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リビルト品とは?中古品・リンク品との違いとメリット・デメリット

公開 : 2024/01/26更新 : 2024/06/13

20240126_rebuilt_product 全国展子 みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回はリビルト品のご紹介です!ブックマーク登録もよろしくお願いします!

「リビルト品ってなに?」「中古品・リンク品との違いは?」
点検や修理の際に「リビルト品」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はリビルト品とは何か、中古品・リンク品との違いとメリット・デメリットなどについてお伝えします。

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リビルト品とは?

車を修理したことがある方であれば、「リビルト品」という言葉をご存じかもしれません。リビルト品とは、「再構築」、「再生」と言う意味合いを持っており、中古品の一種ではありますが、完全なる中古品というわけではありません。使用済みの部品はしっかりと分解、洗浄をしキレイな状態にして、磨耗や劣化した部位を新品と交換するのです。劣化していない部品は再利用し組み立てた部品なのです。

適切な検査を厳しく行っていることから、リビルト品は検査において基準を満たした高品質なものだけが使用されるのです。そのために、品質チェックも十分に行っているので、新品と同等の性能が期待できるのがリビルト品の特徴となります。リビルト品では、工程中に分解した部品が万が一消耗していれば交換して、正常に作動するかどうかを確認してから市場に出すのです。

洗浄ではキレイに汚れを洗い落として再塗装するため、新品に近い状態で使用できることから、新品並に質の良い部品を安く購入できます。分解、修繕、洗浄、再構築、検査といった5つの工程を丁寧に行うのが、リビルト品なのです。

リビルト品と中古品の違い

リビルト品と中古品の違いとして、リビルト品は、廃車になった車から取り外した使用済みの部品を分解、洗浄します。そして、消耗品あるいは不良部分を新しいものと交換し、修理して使用できる状態にしたものがリビルト品となります。また、リビルト品は保証もついているため、1年~2年といった保証があって購入する側からしても安心です。

一方で中古品は、廃車となった車から分解や洗浄を行わずにそのまま取り出した部品です。そのこともあって、しっかりとメンテナンスされているリビルト品に比べて品質で劣るのが中古品となります。さらに、中古だと基本的には保証がつかないのも特徴です。リビルト品と中古品の違いで大きいのが、品質の差という部分になるでしょう。

リビルト品とリンク品の違い

リビルト品とリンク品の違いとして、分解、修繕、洗浄等がされるリビルト品と違い、リンク品はメーカーが修理用として予め準備しているパーツのことを言います。予備部品として知られ、損傷、消耗したパーツを交換するのはリビルト品と同じなのですが、リンク品は故障していない部品については分解や調整を行いません。そのために、交換された部分を除くと修理前の状態なのです。
リンク品は手間が少ない分リビルト品よりも安いのですが、寿命はリビルト品に比べて短い傾向があります。

リビルト品のメリット

新品よりも低価格

リビルト品のメリット1つ目は、「新品よりも低価格」で購入することができるということです。しかも、リビルト品はしっかりと適切な検査を行って、高品質で使用できる状態で市場に出されるのです。新品に近い状態にもかかわらず、新品と比較して約半額ほどの価格で購入することができるのが大きなメリットです。車の整備費用にかかるコストを抑えられるなど、何かと魅力的なのがリビルト品と言えるでしょう。高品質な部分を新品よりも安く購入したい場合、リビルト品がマッチしているかもしれません。

品質チェックが済んでいる

リビルト品のメリット2つ目は、「品質チェックが済んでいる」ということです。動作確認はもちろん、品質、性能がしっかりと保障されているリビルト品なので、安心して購入することができるのです。リビルト品の場合、プロが適切に品質チェックを行うために、必要な修理および整備が加えられます。ですので、新品に近い状態の性能に再構築されているのです。中古品と比較すると、品質の状態が良いのがリビルト品のメリットとなります。

修理時間を削減しやすい

リビルト品のメリット3つ目は、「修理時間を削減しやすい」ということです。車の修理時に新品を使う場合だと、最初に部品の下処理、付属部品の組み立てを行う必要があるのです。ですが、リビルト品であれば、付属部品も付いてくることから、修理時間を大幅に短縮することが可能です。これは、非常に大きなメリットとなるでしょう。修理時間を減らせるということは、従業員の負担減にもつながるのです。修理にあまり時間をかけたくないという場合には、リビルト品が最適ではないでしょうか。

資源のリサイクルに貢献している

リビルト品のメリット4つ目は、「資源のリサイクルに貢献している」ということです。それは、廃車から使用できる部品を取り出して作られるのがリビルト品なので、廃棄物削減に有用となり、地球環境に優しいのがメリットとなります。新たに部品を作るよりも資源量使用量を減らすことができるため、環境保全に最適なのがリビルト品と言えるでしょう。リサイクルという観点から見ても、とても理にかなっているので資源のリサイクルに貢献したいのであれば、リビルト品を選ぶのも良いかもしれません。

