バッテリー上がりの原因・理由と4大対処法!ブースターケーブルはどう使う?
公開 : 2016/10/31更新 : 2023/10/31
みなさん、こんにちは! トラック王国の展示場スタッフ、全国 展子(ぜんこく てんこ)と申します!
今回は、バッテリー上がりの原因と対処法!車のバッテリー上がりの原因は、寿命や充電不足?! 有効な対処法なら、ブースターケーブルやジャンプスターター、モバイルバッテリーの使用でしょう。どれがオススメか? よく読んで知識を備えてくださいね!
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トラックのバッテリー上がりの『原因』[主な原因について]
車のトラブルの中でも代表的なものといえば、バッテリー上がりを思い浮かべませんか?
このバッテリー上がりは、使用している電気量が発電量より上回ると、起きやすくなります…!
つまり、バッテリーの発電量が少ない状態で電気を使いすぎてしまうと、上がってしまうということです。
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展子もたまにやってしまうのですが…。
例えば、室内灯やスモールライトが点けっぱなしの状態で、バッテリー上がりになった経験はありませんか?
バッテリーは車内の電気製品はもちろん、エンジンを動かす際にも必要となるので、バッテリー上がりになると車が動かなくなります。
ロードサービスで有名なJAFには、なんと!!年間80万件もバッテリー上がりの救急要請が入るんだとか。
突然のバッテリー上がりに対処するためにも、まずはバッテリーが上がる原因を紹介します★
(気になる対処法も後ほど!)
バッテリー上がりの主な原因 |
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①1日に何回もセルモーターを使用(過放電) |
②カーオーディオやエアコン等、消費電力の大きな電気製品の使用(過放電) |
③渋滞路をいつも走行(充電不足) |
④1度に走る距離が少ない、もしくはほとんど車を使用してない(充電不足や自己放電) |
⑤通常より容量の小さいバッテリーを取り付けている(容量不足) |
⑥過放電や充電をしない事で、極板に硫酸塩の結晶が付着し通電不能(サルフェーション) |
⑦夏場や冬場など、過酷な状況での連続使用 |
バッテリー上がりの原因として考えられるのが上の7つですが、大きな理由としては電気製品の電力過剰消費と自然放電にあるのではないかと考えられます。
ここからは、特によくある原因を5つピックアップして解説していきますね。
原因1:バッテリーの寿命
ここからは、バッテリー上がりの原因となることについて、1つずつ解説していきますね。
まず考えられることとして、バッテリー自体が寿命であること。
「この寿命ってどれくらい?」って思う方も多いかと思います!
実はバッテリーの寿命は、乗り方によってかなり変わるので、1年も経たないうちに寿命が来る場合もあれば、4年以上もつこともあるんです。
なので、バッテリー上がりの原因として寿命も考えられますが、決めつけて考えるのは止めた方が良いでしょう。
消耗品である以上、交換の必要がありますが、長持ちさせたいですよね★
もしもバッテリーの交換をお考えの場合は、トラック王国でも購入が可能です!
原因2:ライトの消し忘れ
バッテリー上がりの原因として多いものには、ライトの消し忘れがあります。
このライトの消し忘れは、JAFがバッテリー上がりで出動するケースの半分を占めているとか!
また、バッテリー上がりの実験結果として、エンジンをかけたままヘッドライトとエアコンを点けっぱなしにすると、新品バッテリーでも1時間で上がってしまうそうです。
また、エンジンをかけずにヘッドライトを点灯し続けると2時間、室内灯は5時間程度でバッテリーが上がってしまうことが考えられます!

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「でもバッテリーが上がったぐらいで、そんなに影響無いんじゃないの」と思う方もいるかも知れません。
もしもバッテリーが上がってしまうと、その後バッテリーの性能は半減してしまいます。
原因3:電気の使いすぎ
別の原因として、電気を使いすぎていることが考えられます。
これは、バッテリーの発電した量よりも、使用した電気量が多いことによって起こってしまい、エアコンやブレーキランプなどが原因になります。
上の2つを渋滞時に使い続けてしまうと、エンジンの回転数が低いことから、バッテリー上がりが発生することも…!
この中でもエアコンが最も電力消費が大きく、消費電量が17.3Aとなり、軽自動車1時間の発電量である40Aと比較すると、その大きさが分かるかと思います!
原因4:充電不足
さらなる原因として、充電が不足していることが考えられます。
バッテリーは走行時に電気の供給と充電を行ないますが、あまり走行していないと充電が足りなくなってしまうのです…!
