中古トラック買ってみた!業界歴10年の販売スタッフへ直球質問も決行!!
公開 : 2017/09/05更新 : 2023/12/12
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
「中古トラックを買うときは、どんな流れで手続きや購入、納車まで至るんですか?」という、お問い合わせがトラック王国ジャーナルに届きました。トラックは決して安くはない買い物。失敗したくはないですもんね。そこで今回は、それら全部にお応えしつつ販売スタッフの営業観も聞き出しました。購入体験&執筆はライターのフナタン氏!
目次
中古小型トラックはコチラでチェック!
■トラック買った体験した人:小鮒康一(こぶなこういち※愛称フナタン)
1979年生まれ。某大手自動車メーカー関連企業を退職後、ライターとしてのキャリアをスタート。『高速有鉛デラックス』『カーセンサー』『NAVICARS』など多数の自動車メディアで執筆中の売れっ子ライター。今回は、運送会社の社長に扮して中古トラック購入体験に挑戦!
■販売を担当したスタッフ:髙橋(通称:ゴル※もみあげが、ゴ◯ゴ13っぽいから)
『トラック王国 神奈川展示場』販売スタッフ。車両業界10年のベテラン。3級自動車整備士(ガソリンエンジン)・3級自動車整備士(シャシ)・2級建設機械整備士等の資格を保有。
■『トラック王国ジャーナル』の人:編集長 前田絵理(まえだえり)
伝説のギャル誌『egg』やカルチャー誌『別冊BUBKA』の編集者を経て、『トラック王国』へ入社。『トラック王国ジャーナル』立ち上げに奔走した結果、2017年 編集長に就任。人生の目標として-5kgを掲げているが、無類の米好き&オヤツ帝王なため達成は厳しいと噂されている。
■ワタシに中古トラック購入を決意させた運送業界の事情
ワタシの名前はフナタン。なんの変哲もないアラフォーおじさんです。
30代前半で脱サラし、クルマの運転が好きなこともあって運送業へ新規参入して早数年。
軽トラから始めたこの業種ですが、ここ数年のインターネット通販の普及によって順調に業務も拡大してきました。
最近では外資系の某大手通販会社の急成長によって状況が一変し、老舗運送会社が撤退するなど、業界もてんやわんやとなっているのはニュースでも報じられている通り。
しかし、ワタシはそのスキマに入り込むべく、一念発起してトラックを増車することにしたのです!
※この登場人物の設定はフィクションです。
▲「トラック増やして仕事を拡大するぞ!」
■中古トラックを買うまでの流れ5ステップ[検索・問い合わせ・現車確認・契約・納車]
まず、中古トラックを買うために出せる予算や車両の形状、サイズ、装備等を整理してみました。
早速ですが、ワタシが熟考の結果、導き出した条件はコチラ!
購入トラックの希望条件
- 予算
- 200万円まで(お財布と相談した結果)
- 形状
- アルミバン(主な輸送物は本や雑貨になるので)
- サイズ
- 小型2トン~3トン(地場輸送がメインなので)
- ミッション
- AT(未経験の新人が入社することも想定した結果)
- その他の希望装備
- パワーゲート付き(女性が入社することも想定した結果)
少々高額でも、ワタシはパネルバンよりアルミバン派。なにせ頑丈だし。
あとは乗ってみてトラックとの相性を重視したいから、車種やメーカーは考えないことにしました。
【関連記事】小型トラック(2トン・3トン)の車種・車両寸法・荷台寸法・価格
さて、事前準備として諸条件を整理したので、いよいよインターネットで検索してみることにします。
1.インターネットで検索し、車両の目星をつける
ぶっちゃけ最初は某大手中古車検索サイトで検索してみたんですが、乗用車もあるサイトだと「トラックを詳細条件で絞り込みづらいなーコレ……」と気づいて模索した結果、たどり着いたのが『トラック王国』(これはマジ)。
【使いやすくリニューアル!】車両検索ページを見る
▲『トラック王国』のサイトを閲覧中。全体的にワタシの好きな青色ベース!
