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トラックのキャビンの種類と特徴|側面にあるはしごは何に使う?

公開 : 2024/01/17更新 : 2024/04/30

20240117_cabin 全国展子 みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回はトラックのキャビンのご紹介です!ブックマーク登録もよろしくお願いします!

「トラックの運転席は、どれも人が休めるの?」「運転席の側面についているはしごの意味?」

街中でトラックを見かけた際に、このように思われたことはないでしょうか。

今回は、トラックのキャビンの種類や特徴側面に備わるはしごについても解説していきます。

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トラックのキャビンとは?

トラックのキャビンとは、運転席、助手席のあるトラックの頭部分のことです。キャビンの後ろ部分の荷台のほうは荷台(ボディ)と呼ばれます。キャビンは、別名でキャプとも呼ばれることがあります。

キャビンの特徴として、トラックドライバーが休憩、仮眠を取る際にかなり適しているということです。一見、キャビンの中で休憩、仮眠するのは居心地が悪いのでは?と思うでしょうが、実はそうではありません。大型トラックのキャビンには、仮眠するためのスペースが設けられていることも多くあるため、非常に居心地が良いと言えるのです。

また、キャビンは前傾することができるのですが、そのことをキャブチルトと言います。キャビンを前のめりに傾けることが可能なのです。なぜ、そのようなことをするのかと言えば、エンジンを整備点検する際やエンジンオイルの交換をする際、キャブチルトを行って前傾させる必要があるためです。この前傾姿勢であるキャブチルトの状態になっているトラックを、作業現場やテレビなどで見た経験があるのではないでしょうか?

キャブチルトは、電動による自動式と手動式の両方があります。基本的に小型トラックの場合は手動式となっており、反対に大型トラックだと電動タイプの自動式となっていることが多いです。

それは、中型以上のある程度大きいトラックだと、人の力では持ち上げるのは極めて難しく、手動ではなく自動で行う必要があるため、自動式のほうが人気、需要が多いのです。

一方で、キャブチルトができないタイプのトラックもあります。ダブルキャプのようなトラックだと、キャブチルトができない場合が多いです。キャブチルトができる場合でも、キャビン内に荷物が大量にあると、手動式の場合には持ち上げるのに苦労してしまうのです。そのために、できる限りキャビン内は荷物を整理整頓し、不要なものを置かないようにすることが大切になります。

キャビンの特徴を知っておくことで、より快適にトラックの中で過ごすことができるのではないでしょうか。

トラックのキャビンの主な種類と特徴

ショートキャブ

ショートキャプは、その名の通り、短距離の輸送に適しています。見た目はいたってシンプルで、標準なのがショートキャプです。こちらは仮眠用のスペースがないことから、キャビン部分が他のトラックよりもコンパクトである分、荷台部分に多く荷物を積載できまるのが特徴であり、メリットとなります。よく見かける宅急便などは、このショートキャブタイプが多いでしょう。

一方で、仮眠したいというトラックドライバーにとっては、仮眠用のスペースがないのがデメリットと感じてしまう可能性があります。

フルキャブ

フルキャプは、長時間、長距離運転に適しています。なぜなら、先ほども少しご紹介したように、仮眠を取るスペースが設けられているためです。運転席、助手席の後ろの部分に、仮眠を取るためのスペースがあるのがフルキャプです。そのこともあって、長距離配送の際に、途中で仮眠を取りながら休憩できるのがフルキャプの特徴であり、メリットになります。

長距離だとその分リスクも増えるため、居眠り事故等を起こさないためにも、しっかりと仮眠を取って休憩することが大切です。
ただし、休憩スペースがある分、荷台部分が狭くなり、荷物を積める量が減ってしまうのがフルキャプのデメリットと言えるでしょう。

ダブルキャブ

ダブルキャプは、キャビンがもう1つ後ろに並んでいて二列になっているのが特徴です。最大5人まで乗ることができるため、通常のキャプに比べると2倍~2.5倍の人数を乗せられるのがメリットになります。人も荷物も運びたいという際には、ダブルキャプはかなり適しているために、そこが魅力です。

しかし、ダブルキャプはキャビン部分が長い分だけ荷台が短くなるので、荷物を積載できるスペースが少なくなるのがデメリットと言えるでしょう。

ワイドキャブ

ワイドキャプは、キャビンの横幅が左右に約10㎝ほど広くなっているのが特徴です。ワイドキャプは中距離配送に適しています。キャビンが広い分だけ、より車内で快適に過ごせるのがワイドキャプのメリットとなります。

一方で、キャビンが左右に長い分だけ、小回りがきかないため、狭い路地などでの走行には、かなり慎重になる必要があるのがデメリットとなります。

ハイルーフキャブ

ハイルーフキャプは、名前から想像できるかもしれませんが、キャビンの天井が高くなっているのが特徴です。上に高さがある分ストレッチなどもしやすいですし、大柄の方が乗っても安心できます。ハイルーフキャプは、荷台部分も特に減らすことなく荷物を多く積載することができるため、荷物を多く載せたい場合や、長距離配送にも適しているのがメリットです。