ちなみに、バッテリーは一度上がってしまうと性能が落ちてしまうため、乗車機会が少ない人は寿命ではなく、バッテリー上がりの際に交換を行うことも多いそうです。
原因5:長期放置によるバッテリー上がり
最後のよくある原因として、車両の長期間放置によるバッテリー上がりがあります。
この放置の期間は、バッテリー自体の質や季節にも関連しますが、およそ3ヶ月になると充電が切れてしまうことが考えられます。
「そんなに長い間放置しても大丈夫なのかー」と思われるかも知れませんが、特に古いバッテリーでは1週間でもバッテリーが上がってしまうので要注意!
また、車両を放置していてもOKな期間は、年式や車種、保管状態によって変わりますが、長い間放置していると車体に悪い影響が出るので、定期的に動かしたほうが良いでしょう◎。
トラックのバッテリー上がり『対処法』[対処用アイテムのご紹介]
ここまでは、バッテリーが上がってしまう原因について説明しましたが、ここからはバッテリーが上がってしまった際の対処について説明しますね★
「バッテリーが上がって動かない!」という場合は、バッテリーが原因でエンジンが動かないのかを、まず確認しましょう。
これは、以下の方法で確認してください。
- [1]キーを回してセルモーターが回る
セルモーターが回ったならば、バッテリー以外が原因。ロードサービスに連絡した方が良いでしょう。 - [2]キーを回してもセルモーターが上手く回らない
セルモーターの回転が弱かったり、完全に回りきらない場合は、バッテリーが上がっていることが考えられます!
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上記の[2]に該当した、バッテリー上がりでお困りの方! 下記3つの対処法のどれかを行うことで、解決できますよ★
バッテリー上がり4つの対処法
対処法1:ブースターケーブルを使用する
対処法の1つとして、ブースターケーブルの使用があります。
ブースターケーブルは、バッテリーが上がってしまってからでは用意出来ないので、常に車内に保管しておいても良いでしょう!
このブースターケーブルは、他の車のバッテリーに繋いで使用するので、通りかかった車にお願いして手伝ってもらいましょう。
ブースターケーブルの使用前は、救援を行う車とバッテリー上がりの車が、同じ電圧であることを確認してくださいね!
他の車がいなかった場合は、早めにロードサービスを呼びましょう。
ブースターケーブルの使い方
ブースターケーブルの使用時は、以下の手順で使ってみてください!
1.バッテリーの上がった車に、救援する車を並べる
救援を行う車がバッテリーの上がった車に接近し、エンジンを近づけられる位置に横づけ。
横づけを終えた救援車は、エンジン・ライトなどがついていない状態にします。
2.ケーブルをつなぐ
バッテリー交換と同様に、ケーブルをつなぐ順番はプラス側から、外す際はマイナス側から行います!
バッテリーが上がった車と救援車のプラス端子にブースターのプラス(赤色)クリップを、マイナス端子にマイナス(黒色)クリップをつなぎます。
3.エンジンをかける
端子につなぎ終えたら、救援車のエンジンをかけて、次にバッテリーの上がった車のエンジンをかけます。
エンジンが始動したら、バッテリーあがりのバッテリーについたマイナスクリップを外してから、救援車のマイナスクリップも外します。
最後に救援車のプラスクリップを外し、バッテリー上がりのプラスクリップも外してください。
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バッテリー上がりの回復後は、1時間以上エンジンを動かしておきましょう!エンジンをすぐ切ってしまうと、再びバッテリーが上がったりするので注意!
メリット
ブースターケーブルを使用することによって、以下のようなメリットがあります。
ブースターケーブルのメリット |
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ブースターケーブル代のみで安く対処できる |
他の車を助ける事ができる |
かさばらず収納しやすい |
ブースターケーブルは、大体3,000円から15,000円の間で購入できるため、安価にバッテリー上がりの対処ができます。
しかし、操作に慣れていないと危険なので、注意してくださいね!
ブースターケーブルは、他の車とつなぐことでエンジンが始動できるので、他の人のバッテリーも助けることが可能ですよ。
デメリット
また、ブースターケーブルを使用することで、以下のようなデメリットも発生します。
ブースターケーブルのデメリット |
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救援車が絶対に必要 |
ショートにより火傷や火災の恐れ |
ブースターケーブルを使用する場合は、他の車から電気を分けてもらうため、救援車が必ず必要です。
さらに、ブースターケーブル自体に大量の電流が流れるため、場合によっては水素ガスに引火して爆発することも…。
また、ブースターケーブルを使う時は、以下の点に気を付けないと、火災などにつながります。
ブースターケーブルの注意点 |
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ケーブルの持ち方 |
ケーブルの繋げ方 |
ケーブルの外し方 |
ケーブルの対応電圧や品質 |
対処法2:ジャンプスターターを使用する
また、他の対処方法として、ジャンプスターターの使用があります。
トラック用のジャンプスターターは、24ボルトのバッテリー対応タイプが中心で、12ボルト対応と兼用しているものもあります!