保証がしっかりしている

リビルト品のメリット5つ目は、「保証がしっかりしている」ということです。リビルト品は、1年や2年といった保証期間を設けている場合が多いので、保証期間内ならば、再度リビルト品と交換することができるのです。そのため、もしものときに安心と言えますし、保証がしっかりとしているのはメリットとなります。中古品の場合、基本的に保証がついていないので、その点もリビルト品が勝っている点ではないでしょうか。保証がついているほうが良いという方ならば、リビルト品を検討してみてはいかがでしょうか。

リビルト品のデメリット

質にばらつきがある

リビルト品のデメリット1つ目は、「質にばらつきがある」ということです。
高品質が売りのリビルト品ではありますが、リビルト品についての基準は国で設けられていないことから、純正メーカーによるものもあれば、リビルト業者のリビルト品もあるなど、質にばらつきが出てしまうのがデメリットです。そのため考慮しておく必要があるでしょう。

部品がすぐ手に入らないケースもある

リビルト品のデメリット2つ目は、「部品がすぐ手に入らないケースもある」ということです。部品によってはなかなか手に入らないものがあるので、その点はリビルト品のデメリットとなるでしょう。場合によっては取り寄せるのにかなり時間がかかってしまうことも考えられるので、そこがマイナスとなるかもしれません。

中古品よりは価格が高い

リビルト品のデメリット3つ目は、「中古品よりは価格が高い」ということです。リビルト品は新品と比較すると約半額ほどで購入することができるのですが、それでも中古品と比べると若干価格が高い傾向にあります。ただし、中古品よりも品質が良いことから、そういう部分ではコストパフォーマンスに優れているのがリビルト品です。メリットとデメリットの両方を考慮しながら、どうするのがベストかを慎重に選んでみてはいかがでしょうか。

新品と比較するとどうしても見劣りする

リビルト品のデメリット4つ目は、「新品と比較するとどうしても見劣りする」ということです。リビルト品は中古品の一種であり、リサイクル品であることから、新品よりはどうしても見劣りしてしまいます。目には見えない部分での劣化も存在することから、新品よりは早く劣化してしまう可能性があるでしょう。そこが不安になるという場合、新品に交換するのも手となります。

よくあるリビルト品のパーツ

オルタネーター

よくあるリビルト品のパーツ1つ目が、「オルタネーター」です。オルタネーターとは、車で使用するための電気を作る部品のことです。エンジンを始動させオルタネーターで電気を作ることで、バッテリーに電気を蓄えることができますし、オーディオあるいは、エアコン等の電力となるのがオルタネーターの特徴です。

もし、車のエンジンが正常にかからなかったり、エアコンあるいは、オーディオなど電気系統の調子が悪かったりする場合、オルタネーターの劣化の可能性があります。そんなオルタネーターもリビルト品と交換することが可能なため、費用を抑えたいという場合には、リビルト品が使用されることも多いのです。

セルモーター

よくあるリビルト品のパーツ2つ目が、「セルモーター」です。車両のエンジンを始動させるのに欠かせないセルモーターは、自動車において故障しやすい部分になります。消耗品ですし、セルモーターが壊れてしまえばエンジンがかからなくなるので、かなり厄介な部品でもあります。

セルモーターはスターターとも呼ばれ、エンジンをかけるための部品のことです。セルモーターが壊れた場合、選択肢としては、新品と交換するか、リビルト品と交換するかですが、リビルト品と交換することでコストカットと修理時間の短縮が期待できます。

コンプレッサー

よくあるリビルト品のパーツ3つ目が、「コンプレッサー」です。
コンプレッサーは、工場などでも圧縮機としてお馴染みでよく使用され知られていますが、エアクリーナーから流入した空気を高回転のコンプレッサーで圧縮し、吸気マニホールドに送る役割を果たすのがコンプレッサーです。リビルト品では、車両から外した使用済みのコンプレッサーを分解、洗浄して、消耗品や不良部分を交換します。中古品とは違い、新品に近い状態で機能性も期待できます。

とても繊細かつ精度を求められるパーツであることから、リビルト時には主動部の摩耗や傷のチェックが欠かせません。正常に圧縮されているか、機密性も完成時テストにおいて確実なチェックを行うのです。コンプレッサーもリビルト品でよく交換されるパーツなために、覚えておくのが良いでしょう。

まとめ

ここまで、リビルト品の特徴やメリット・デメリット、そして、中古品、リンク品との違いについて解説してきました。リビルト品は新品よりも安く購入することができ、しかも品質チェックが済んでいるため、安心して購入できるのがメリットです。環境のことを考慮してもリビルト品は地球環境に優しいので、そこも魅力と言えるでしょう。修理時間の短縮が期待できますし、リビルト品は魅力が多いです。ただし、リビルト品にはデメリットも少なからずあるので、リビルト品のメリット・デメリットを知っておくことで、役立つことがたくさんあるのではないでしょうか。

  • 全国展子

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