疑問を解消!!
公開 : 2017/01/06更新 : 2018/07/12
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
交通違反による罰則として免停(免許停止)があります。この免停通知について、「いつ届くの?」「免停の罰金はいくら?」「免停講習って何すんのよ?」と疑問をお持ちの方、展子が分析した期間・罰金・講習などについて詳しくご紹介★疑問点をスッキリ解消します!!
目次
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免停通知はいつ頃くる?[免停とは]
運転免許証の効力が一時的に切れる免停(免許停止)。
免停は、交通違反をした際に道路交通法による点数が加算され、その点数の合計によって免許が停止してしまう行政処分のこと!
例えば、コンビニなどで買い物した際は、カードにポイントを貯められるからお得ですよね?
ですが交通違反による点数の加算は、何一つメリットがないんです!
免停になった場合、指定された期間内は車を運転することができません…
そのため、トラックを運転することが仕事であるドライバーの方には死活問題!
免停になったら、業務を行えないばかりか、最悪の場合は「職を失う」恐れがあるのです…!!!
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免停通知としては、「意見の聴取通知書」「出頭要請通知書」があります。
このような通知がきたら、免許停止期間を短くできる「免許停止処分者講習」を利用したいところですね!
さて、本題ですが「免停の通知はいつ頃届くのか」ということに対して、疑問を抱えている方は少なくないのではないでしょうか?
そんな免停通知が届く期間は、以下の通りになります!
- ■免停通知が届く期間
- ・約1週間~1ヶ月程度
※違反の内容や点数によっては、届くまでに2ヶ月以上かかるというケースもあります。あせらず待つようにしましょう。
また、交通違反をしたからといって、すぐに免停になるという訳ではないんです!
実は!意見の聴取通知書に免許停止の開始日が記載されており、その日付から免停がスタートする仕組みなのです。
-
そこで今回は、免停の通知・罰則・罰金・講習などの内容について、真相に迫っていきたいと思います★
免停通知書ってどんなの?[免停通知書の種類]
免停の時に「どんな通知がくるの?」とご存じない方もいますよね?
免停通知書の種類は、以下の2つが挙げられるんですよ★
■意見の聴取通知書
意見の聴取通知書は、1回の違反で免許停止・免許取り消しなどの処分を受けた際に送られてくる免停通知です。
内容としては、検察庁で違反の具体的な事実確認を行います。
違反者にとって当時の状況・意見を発言できる機会となるため、理由などが認められた場合は刑が軽減されることもあるんです!
■出頭要請通知書
2つ目の免停通知としては、出頭要請通知書があります。
交通違反をした場合は、事前に前歴や累積違反点数が調べられ、免許の停止・取り消しなどの処分が下されるのです!
この際に何かしらの処分に当てはまることが分かったら、出頭要請通知書が届きます。
出頭要請通知書には、受付場所と日時などが記載されているため、とても重要な書類なのです。
ちなみに、指定された日時に出頭できない場合は、通知書に記載されている場所へ事前に連絡することで日付の変更などが行えますよ★
免停通知を無視した場合の罰則・罰金[逮捕されるケースも?]
免停通知が届いたけど、「忘れていた!」「期限が過ぎていた!」などで、無視している方はいませんか?
このような場合は「罰則はあるの?」「罰金はどうなる?」などの疑問を感じた方も、いるのではないでしょうか?
結論から言うと、免停通知の無視は、懲役や罰金刑にあたる可能性があります。
違反点数によっては50万円という破格の罰金を命じられることも…(恐)
また、免停通知を再三無視したことで、警察に「逮捕された!」という実例もあるためご注意!
これは、免停通知を無視している違反者を対象にした、一斉検挙のタイミングで起きた逮捕劇です!!
こんな事態を防ぐためには、免停通知が届き次第、すぐに対応するが吉でしょうね!
免停(免許停止)になる違反点数![前歴や累計点数]
先程も少し説明しましたが、道路交通法の違反によって加算された点数が一定の基準までたまった際に執行されるのが免停!
免停については「だいぶ分かってきたよ」という方もいらっしゃるかと思いますが、違反点数が何点になったら「免停になるの?」という新たな疑問が生まれているかもしれませんね?