しかし、天井が高い分だけ、高さ制限のあるトンネルなどを走行できない場合もあるため、そこがハイルーフキャプのデメリットとなります。

トラックのキャビンの交換方法

キャビンが故障をしたり、修理が必要になったりした場合には、トラックのキャビンの交換をすることになります。そのキャビンの交換方法ですが、それは次の方法があります。

整備工場で交換してもらう

キャビンの交換に対応している整備工場ならば、キャビンの修理、交換を行うことができるため、お近くの整備工場に依頼するのも手です。

ただし、業者によってかなり金額に違いがある可能性が高いので、評判が良く、良心的な対応をしてくれる業者を探すのがおすすめです。そうすることで、お得にキャビンの交換をしてもらうことができるでしょう。実績が多く、安心して任せられるような整備工場を見つけておくことで、何かと役立つはずです。

ディーラーで交換してもらう

トラックを購入したディーラーで、キャビンの交換をしてもらうのも方法の1つです。自社工場を併設しているディーラーであれば、他で行うよりも安くキャビンの交換をしてもらえる場合もあります。

それでも、自社工場がないディーラーだと、下請けに出す必要性があるので、その分費用が高くなるケースも考えられるでしょう。

トラック専門店で交換してもらう

キャビンの交換を、トラック専門店でしてもらうのも方法です。キャビンの販売だけでなく、中にはキャビンの交換に対応しているトラック専門店もあるために、中古キャビンを購入した後、トラック専門店にキャビンの交換を任せるのも良いでしょう。

中古キャビンであれば、新品で購入するよりもかなり費用が抑えられるので、キャビンの交換費用を安くしたいという場合には、中古キャビンの購入がマッチしています。

新品を購入してキャビン交換するとなると、購入費用を含め100万円以上の費用がかかることが多いですが、中古キャビンの購入および交換ならば、50万円以下に抑えられる可能性が高いのです。

トラックのキャビンに関するよくある疑問

側面にあるはしごは何に使う?

大型トラックのキャビンの側面には、はしごが付いていることも珍しくありません。はしごがあるのはなぜ?と疑問に思われている方もいるでしょう。何に使うの?という話ですが、これは、窓ガラスを清掃するときに使用したり、キャビン屋根に積んである道具箱、あるいはシート等を取り出したり、収納したりする際に使用することがあるのです。また、冷凍機のメンテナンスなどをする際にもはしごを使用することがあります。

大型トラックとなると、何かとメンテナンスが必要になりますし、常備しておかなければならないものがあるため、はしがが必須となることがあるのです。また、大型トラックだと、キャビンの高さが3mほどになることもあるので、はしごを使って作業するほうが効率的なため、はしごが付いていることも珍しくないのです。

これが、大型トラックだとはしごが付いている理由となります。はしごがあると便利な場面が多いので、ぜひ、知っておきましょう。

キャビンとバンパーの間にすき間がある理由は?

キャビンとバンパーの間にすき間がある理由は、ヘッドランプのぶれを抑えるためです。ヘッドランプのぶれを抑えるために、バンパーはフレーム側に固定されたため、キャビンとバンパーの間にすき間があるのです。

キャビンが快適になるにつれて、キャブサスペンションも問題が生まれるようになったのです。それがヘッドランプ、光軸のぶれでした。ヘッドランプが地上からかなり離れている大型車の場合、車高が低い車のドライバーを眩惑させてしまうという問題があったのです。

もし、ぶれが大きくなれば、より問題が大きくなってしまうため、キャビンとバンパーの間にすき間を作り、それを解消したのです。キャビンとバンパーの間にすき間があるのは不自然、かっこ悪いと思われていた方もいるかもしれませんが、このような理由があるのです。

キャビンから異音がするときは?

トラックを長く乗っていると、キャビンから異音が出てしまうこともあるでしょう。キャブマウンティングの経年劣化による異音の場合、業者に点検してもらい、必用があれば部品、パーツ交換、修理を依頼してみてください。部品交換、修理をしなければ、より深刻化してしまうおそれもあるため、できるだけ早く点検してもらいましょう。

安全にトラックに乗車するためには、少しでも違和感を感じた場合は、必ず点検を行う必要性があります。ご自身で解決できないときは、業者に依頼してみてください。ちょっとしたことでも、それが事故の原因につながってしまう可能性もあるのです。

ですので、異音や違和感を感じたときには、可能な限りすぐに対処できるようにしましょう。そうすれば、あなたはもちろん、他の方々にとっても、安全性が高まるのです。

トラックのキャビンの種類まとめ

ここまで、トラックのキャビンの種類と特徴、そして、キャビンの交換方法や、よくある質問、側面にあるはしごは何に使うのかなどについて解説してきました。

トラックのキャビンについて理解を深めることで、あなたにとっても多くのメリットがあるでしょう。また、トラックのキャビンにはさまざまなタイプがあるため、それぞれの特徴を知ることで、より快適にトラックに乗車することもできますし、快適に休憩できるのではないでしょうか。

  • 全国展子

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