ジャンプスターターを使えば、誰にも頼らず1人でも対処できますよ!
しかし「操作が難しいんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんね。
実はジャンプスターターは、簡単に操作できるタイプが多く発売されているので、初心者向けの対処方法とも言えます!
ジャンプスターターはおよそ20,000円から50,000円の間で販売されています。
さらにバッテリー上がりの対処以外にも、スマートフォンやデジタルカメラの充電もできたりするので、お得ですね★
ジャンプスターターの使い方
ジャンプスターターを使用する際は、以下の手順を踏んでくださいね!
1.端子にクリップをつなげる
バッテリー端子の赤い部分と黒い部分に、同色のジャンプスタータークリップ(クランプ)をつなげます。
つなぎ終えたら、ジャンプスターター本体にケーブルを接続します。
2.エンジンをかける
接続が終わったら、車のエンジンをかけます。
これだけの手順で、エンジンが始動するのです!
3.ケーブル類を外す
エンジンが始動したら、素早くジャンプスターターのケーブルを取り外し、バッテリーについたクリップも外せば終了です。
メリット
ジャンプスターターを使うことによって、以下のようなメリットがあります。
ジャンプスターターのメリット |
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1人で解決できる |
短い時間で対処ができる |
他人が困っている時に助けられる |
商品によっては耐水性あり |
普段はモバイルバッテリーとしても使用可 |
大きなメリットとしては、1人で素早く解決できるといった面があるのではないでしょうか!?
耐水性があれば、雨が降っていても問題なく使えるのも良いですよね◎
デメリット
ジャンプスターターは、メリットだけではなくデメリットもあります。
ジャンプスターターのデメリット |
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大きく重いタイプは、車で邪魔になる |
バッテリー上がりのみに使うのが勿体無い |
モノによっては火災などの恐れ |
ジャンプスターターの一番のネックは大きさです。大きなタイプであれば車に載せる時に場所をとる上に、置き方にも気を付けなくてはいけません。
例えば、多くのトラックで活用できる24ボルト用のジャンプスターターだとA4サイズくらいの大きさとなります。
倒さないように注意して保管しましょう!
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ただ、12ボルト車用のジャンプスターターはスマホ程度のミニサイズが、すでに開発されています。 24ボルト用でも、近いうちにミニサイズができるかもしれませんね★
対処法3:JAFに救援を依頼する
最後はJAFに代表される、ロードサービスに救援要請する方法です。
電話一本で、信頼できるプロの方が駆け付けてくれますので、ブースターケーブルなどを使える自信が無い方にはピッタリです。
JAF以外にもロードサービスはいくつもあるので、調べてみるのも良いでしょう◎。
JAFの詳細 |
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対処時間: 30分から1時間半程度 |
料金: JAFの会費、または救援依頼する度に8,000円から30,000円程度 |
※任意保険のロードサービスは、利用回数に制限がある場合が多いのですが、JAF会員のロードサービスは、会員なら何回使っても原則的に無料なのです!
JAFは大雨での冠水や、雪道、砂地などで動けないといったトラブルにも対応しますよ!
メリット
JAFに依頼した時のメリットは、以下のようになっています!
JAFのメリット |
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ロードサービスの専門機関なので技術力がある |
しっかりとした教育を受けたスタッフが対応してくれる |
加入者がどんな車に乗っていてもサービスを受ける事ができる |
ブランド力があるので安心できる |
JAF会員優待施設がある |
JAFはスタッフが夜でも対応ができたり、会員にストレスを与えないような対応や配慮が可能なのです!
デメリット
いざという時に助けて貰えるJAFのサービスですが、デメリットもあります。
JAFのデメリット |
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会員じゃない場合、対処の料金が高くなる(車両経費がかかることも) |
場所によっては結構待たされる事があり、タイムロスが大きくなる |
電話が圏外だと呼ぶことができない |
電話一本で助けてもらえるのは助かりますが、山奥などで電話がつながらない場合は助けを呼べませんよね…。
もしもJAFを呼んだ場合は、到着するまでの時間や、作業終了までの時間もかかってしまいます。
ちなみに、会員でないと対処料金が高くなりますが、会員になる場合は入会費2,000円、年会費4,000円が必要です。
以上のように!対処法別にメリットとデメリットを説明しましたが、それぞれの良いところと悪いところを確認した上で、最も良い方法を探しましょう★
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バッテリー上がりのまとめ
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急にバッテリーが上がってしまった時も、今回の内容を覚えておけば安心ですね。
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対処法にも色々あるんじゃな。ん?姫、何を食べておるんじゃ?
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バッテリートラー。バッテリーって美味しいトラね~
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それはバッテラ(サバ寿司)じゃー!!!
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