玉掛けの合図って?合図のサイン紹介や注意点まで大公開!
公開 : 2021/09/25
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回は玉掛け合図について!「玉掛けの合図ってどんなもの?」「合図を行うのに必要な資格は?」などの疑問にお答えします!
さらに、実際に玉掛け合図を行う際の注意点についても詳しく解説!これを読めば、玉掛け合図がより簡単にできるようになるかも?!
目次
玉掛けの合図とは?[手・笛・旗・声(無線)]
玉掛け作業とは、吊り具を使って荷を吊り上げる準備を行ったり、外したりする作業を指しています。
この作業は主にクレーンを用いた荷役運搬を行う場合に、クレーンのフックに荷物を吊って、吊り上げから移動、設置、片付けまでを行うことや、クレーンの運転手に合図を伝える動作などが含まれます!
- ■玉掛け作業とは
- ・吊り具を使った一連の作業
- ・運転手に合図を伝える動作
特に工事現場などで使用されるクレーンは、吊り上げた荷を操作するのに距離感を誤れません。
この際に活躍するのが玉掛け合図であって、クレーンの運転手に手や笛、旗や声(無線)を使って距離を伝えます。
なので!合図する側はもちろん、クレーンの運転手も合図の内容を正確に知っておく必要があります。
- ■玉掛け合図とは
- ・クレーン運転手に手や笛、旗や声(無線)で合図する
- ・合図者がクレーン運転手に距離感を伝える
もしも合図に失敗してしまうと、運転手の距離感がつかめず事故につながってしまうことも…。
-
なので、正確な合図を覚えて、作業に活かせるようにしましょう★ 次の項目からは、玉掛けの合図や注意点についてご紹介します!
[手サイン]玉掛けの合図
玉掛けを行う際は、クレーンの運転手に意思を伝えるために、「手」を使った合図を使うことがあります。
また、他にも笛や旗、声を用いた合図がありますが、笛のみを使った合図は事故などにつながりやすいために禁止されています。
この手を使った合図を行う場合は、決められたポーズを確実に行うこと◎!
例えば、位置の指示はなるべく近くの場所で指差しを行います。
クレーンの安全規則第25条では、「事業者はクレーン作業を行うとき、運転に関する合図を定めて、合図を行う者を」指名しないといけません。
その上で「指名を受けた人は決められた合図を行い、クレーン運転手は合図に従う」義務があります!
- ■手の合図とは
- ・クレーン運転手に意思を伝える
- ・決められたポーズを確実に行う
- ・クレーン運転手は指示に従う
手による合図を抜粋すると、以下のような内容に分けられます★
- ■手の合図の内容
- ・呼び出し→片手を高く上げる
- ・位置の指示→なるべく近くの場所で指差し
- ・巻き上げ→片手を上にして輪を描く
- ・巻き下げ→腕を水平に上げて、手のひらを下にして振る
- ・ジブ上げ→親指のみ上にして上に突き上げる
- ・ジブ下げ→親指のみ下にして下に突き下げる
また、クレーン運転手は以下のような場合は運転を止めて、事故などを防ぐ必要があります。
- ■クレーン運転手が運転を止める際
- ・合図が不明瞭な場合
- ・2人以上から合図を受けた場合
- ・指名者以外からの合図があった場合
-
合図は確実に伝えないといけないんじゃな。
[笛サイン]玉掛けの合図
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次は、笛を使った合図についてご紹介します!
笛を使った合図は、笛を鳴らす間隔などで運転手に合図を送ります!
しかし、運転手が聞き間違えてしまったり、合図の内容を間違えてしまう事も多いことから、事故に繋がりやすくなっています。
このため、笛のみで合図を送ることは禁止されていて、手を使った合図の補助として使われています。
- ■笛の合図とは
- ・笛を鳴らす間隔で合図する
- ・聞き間違えて事故に繋がりやすい
- ・手の合図の補助として使用
そんな笛を使った合図とは、以下のような内容になります★
もしかしたら「緊張してなかなか合図ができないかも…」なんて思うこともあるかも知れません。
合図は何回も練習していけば、そのうち覚えていくので、多めに練習しておきましょう。
- ■笛の合図の内容
- ・呼び出し→長く一声
- ・巻き上げ→短く間を置いて二声
- ・巻き下げ→短く間を置いて三声
- ・微動→指示前に短く一声
- ・停止→少々長めに強く一声
- ・急停止→短く連続的に
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合図の講習時は、講師のやり方をよく見て真似てみれば良いのじゃ!
[旗サイン]玉掛けの合図
旗を使った合図は、手や笛が判断しにくい広い場所で使用され、旗の上げ下げや手も使った合図を行います。
この合図は、合図者と作業者の位置が特に離れている、造船所などで効果があります!
- ■旗の合図とは
- ・旗の上げ下げや手も使った合図
- ・手や笛が判断しにくい造船所などで使用
そんな旗を使った合図は、以下のような内容になります★
- ■旗の合図の内容
- ・呼び出し→旗を高く上げる
- ・位置の指示→荷の近くに移動して旗を示す
- ・巻き上げ→旗を上げて輪を描く
- ・巻き下げ→旗を水平にして左右に振る
- ・ジブ上げ→旗を頭部に乗せて上に突き上げ
- ・ジブ下げ→旗を頭部に乗せて下に突き下げる
旗を動かす際は、運転手に伝わるように大きく動かした方が良いでしょう。
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旗の動きがよく見えるように合図してくださいね!