やっぱり中古トラックの検索に特化しているサイトだから使いやすく、お目当ての条件に合致する車両検索がサクサクできました。
(欲を言えば、さらに細かい条件で検索できればベストなので、後日リクエストしてやりましたけど)
▲検索欄に希望条件を入力。〝検索する〟ボタンを押すと、該当車両がズラズラ出てきた。
2.希望車両について問い合わせ
希望条件に合った車両の中で、1番ピンときたのが、下記の『小型キャンター(三菱ふそう)』平成19年式ワイドロング。
跳ね上げパワーゲート付きだし、高年式でキレイなところもテンション上がります。
▲小型アルミバンの車両ページから、スペックや各部の写真を見て選んだ1台
しかし、価格だけはサイトに記載がないのでとりあえず電話してみることにしました。
▲お問い合わせTEL番号とやらへ、連絡してみる。
口下手の自覚があるので、電話は緊張する…
トラックの会社だし、てっきり図太い声のおじさんが出ると思いきや、電話口からは可愛らしい(想像)女性の声が!
アラフォーおじさん的には、こんなことでもテンションが上がってしまうのです。
電話口では販売価格はもちろん、乗り出し価格やキズの有無、タイヤの残り溝など車両の状態について事細かな情報を伝えてくれます。
▲電話オペレーターも、全車両の状況を把握している『トラック王国』
なぜそこまで、詳細な車両情報が提供できるのかというと、車両を仕入れた段階で検品表に基づいた品質チェックを徹底しているからだそう。
検品を行っているのは、日本自動車査定協会のライセンス取得スタッフ。
なんと検品表には211ものチェック項目が記載されているのだそう。
どんな内容なのでしょうか…。
気になる…。
ということで、「チェック項目を見せてくれ」としつこく迫り続けた結果、見せてもらえることになりました。
検品表と呼ばれるその品質チェックシート…初公開します!
▲社外秘としてベールに包まれていた検品表(の、一部)。
検品後は、この用紙がビッシリと記入されているのだそう
電話口で対応するオペレーターさんは、この211項目の検品表を見ながらお話しているのです。
「この車両、後部にサビや凹みはございますよ」など、マイナス情報も赤裸々に教えてくれました。
〝お客さまには細かい情報もご提供すること〟がトラック王国独自のこだわりであり、誠意なのだそう。
確かに、購入の判断材料は多いほど助かりますな。
正直、電話口の情報だけで購入を決めてもいいレベルなのですが(実際そういうお客さんの方が多いらしい)、そこは石橋を叩いても渡らないほど慎重なワタシ。
念には念をということで、現車確認のお願いをしてみました!
3.展示場へ現車確認をしに行く
現車確認は、目的の車両がある神奈川展示場で決行!
当日は、最寄りの橋本駅(京王線)までスタッフがお迎えにきてくれました。
送迎車を運転してくれたのは、ニコニコとした可愛らしい女性。
これは、まさに顧客のニーズに応える企業理念〝笑顔〟が見え隠れしておりますね!
▲車中では、昨今の物流業界について語る。
さすが、中古トラック屋さんは情報通でした!
そして、いよいよお目当てのトラックと初対面です!
サイトの写真では見づらかった部分や気になるポイントも観察しましたが、写真より実車の方が好印象でした。
(写真だと、ついついサビとかクローズアップして見ちゃう性格なので、必要以上に気になってしまっていたかも)
あと、完全に個人的な見解ですが、トラックとドライバーは相性も大事だと思い、実際に試乗してみました!
ハンドルのつかみ心地、すごいしっくりきた(喜)。
いよいよ本気で購入気分になったので、今度は細部までじっくり舐め回すようにチェックします。
各種装備の動作も、納得いくまで確認できるのはうれしいですね。
ワタシは、こういうときボタンというボタンを全て押してみます。
▲販売スタッフのゴル氏(本名・髙橋さん 31歳・独身)と。
パワーゲートの動きを確認中
なにせ仕事で使う道具ですから、販売スタッフの話を聞きつつ、気になる部分はガンガン見せてもらいます!
▲エンジン部分も入念にチェック!
オイル漏れやクーラントの状態も見せてもらった
ちなみに現車確認をしてみて、「やっぱりコレじゃない……」みたいなキモチになったときは、あっさり断ってもOKです。
「もっと希望条件に合う車両が欲しい!」と、ダダをこねれば同社のネットワークを全力駆使してお目当てのトラックを探してもらえるそうです(無料で)。
『トラック王国』の場合、国内外の買取ネットワークを持っているので、ホームページや業者オークションに出てこないような掘り出し車両も教えてもらえます。
▲試乗後、テンションが急上昇したワタシ(38歳)
なお、『トラック王国』は中古業者なので、販売車両は基本的に現状渡し。
と言っても、仮に不具合が発生している部分があれば、相談のうえ整備してからの納車も可能だというのでひと安心です。
さらに、納車前に外装から内装まで入念に洗車をしてくれるので、コチラとしては気分良く仕事に臨めそうです!