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そこで免停の違反点数ごとの期間について、詳しくまとめてみました。
- ●免停の前歴ナシの場合
- ・違反点数6〜8点で免停30日
- ・違反点数9~11点で免停60日
- ・違反点数12~14点で免停90日
- ・違反点数15点以上で免許取り消し!
- ●免停の前歴1回の場合
- ・違反点数4~5点で免停60日
- ・違反点数6~7点で免停90日
- ・違反点数8~9点で免停120日
- ・違反点数10点以上で免許取り消し!
- ●免停の前歴2回の場合
- ・違反点数2点で免停90日
- ・違反点数3点で免停120日
- ・違反点数4点で免停150日
- ・違反点数5点以上で免許取り消し!
- ●免停の前歴3回の場合
- ・違反点数2点で免停120日
- ・違反点数3点で免停150日
- ・違反点数4点以上で免許取り消し!
- ●免停の前歴4回の場合
- ・違反点数2点で免停150日
- ・違反点数3点以上で免許取り消し!
過去3年の間に違反点数の累計が上記のような点数に達した場合は、免許停止・免許取り消しの行政処分を受けることになるのです。
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違反点数や前歴で細かく分けられているんじゃな!
この免停の期間が終了すると累積点数は0点に1度リセットされ、前歴が1回つくという仕組みになっています。
また、最後に違反をした日から1年の間、無事故無違反だと、今までの累積点数は0にリセットされるんです。
そのため、「事故を起こさない」ということは基本ですが、免停が終了してからも安全運転を意識することで、点数リセットのメリットがあることを覚えておいてください★
一発で免停になる交通違反は?[即免停になる交通違反]
交通違反によっては、一発で免停になってしまう場合があることをご存じでしょうか?
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1度の違反で免停になるトラー??
これには罪の重さが大きく関係しているのです。
以下では、一発で免停になる主な交通違反について、3つご紹介していきたいと思います。
①速度超過
まず、速度超過とは定められている制限速度を超えて走行した場合の交通違反!
制限速度より時速50km以上、超過している場合に行政処分と刑事処分の罰則が下されます。
道路交通法では『速度超過』が正式名称となっていますが、世間では速度違反・スピード違反などとも呼ばれていますね。
悲惨な事故を引き起こす原因となるため、一発で免停となってしまう違反行為なんです。
【関連記事】速度超過によるトラック事故について
②無免許運転
無免許運転とは、運転免許を取得しないで運転する行為の一つ。
また、免停期間中や免許取り消し後に運転を行うことや、免許の有効期限が切れた状態で運転する行為も含まれているのでご注意を!
③酒気帯び運転
酒気帯び運転とは、呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上が検出される状態で自動車などを運転する交通違反。
この酒帯び運転は、アルコール量を計測し規定の範囲かどうかで違反の判断が下されます…
また、血中アルコール濃度の数値が0.25mg/L以上であると、さらに処分は重くなるのです。
世間では「飲酒運転」と呼ばれていますが、道路交通法には用いられておらず、酒気帯び運転という違反名称となっているのです。
ちなみに、類似しているもので酒酔い運転がありますが、これは泥酔した状態で運転が困難であると判断された場合に適用される交通違反!!
酒酔い運転の違反にあたると過去の前歴に関わらず、免許取り消し!
取り消し後は3年間に渡り運転免許の再取得ができませんよ★
道路交通法違反では、最も「罪が重くなっている処罰」の1つとなっています。
免許停止・免許取り消しなどの行政処分は、違反行為の再犯防止なども考慮して設けられていることがあるのです。
免停期間を短くできる『免許停止処分者講習』[講習内容・講習料金]
免停になった場合は、車の「運転ができなくなる」から大ショックですよね…!
罰則の期間は一番短くても30日。
車を仕事に使っているドライバー職の方は、車の使用が禁止されることで生活自体がままならないかもしれません…
とはいえ、1つだけ「朗報」があるんです!
この朗報とは、免停の期間を短くできる「停止処分者講習」!!
停止処分者講習は、講習料金を支払って様々な講習を受けることで、期間の短縮が認められるというスグレモノ!
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ココからは、免許停止処分者講習の内容・料金・期間などについて触れていきたいと思います★
講習内容
免停処分者講習の内容は、様々なことが行われているんです!