[声(無線)サイン]玉掛けの合図
声を使った合図は、広さのある建設現場や、高さがある建造物を建てる際に、無線やトランシーバーで伝達します!
- ■声の合図とは
- ・広さや高さののある建設現場などで使用
- ・無線やトランシーバーで合図する
そんな声を使った合図は、以下のような内容になります。
声の合図の中に出てくる「コ」はクレーンのフック、「オヤ」はクレーンのジフ部分を指しています。
- ■声の合図の内容
- ・巻き上げ→(コ)ゴーヘイ
- ・巻き下げ→(コ)スラー
- ・ジブ上げ→オヤゴーヘイ
- ・ジブ下げ→オヤスラー
- ・少し移動→チョイ、チョイチョイ
- ・伸縮→伸ばし(縮め)
ちなみに、ゴーヘイの語源は英語の巻き上げを意味するgo ahadが由来で、スラーは下げの意味であるslack awayが変形した言葉です。
声の合図は単独で使われる以外にも、2つの言葉を組み合わせる時もあるので、慣れるまで少々大変かも知れませんね。
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これぞ専門用語といった感じじゃのう!
玉掛け合図者にクレーン資格・玉掛け技能講習は必要?[資格の種類]
さて!玉掛け作業とは、ロープなどを使って荷を吊り上げる準備を行ったり、外すまでの作業を指すことについては、上の項目で触れたと思います!
これは吊り下げのみを行う場合にも必要になるので、クレーン等で作業を行う際はクレーン・デリック運転や移動式クレーン運転士などの資格とともに、玉掛けの資格も必須になるのです!
また、有資格者のもとで補助的な作業を行う場合は、玉掛け資格は不要となります◎。
そんな玉掛けの資格は、以下の2種類に分類されます★
- ■玉掛け資格の種類
- ・玉掛け技能講習→荷重1トン以上の玉掛け作業を行える
- ・玉掛け特別教育→荷重1トン未満の玉掛け作業が可能
実はこの荷重は荷物の重さでの区分ではなく、吊り上げを行うクレーンの能力によって区分されています!
作業で使うクレーンによって必要資格が異なりますので、作業前にクレーンの能力を確認しておいたほうが良いでしょう◎!
玉掛け合図の注意点![合図者・運転手の確認事項]
さて、玉掛けの合図を行う場合は、どのような点に注意しないといけないのでしょうか?
実は!実際に玉掛け作業を行う現場では、先に説明した合図をその通りに行っている場合が少なく、多少のアレンジが加わっている事が多いとか!
なので、作業前に運転手と合図の内容確認を綿密に行う必要があるのです。
また、荷物やクレーンの重量などが適切であるかや、経路の確認も充分に行い、作業中に落下の恐れがある場合は直ちに作業を中断しましょう!
- ■玉掛け合図の注意点
- ・合図の内容を充分確認しておく
- ・荷物の重量やクレーン重量などが適切か
- ・荷を運ぶ経路の確認
- ・落下の恐れがある場合は作業中断
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慎重に作業しないと、危険な状態になるトラー
合図者の注意点
では!玉掛け時に合図を行う人は、どのような点に注意しないといけないのでしょうか?
合図を行う際は安全な場所で正確に伝え、クレーン運転手が円滑に操作できるようにして下さい!
合図を行う人は、以下に注意して合図を伝えましょう。
- ■合図者の注意点
- ・合図を行う場所は運転手が確認できる場所で
- ・玉掛けを行う経路の安全を確認する
- ・作業中は吊り荷を監視し、不安定になったら作業中断
- ・着地場所の安全確認
- ・運転手には合図を復唱して確認させる
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確認に確認を重ねて作業を行いましょう!
クレーン操作者(運転者)の注意点
さらに、合図を見て運転を行う、クレーン運転手が気をつけないといけない事とは?
これは!合図者が出す合図に必ず従うことや、クレーンを正しく操作して吊り荷を安全に移動させることなどが必要です。
これらを守るために、以下の内容についてもご注意を!
- ■クレーン運転手の注意点
- ・作業前に点検を行う
- ・地盤の確認を行い弱い場合は補強する
- ・運搬経路や作業範囲を確認し障害物を排除
- ・吊り荷の下に作業員が入り込んだら作業中止
- ・運搬中に定格荷重を超えそうな場合は中断
- ・合図者の合図を復唱して確認
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クレーン運転手は、吊り荷の運搬に際して状況確認をきちんと行ってくださいね!合図者との連携も確実に行えば、作業も捗るはずです。
玉掛け合図まとめ
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玉掛けの種類や合図者について触れてきましたが、ご理解できましたか?
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合図者と運転者のコンビネーションが大切じゃな。
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合図の内容を事前に伝えておかないと、危険が伴うのです。
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姫も玉掛けやってみたいトラー
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姫は玉掛けで何を持ち上げるんじゃ?
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特大のケーキを持ち上げるトラー!
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別に玉掛けをする必要が無いのでは…。
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