▲どの車両も高圧洗浄機でピカピカに磨かれる。
この清掃…、なにげに技術を要する職人技なのだ
4.契約~支払い
結局、今回は最初から一目惚れだった、この『キャンター(三菱ふそう)』で購入確定!
実際に試乗してみても全く問題なかったので、めでたく契約と相成りました。
▲乗り心地はバツグン!
動作環境も良く、心底ホレてしまいました
若干震える手で売買契約書にサインをして、手続きは完了です。
(車両代金の振り込み後、すぐに納車準備に入ってくれるとのこと)
しかし、現車確認をしたその場で現金を並べてドーンと支払う人もいるんだとか。
過去にサイフを2回も落としたことのあるワタシには到底マネのできない芸当です……。
▲ゴル氏と売買契約書とワタシ
なお、車両引き渡しまでは平均5~7日。
(※車両状態によって異なる場合もあります)
この間に再度の車両点検や、入念な洗車などが行われるそうです。
中古トラックは酷使されてひどく汚れたものが多いですが、『トラック王国』では清掃に強いこだわりがあるそうで、場合によってはシートなどの内装をバラしてまで清掃するとのこと。
(※一部有料サービスを含みます)
中古ながら、クリーンな状態で引き渡しができるように心がけているんですって!
【私たちのこだわりと想い】6つの保証を見る
5.書類の準備~納車
▲最後に、購入に必要な書類を確認してもらう。車検証・車庫証明書・名義変更書!
トラック王国では「トラック王国名義」での車両引き渡しが基本とのことですが、これは1日でも早くトラックを稼働させたいお客さんのキモチを汲んでのこと。
もちろん、「そんなに急いで納車しなくてもいいから、面倒な書類の手続きはお願いしたい」という場合は名義変更の代行もしてくれるそうですよ。
この辺りも、「客のニーズをわかってるなぁ〜」と感心したワタシなのでした。
トラック購入後の感想!
▲すでに我が物顔で乗り回すワタシ。キャンター…、すっかり気にいっちゃいました
いやー、中古トラック専門店とか言ったら、黒いTシャツで頭にタオル巻いて腕組みしてるようなイカツイ人が「一見さんお断り」みたいな雰囲気を醸し出しているとばかり思っていました(偏見)。
でも、実際に問い合わせてみたら「乗用車の中古店よりも対応いいんじゃないの?」ってレベルでビックリ。担当者に恵まれただけかもしれないですけど。
ワタシは乗用車の中古車屋で働いていたことがあるけど、こんなにマジメに接客してなかったですからね!
アレが見たいココを確認したいというコチラの要望にもイヤな顔ひとつしなかった、販売担当のゴル氏に感謝。
事業が軌道に乗ったら、もう1台ここで買っちゃおうかなー。
ガッハッハ。
【値下げセール!】格安販売中の車両ページを見る
■業界歴10年の販売スタッフに直撃質問!![中古トラック会社の実情]
さて、ここからは今回の販売を担当してくれた『トラック王国』神奈川展示場のゴル氏に、中古トラック業界について質問していきます!
▲今回、ワタシのトラック購入も担当してくれたゴル氏。小学生のときからクルマいじりをしていた才人!
Q.1:中古トラックのメリットは何ですか?
トラックを新車ではなく中古車で買うメリットって、何かねぇ?
うちに限らず、やはり新車に比べて安価に購入できることでしょうね! それに、早く納車できる点もメリットです。
新車のトラックって納車までどのくらいかかるの?
新車のトラックは買い手の注文に合わせた車両をイチから作るので、1年以上かかるケースもザラです。一方、中古トラックはお客さまの用途にあった架装済の車両があれば1日で納車することも可能です!
▲様々な架装のトラックが並ぶ様。 これは中古販売会社でしか見られない光景
Q2.じゃあ、中古トラックのデメリットは?
逆に、「中古トラックはココがダメ!」っていうデメリットってある?