この講習内容としては、以下が挙げられます!!
免許停止処分者講習の内容 |
---|
運転適正審査 |
診断 |
筆記による適正検査 |
教本を使用した講義 |
運転手シュミレーター指導 |
実車での運転と指導 |
上記の講習は免許を取得する際に学んだことであり、再び基礎から学び直し、安全への意識を向上させる目的があるんです。
また、最終的には筆記による試験が行われ、講習の成績が付けられます!
この成績の評価によって、免停の短縮日数が決まるのです。
続いては、講習に必要な料金についてご紹介していきますね★
講習料金
「講習にかかる料金」について、気になる方は多いですよね?
免停処分者の講習料金は免停の期間によって、金額が変動するんです…
まず、講習の料金は、以下のようになります!
免停処分者講習の料金 | |
---|---|
30日間 | 約14,000円 |
60日間 | 約23,000円 |
90日間以上 | 約28,000円 |
また、講習の最後に行われる試験の成績によって、それぞれ短縮される期間に差が出るんです!!
この短縮期間の違いは、以下の通りです!!
免停処分者講習の短縮期間 | |
---|---|
30日間 | 約20~29日 |
60日間 | 約24~30日 |
90日間以上 | 約35~80日 |
短縮される期間は試験の成績に応じて変動し、これらの成績は4段階で評価され、優・良・可・不可に分けられています。
そのため、試験を受ける前に自習しておくことをオススメします!
講習期間
では、免停処分者講習はどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
免停期間ごとに比較したので、以下をご覧ください!
1.免停期間30日
この免停期間が30日の場合は、講習時間は約6時間程度となります。
2.免停期間60日
また、60日の中期の場合は、講習が2日間に分けられ合計で約10時間程度!
3.免停期間90日以上
さらに、90日以上の長期間に及ぶ場合は、講習が2日間で合計約12時間程度となるのです。
上記で分かるように免停期間によって、講習にかかる時間は異なるので予定などを調整しておく必要性があります!!
受講条件
続きましては、免停処分者講習の受講条件についてです!
実は!受講するには、これといった条件はありません…
この理由として講習案内が届いた際に、受講するかを自分で決断することができるためです。
このため、講習は任意となり、「費用がかかるのが嫌!」「受講する時間が無い」という方は、受けなくても良くなっています!
ただし、講習を受けることで免停の期間を大幅に短縮させられるため、受講を考えてみるのも一つの手ですよ◎。
トラック運転手が免停になったら仕事はどうなる?[内勤・職を失うことも?]
最後の項目でご紹介するのは、免停になった時に「仕事はどうなるの?」ということです。
トラック運転手などをしている方は、基本的に運転自体が仕事となっていますが、免停になってしまったらどうなるのか…
このような仕事に対しての影響を心配する方は、多いのではないでしょうか?
免停になった場合は、運転以外の業務を任されるようになるそうです。
例としては、配車・倉庫業務などのいわゆる内勤。トラックには乗らない業務です。
代わりのドライバーが入り、それがキッカケでトラックを買い換える会社も多いのですよ。
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ちなみに、会社によっては最悪の場合解雇というケースもあり、免停によって職を失う可能性もあります!
-
転職で第2の人生トラ?
解雇を避けるためには、とにかく落ち着いて運転することです。
トラックの運転手さんが免停になる理由と、業務中の焦りは直接的に関係しています。
時間が押して中で急いでハンドルを切ると、速度超過・安全確認を怠ることなどが考えられますからね!
そのため、どれだけ時間が押していても、「無理をしない運転を心掛ける」ということが重要なのです!
免停になると罰則や罰金だけではなく、仕事などにも大きな影響があるため、日常的に交通ルールを守ることが一番の対策ですよ!
免停通知まとめ
-
ココまで免停通知について触れてきましたが、内容はご理解頂けましたか?
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免停の通知がきたら、なるべく早く手続きを行うことが大切なんじゃな!
まぁ、まず日頃から交通ルールを守るということが大前提じゃが!
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姫は免停通知書が届くより…
「ケーキ食べ放題券」が届いて欲しいトラァ~
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姫は、また食べ物の話か…
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またですね…
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