道路通行時のトラックの高さ制限|制限を超えて走行する方法は?
公開 : 2024/01/29更新 : 2024/06/13
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
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目次
トラックで道路を通行する際に、様々なルールがあります。その一つに高さによる制限が設けられています。このルールは道路交通法がベースになっています。守らないと走行時に何かに引っ掛けて事故の原因になるほか、法律違反になります。
今回はトラックの積み荷をベストな方法で運搬する高さ制限に焦点を当ててみました。普段は気にならない電線の高さや、歩道橋などの当たり前の景色に隠れている数字がキーになります。是非参考にしてみて下さい。
道路通行時にトラックに高さ制限が設けられる理由
トラックは実に様々な物を運搬しています。引っ越し荷物や冷凍食品、牛や豚などの家畜、競走馬、ガソリンなどの液体、小麦などの粉粒体、テトラポットなどの構造物、木材などの建築材料、毎日主要な幹線道路にはこのような特殊な架装のトラックやトレーラーがせわしなく走行しています。
それと同時に道路の周りには構造物がたくさんあります。家屋やビル、学校などの公共の建物、それに電柱や電線、歩道橋、トンネル、高架橋、など大きなトラックがぎりぎりで通っている映像を見ます。海外のびっくり映像などでは高架橋の下をトラックが通った際にキャビンはくぐっても後ろの架装が高く、建造物に引っかかって外れてしまうケースや架装の屋根がペロンとめくれてしまう映像が流れます。
日本ではあまり見たことはありませんが、全くない訳ではありません。高架橋にコンテナが引っかかってしまい、トレーラーが横転した事故がありました。このようにいったん大型のトラックが事故を起こしてしまうと、幹線道路が封鎖され事故の現場検証や事故車両の撤去など他の車両への影響や物流を止めてしまう結果になります。
ちなみに、踏切内の事故で電車と接触した場合、電車車両の廃車や修理費用4両で9,000万円、復旧に要した人件費と代行輸送量など2,000万円とした場合は1億1,000万円かかったケースがあります。これが電線に引っかかった場合だと周辺の電車も止めてしまう事になり、2億円以上の賠償金支払いを求められるかもしれません。このような事故を防ぐためにも、法律で決められた高さ制限をしっかり厳守することが大切です。
道路通行時のトラックの高さ制限の主な種類
道路には高さが指定されています。一般の道路の他に少し高さ制限の緩和されている、指定道路があるので高さのあるものを運ぶときには、ルートを把握しなければなりません。
4.1m・・・高さ指定道路は4.1mまで走行可能です。大型のコンテナを積むときには、低床のトラックとコンテナの高さを足すと3.911mmとなるので指定道路の通行が必須です。
3.8m・・・一般道路の高さ制限はこの高さになっています。特に表示がない場合はこの高さを基準としています。
道路の建築限界とは?
道路の高さ基準を決めるもう一つの目安が標識です。
道路には建築限界があり定義として、車道の上方には路面から4.5m以上の空間を確保することが義務付けられています。道路標識の設置高さについては片持式、門型式は施工の誤差や風などの自然現象をかんがみて4.7m以上の空間を確保するようにしています。信号などの添架式は、地面から高さが6.0m以上確保されています。
トラックが高さ制限を超えたらどうなる?
違反点数・・・高さ制限に違反した場合、道交法の「積載物大きさ制限超過」「積載方法制限超過」となり違反点数が1点となります。
罰則・・・100万円以下の罰金となります。
トラックが高さ制限を超えて道路を走行するには?
トラックの積み荷が高さ制限以上の物の場合、高さ指定道路を通行する場合と制限外積載許可申請を提出します。
制限外積載許可の申請を行う
通行する管轄の警察署に提出します。申請用紙はダウンロードできるので早めに用意しましょう。許可申請書は制限外積載と設備外積債と荷台乗車の題名が書いてあり、必要な部分に〇をつけます。申請者の免許の種類や車両の諸元などを記入します。
その他、運搬品目や制限を超える積載物の大きさや重量と積載の方法を記入します。また積み込みの場所や運転の出発地や経由地、目的地まで必要になります。この積載方法によって許可が下りないこともあるので、事前に確認するのをおすすめします。
荷台後部に赤い布を付ける
長さですが、「自動車の全長にその長さの1/10を超えてはみ出さないこと」とあります。許可を受けた中で、制限を超えて積載する際は後方に赤い布(30cm四方以上)を付けます。昼間はこれでいいのですが、夜間の場合は原則「赤の灯火」か「反射板」を付けます。
まとめ
ここまでトラックの高さ制限に関して色々な情報をのせてきましたがいかがでしたでしょうか。長さのあるものや、高さのあるものをトラックに積載する際にはくれぐれもルート確認を怠らないように気を付けましょう。
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