うーん。トラックやバスは、どうしても働くクルマなので…(モニョモニョ)、キズや凹み、サビは乗用車に比べて多いと思います
確かに、荷台がサビているトラックは多かったですよ(クワッ)!!
▲海沿いで使われていたトラックは特にサビている
鉄製のアオリはサビやすいんですよね。気になる人には、アルミ製をオススメします。購入後もキレイな状態を維持できますよ!
なるほど、でも仕方ないよね。中古トラックは現状販売が業界の基本なんだよね?
確かにそうです。それをいいことにロクに清掃せず、マイナス要素も黙ったままで販売する業者もあります……。もちろん、ウチではそんなことは一切ありませんけどね!!(ドヤ顔)
Q3.それでは、トラック王国独自の強みと言えば?
他社にはない、『トラック王国』独自のアピールポイントって何になるの?
うちには中古トラックの仕入れと値付けに特化したプロフェッショナル部署があるので、常に日本中の中古車両の情報を握っていると言っても過言ではありません。
だから?(ココは手厳しいワタシ)
だから…、良い車両をコンスタントに入荷できることが強みですね!
それは確かに、客としてもありがたい話だわ! 今後ともよろしく頼むね!!
あ、まだあるんですよ! 清掃や室内クリーニングもうちの強みです。クドイようですけど、ライセンスを取得した査定士が品質管理をしているうえ、業務用クリーニングをかけるので、うちは高品質ぞろいです!!
▲「見てください! 虹ができるほど清掃しているでしょ!!」とゴル氏が興奮気味に案内してくれたシーン
ピッカピカにクリーニングされた格安販売中の車両ページを見る
Q4.忘れられないお客さんは?
今までで一番、印象に残っているお客さんを教えてよ!
そうですね~…。あ!
馬に乗って、ご来店されたお客さまですね
?!
酪農事業をされている方で、「馬の輸送に使うトラックを探しているから」と、実際に馬連れで試乗にいらっしゃったんです
なんて効率的なんだ…。たぶんその人、仕事デキるね
ええ、残念ながら、その日は条件に合う車両がなかったものの、もし合う車両があったら「馬を乗せて帰られたのかなぁ……」と妄想してしまいました。かっこよかったですよ〜!!
▲コチラが実際の写真。馬でお越しくださっても 『トラック王国』は大歓迎です!
※プライバシー保護のため、お顔の公開は控えさせていただきます。ご了承ください。
Q5.過去最高の失敗談は?
ゴルくんは優秀だと思うけど、それでも仕事上で失敗したことはあるよね?
あれは納車直前の洗車作業の日でした…。ボクこだわりが強いので、気になる部分すべてピカピカに磨き上げていたんです。すると、いつの間にか辺りが真っ暗になって
まさか、納期に間に合わなくなった?
そのまさかの事態寸前でした。最終的には、先輩も上司も総出で手伝ってくれて、何とか間に合いましたが、あの時は上司からカミナリ落ちるほど叱られました。こだわり出すと止まらない性格なんですよね…
▲ゴル氏は、点検も1か所ずつ 丹念に行う職人気質なのであった
最後に。これからの野望は?
将来どうなりたいの? ビジョンってある?
『トラック王国』で業界No.1を目指します! それと個人的には、整備士の資格を活かして高品質納車を徹底しつつ、納車後のアフターサポートもできる営業マンになりたいと思います。
僕は〝モテないカーマニア〟とネット上で噂されいるから、モテたいです!
あ、そっち系ですか?! それなら、僕は嫁さんが欲しいです! 料理が上手でサバゲー(サバイバルゲーム)に付き合ってくれる女子希望!!
▲実は無類のサバゲーオタクのゴル氏。戦闘時の構え台詞は「気になるあの子を狙い撃ち★」
■中古トラック買ってみて感じたワタシ的まとめ
ということで、トラック購入いかがだったでしょうか?
トラックを初めて買う人は、中古に対する不安も多いと思いますが、『トラック王国』は販売スタッフがコンサルタントなみに相談に乗ってくれます。安心してトラックを買えるお店だと、僕が証明できたんじゃないかと思います。
さて、この勢いで事業もさらに拡充して、2台目3台目のトラックも買えるようにがんばるぞー!
事業に失敗しても、『トラック王国』さんが高価買取してくれるから安心ですな!(そうじゃない)
中古小型トラックはコチラでチェック!
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茶馬に乗ったお客さまなら現れましたけどねぇ?
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